61回目のアカデミー賞が開催された日は? 受賞結果と共に詳しく解説!

第61回アカデミー賞授賞式は1989年3月29日にアメリカ・ロサンゼルスにある劇場
シュライン・オーディトリアム」を会場にして開催されました。

アカデミー賞授賞式の伝統を打ち破ろうという考えから司会者は不在であり、
授賞式のオープニングで俳優ロブ・ロウと白雪姫が歌を披露しました。

しかしオオープニングで披露されたパファーマンスは不評となり、
白雪姫というディズニーキャラクターを無断使用したとして
映画芸術科学アカデミーに対してディズニー社が
訴訟を起こしそうになったということがありました。

司会者が不在であり、キャラクターの無断使用で訴訟騒動が
起きそうになったという第61回アカデミー賞について解説していきます。


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●1:紆余曲折を経た映画『レインマン』がアカデミー作品賞を受賞


映画『レインマン』は第61回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、
脚本賞、編集賞、作曲賞、美術賞、撮影賞の8部門にノミネートされました。

トム・クルーズ演じる中古車ディーラーのチャーリーは
車を安く仕入れて詐欺師も真っ青になるセールストークで客に売りさばいています。

ある日、チャーリーは疎遠だった父親が亡くなったことを知らされ、
実家を訪れます。

驚いたことに父親の遺言には存在さえ知らなかった
自閉症の兄レイモンドが全ての遺産300万ドルを相続することが書かれていたのです。

亡き父の遺産を手に入れようと自閉症の兄レイモンドをチャーリーは
施設から連れ出してしまうのです。

自閉症の兄レイモンドとトラブル続きの旅を続けていく中、
亡き父の遺産目当ての弟チャーリーは少しずつ忘れていた何かを
思い出していくのでした。

ダスティン・ホフマンが天才的な記憶力を持ちながら自閉症患者を演じていて、
演技とは到底思えないほど役になりきっている姿に圧倒されてしまいました。

第61回アカデミー賞で映画『レインマン』は天才的な記憶力を持つ
自閉症患者を演じたダスティン・ホフマンが主演男優賞を受賞しました。

ダスティン・ホフマンにとっては、慣れない家事と子育てに奮闘する
父親を演じた1979年の映画『クレイマー、クレイマー』に続いて
2度目のアカデミー賞受賞となりました。

映画『レインマン』はダスティン・ホフマンが第61回アカデミー賞で
主演男優賞を受賞した他、作品賞、監督賞、脚本賞の4部門でオスカーを
獲得しましたが、世に出るまでは困難がありました。

主人公が自閉症を患う男であることを理由にどの映画会社も製作費を
出すことがなかったそうです。

製作費をどの映画会社も出し渋るという状況だけではなく
脚本家の交代劇もありました。

さらに監督も交代が相次ぎ、『ビバリーヒルズ・コップ』で知られる
マーティン・ブレスト、『マイノリティ・リポート』で知られる
スティーブン・スピルバーグ、『トッツィー』で知られる
シドニー・ポラックと名前が出ては消えていきました。

最終的にロバート・レッドフォードが野球選手を演じた『ナチュラル』で
メガホンを握ったバリー・レビンソンに落ち着き、レビンソンは映画
『レインマン』で第61回アカデミー賞の監督賞を受賞しました。

映画『レインマン』は当初、兄レイモンド役の候補としてダスティン・ホフマンは
ジャック・ニコルソンやビル・マーレイの名前が挙がっていました。

つまりダスティン・ホフマンは当初は兄レイモンド役ではなく
弟チャーリー役として想定されていたのですが、
脚本を読んだ時にホフマンは兄レイモンド役を希望したと言われています。

●2:深刻な社会問題を題材にした映画でアカデミー賞を受賞


映画『告発の行方』でレイプ被害者の女性を体当たりで演じた
ジョディ・フォスターが第61回アカデミー賞で主演女優賞を受賞しました。

フォスターがアカデミー主演女優賞を受賞した映画『告発の行方』は
アメリカ社会で深刻は社会問題をなっているレイプ被害者が裁判に
臨む姿を描いていて、ジョディ・フォスターの体当たり演技は圧巻です。

地方検事補キャサリン・マーフィーを演じているのは映画『トップガン』で
美しき教官チャーリーことシャーロット・ブラックウッドを演じた
ケリー・マクギリスで、マクギリス自身はレイプ被害者です。

映画『告発の行方』でマクギリスはレイプをあおった男たちを告発する役ですが、
レイプ被害の過去があったことには言葉を失いました。

●3:23歳の若さで急逝した俳優がアカデミー助演男優賞にノミネート


第61回アカデミー賞で映画『旅立ちの時』に出演したリバー・フェニックスが
アカデミー助演男優賞にノミネートされました。

映画『旅立ちの時』は反戦活動家である両親と共に逃亡生活を強いられている
17歳の少年の葛藤と大人へと成長していく姿を好演しています。

リバー・フェニックスの他に第61回アカデミー賞で助演男優賞に
ノミネートされたのはアレック・ギネス、マーティン・ランダー、
ディーン・ストック・ウェル、ケビン・クラインです。

リバー・フェニックスはノミネートに留まり、アカデミー助演男優賞は
コメディ映画『ワンダとダイヤと優しい奴ら』に出演した
ケビン・クラインが受賞しました。

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まとめ

第61回アカデミー賞について気になる事項を解説してきました。

名優ダスティン・ホフマンが主演を務めた映画『レインマン』は
監督と脚本家が交代していたことがわかりました。

主演を務めているダスティン・ホフマンはジャック・ニコルソンや
ビル・マーレイと兄弟役を演じる予定になっていたこともわかりました。

今でこそ名作と呼ばれている映画『レインマン』ですが、
世に送り出されるまでには紆余曲折があったことを初めて知りました。

第61回アカデミー賞で助演男優賞に23歳の若さで急死したリバー・フェニックスが
ノミネートされていたことも初めて知りました。

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