推理小説で有名な作家といえば?これを読めばハマる作品が分かる!

突然ですが、皆さんは推理小説を読みますか?

ある場所で事件が起こり、たまたま居合わせた名探偵が関係者たちに聞き込みを行い、
最後全員を呼び出して「犯人はお前だ!」と見事な名推理を披露する…

多くの人が推理小説と聞いて想像するのはこういった構成をしたものが多いかと思います。

実はこの構成以外にも、推理小説は一括りにできないほど
沢山の種類に分けることができるんです!

今回は推理小説を5つのジャンルに分け、ジャンルごとに
有名な作家と筆者が読んだ中でオススメの作品を紹介します。

これを読めば、読書が更に楽しくなること間違い無し!
是非最後までご覧下さい。


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●一緒に推理していく感覚を楽しめる!「探偵もの」

*平成のエラリー・クイーンが描く学校に潜む天才探偵『体育館の殺人 青崎有吾』


放課後の高校の体育館で生徒の刺殺体が発見される。
現場はステージの舞台袖で、入口には鍵がかかっており密室状態であった。

この事件に挑むのはなぜか校内に住むイケメン高校生探偵、裏染天馬。
天才的な頭脳を持つアニメオタクが、現場に残された痕跡から事件を推理していく。

話のテンポがよく、登場人物のキャラクター性が高く読みやすい作品です!
数少ない証拠から論理的にに推理を展開していくのが最高に読み心地が良く、
一気読みしてしまいました。

矛盾を一つずつ潰していく聞き込みに、
実際に自分も一緒に謎解きをしているような気分にさせてくれる、
推理小説初心者にオススメの作品です。

有名推理作家エラリー・クイーンのようなロジカルな推理と、
読者と共に推理するフェアプレイ形式の筆致スタイルから
「平成のエラリー・クイーン」とも言われる著者のデビュー作です。

裏染天馬シリーズは全4作品刊行されているので是非チェックしてみてください!

探偵ものは、
・普段小説を読まないから何から読んだらいいか分からない
・名探偵が活躍するアニメが好き
といった方に特にオススメです!

●閉ざされた閉鎖空間で事件は起こる「クローズドサークル」

*これは現実?それとも台本の中の出来事?『ある閉ざされた雪の山荘で 東野圭吾』


オーディションに合格した俳優志願の男女7人の舞台稽古。

豪雪により外部から完全遮断された山荘で、
事件が起こるという設定。

しかし実際に一人また一人と消えていき、
これは現実に起こっていることではないかと疑い始める…

有名推理作家東野圭吾の初期作品で、
サクッと読めるのにしっかり没入感を感じられます。

実際に殺人は起きているのかも重要なのですが、
後半で物語の全てがひっくり返る部分があるので是非その驚きを体験してみてください!

*この中で死んでもいいのは誰?『方舟 夕木春央』


巨大地下建造物「方舟」に閉じ込められた10人。

脱出するには誰か一人を犠牲にするしかない状況で殺人事件が起こる。
一週間というタイムリミットの中で犯人を見つけ出し、
犠牲になってもらうことはできるのか?

SNSですごく話題になったこの作品。
謎解きも楽しめるのですが、犯人がわかってからが油断禁物

衝撃の結末すぎて今まで感じたことのない余韻に浸りました。
誰を犠牲にして誰を救うべきか、考えさせられる内容です。

同じ著者の『十戒』も合わせて読んでみてください。

クローズドサークルは、
・閉鎖空間での緊迫した雰囲気のミステリを読みたい
・登場人物の対話劇を楽しみたい
といった方に特にオススメです!

●誰が犯人かに着目した作品「フーダニット」

*フーダニット小説の原点にして頂点『十角館の殺人 綾辻行人』


大学のミステリ研究会の7人が過去に殺人事件のあった
十角館のある無人島に行く。しかしそこで一人が死体で発見される。

犯人は外部の人間か内部の人間か?皆が疑心暗鬼になる中、さらなる犠牲者がでる…

超有名推理作家である綾辻行人さんの館シリーズの中でも絶大な人気を誇る作品。

外部と内部で推理が入り乱れる中、独特の手法でミスリードさせつつ、
カモフラージュもあってのあの一言は衝撃以外の何物でもない!

何度再読しても新鮮な気持ちで楽しめます。

*あくまでフェアに しかしラストの衝撃は誰も予想できない『星降り山荘の殺人 倉知淳』


雪に閉ざされた山荘に集まったのはスターウォッチャー、
UFO研究家、女流作家など一風変わった人々。そこで起こる連続密室殺人事件。

犯人は誰なのか?どのように犯行を行ったのか?

この作品は各章の冒頭に内容を示す文章が書かれている、変わった構成をしています。
一見ネタバレにも見える文章なのですが、注意深く読み進めていてもまんまと騙されました。

読者にあえてヒントを与えながらも、
絶対に見破れない仕掛けは他では味わえない感覚でした。

フーダニットは
・犯人当てを楽しみたい
・予想外の真相に衝撃を受けたい
といった方に特にオススメです!

●先入観による思い込みで読者を騙す「叙述トリック」

*最上級の鳥肌があなたを襲う『蛍 麻耶雄嵩』


オカルト探検サークルの学生たちが、過去に凄惨な事件が起こった山荘を訪れる。
一晩経つと過去の事件と同じ殺害状況で死体が発見される。
過去と現在の事件が交錯するミステリー

思っていた方向と全く違う切り口から騙されていたことに気づき、
思わず感心してしまいました。

いきなり変化球を投げられた感覚で、
ミステリは色んな視点で読むことが大切ということをこの作品で教えてもらいました。

麻耶雄嵩さんの作品は、どんでん返しをよく読む人でも見破れない予想外の結末が多く、
ワンパターンのトリックは飽きたという方にもオススメです!

*叙述トリックといえばこれ!『殺戮にいたる病 我孫子武丸』


若い女性をターゲットに猟奇殺人を繰り返す蒲生稔、
息子の行動を不審に感じる母雅子、稔の被害者と交友関係がある
元刑事の樋口の三つの視点から物語は進行する。

叙述トリックの代表作として名前が上がることが多い作品。
最初から犯人は分かっているのにラストで戦慄し、再読せざるを得なくなります

読者を惑わす様々なトリックが散りばめられており、
ここもそうだったのか!とハッとさせられっぱなしでした。

過激な描写が多いため、ある程度耐性がある方にオススメです。

叙述トリックは、
・ミスリードさせられる快感を味わいたい
・一味違ったどんでん返しを読んでみたい
といった方に特にオススメです!

●嫌な後味が癖になる「イヤミス」

*イヤミス女王のエッセンスが凝縮された短編集『ポイズンドーター・ホーリーマザー 湊かなえ』


母と娘、加害者と被害者、友だち、それぞれの正義や善意が、
思いの掛け違いにより不義や悪意になってしまう様を描くミステリ短編集。

イヤミスの女王といわれる湊かなえさんの全6編からなる短編集です。

相手を気遣っているつもりでも、自分が思っているように
受け取ってくれるとは限らなくて、
相手の気持ち全てを理解することは難しいことだと考えさせられる作品です。

湊かなえさんはとても丁寧な心理描写で登場人物の心情を書かれるので、
今作もそれが生かされていて、どれも心に刺さる物語でした。

イヤミスは、
・ハッピーエンドは読み飽きた
・登場人物の心情に感情移入したい
といった方に特にオススメです!

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●まとめ

今回は比較的有名な作家さんの作品をご紹介しました。
他にもたくさんのジャンルがあるので、是非色んな種類の推理小説に挑戦してみてください!
あなたの読書が有意義なものになれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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