花いちもんめはいつから始まった遊び?都市伝説は?

皆さんは子供の頃、花いちもんめという遊びをしたことがありますか?

私は子供の頃、この遊びが大嫌いでした。

いじめられっ子だった私は、いつも最後の一人になり、孤独を味わいました。

また、歌詞のもつ不気味さを子供ながらに感じていました。

花いちもんめには都市伝説がある、と聞いたとき、
この歌の歌詞の残酷さがわかり、子供の頃に感じた不気味さに納得がいきました。

一体、いつから花いちもんめという遊びが始まり、
都市伝説が産まれたのでしょう。

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●花いちもんめってどんな遊び?

まずは、花いちもんめの遊び方を確認しましょう。
後に書く花いちもんめの歌詞に合わせて、次のように遊びます。

①2チームに分かれ、チームの代表を決めます。
②チームの代表がジャンケンをして、先攻後攻を決めます。
③各チーム横一列に並び、手を繋いで向かい合います。

ゲームスタート

 

④先攻チームから歌いながら前に進み、相手チームの前で相手に当たらないように片足を蹴り上げ、
また元の位置に下がります。

⑤次に、後攻チームが歌いながら前に進み、相手チームの前で片足を蹴り上げます。
歌詞に合わせて④⑤を繰り返します。

⑥最後の一節「相談しよう」「そうしよう」まで歌を歌うと、各チーム集まって円になります。

⑦相手チームから欲しい子を相談し、決まったら「きーまった」と言って、
元の位置に③の状態に戻ります。

⑧先攻チームが、「〇〇さんが欲しい」と、
相談で決まった欲しい人の名前を呼びながら前に進み、相手チームの前で片足を蹴り上げます。

⑨後攻チームも同様に欲しい人の名前を呼びながら前に進み、相手チームの前で片足を蹴り上げます。

⑩名前を呼ばれた二人は、前に出てジャンケンをし、負けた子は相手チームに加わります。

⑪繰り返して遊び、一方のチームに誰もいなくなったら終了です。

●花いちもんめの歌詞は?どんな意味?

花いちもんめの歌詞を全て覚えていますか?うろ覚えの方もいらっしゃるでしょう。歌詞を振り返ってみましょう。

歌詞

勝って嬉しい花いちもんめ
負けて悔しい花いちもんめ
隣のおばちゃんちょっと来ておくれ
鬼がいるから行かれない
お釜かぶってちょっと来ておくれ
釜が無いから行かれない
お布団かぶってちょっと来ておくれ
布団破れて行かれない
あの子が欲しい
あの子じゃわからん
相談しよう
そうしよう

歌詞を改めて読んで、どのように感じましたか?不気味さを感じませんか?
この歌の解釈と、歌にまつわる都市伝説をご紹介します。

この歌の解釈として、人身売買を歌ったものだ、という説が有名です。
花いちもんめの「花」とは、女性を指します。
花魁という言葉がありますが、これは江戸時代の吉原遊郭の遊女で位の高い者のことを言います。
花→女性
魁→人の長となる人
今で言うクラブのNo.1ですね。

花いちもんめの「花」は女性でも比較的若い女の子、童女を指します。
「いちもんめ」は「一匁」。江戸時代の通貨単位で、約2,000円に値します。

「人身売買」「童女」「2,000円」を念頭に置いて、解釈を進めます。

勝って嬉しい→「かって」は「勝つ」と「買う」を架けています。

負けて悔しい→「まけて」とは「まけられた」、値切られた、です。

鬼がいるからの「鬼」は人買いを指します。

あの子じゃわからんの「わからん」は「まからん」→「まけられない」、安くはできません、という意味です。
「相談しよう」は値段交渉です。

解釈付きでもう一度歌詞を読んで下さい。

勝って嬉しい花いちもんめ
女の子を安く買えて嬉しい
負けて悔しい花いちもんめ
値切られて悔しい
隣のおばちゃんちょっと来ておくれ
隣のおばちゃん、ちょっと来て下さい
鬼がいるから行かれない
人買いが怖くて行けません
お釜かぶってちょっと来ておくれ
お釜かぶって隠れて来て下さい
釜がないから行かれない
隠れる釜が無いので行けません
お布団かぶってちょっと来ておくれ
お布団かぶって隠れて来て下さい
布団破れて行かれない
布団が破れて隠れられないので、行けません
あの子が欲しい
あの子を買いたいです
あの子じゃわからん
あの子は安くは出来ません
相談しよう
そうしよう
値段交渉

いかがでしょうか。
必死で連れて行かれまいとする女の子と、
なんとか連れ出して安く買おうとする人買いの様子が目に浮かびませんか?

「お釜が無い」「破れた布団」からも、貧しい家であることが想像できます。
では、いつからこのやりとりが子供の「遊び」となったのでしょうか?

●花いちもんめが子供の遊びになったのはいつから?

「匁」が江戸時代の通過であることから、この歌が作られたのは江戸時代以降であることが伺われます。江戸、明治、大正時代には同じ遊びが確認できません。いつから子供の遊びになったのでしょう。
昭和10年発行の「続日本童謡民謡歌集」に京都市で歌われていたと載せられているのが、一番古い公の記述のようです。
この頃から、各地に広まり子供の遊びになったのでしょう。
実は、関西育ちの私が知っている花いちもんめの歌詞は少し違い、下記の歌詞です。

勝って嬉しい花いちもんめ
負けて悔しい花いちもんめ
たんす長持ちどの子が欲しい
あの子が欲しい
あの子じゃわからん
相談しよう
そうしよう

私はずっと「長持ちするたんすのように丈夫な子」を指していると思っていましたが、
「長持ち」は物を入れる木箱のようなもので、「たんすや長持ちのように選べるよ」という意味のようです。

この歌詞だけではなく、歌詞は地方によって少しずつ異なり、何バージョンもあります。
京都で始まった遊びが、いつからか各地に広がり、歌詞も変わっていったのでしょう。

あなたが知っているのはどんな歌詞ですか?
自分の知っている歌詞にはまた違う解釈があるかもしれません。

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まとめ

以上、花いちもんめにまつわる都市伝説と歌詞の解釈を述べてきました。

先に一匁は約2,000円と述べました。

つまり、女の子一人の人生が約2,000円でやり取りされていたということです。

人に値段を付けるのは昔だから?現代もあからさまな値段は付かないまでも、
就職の面接などで自分の価値を貨幣で示されることはあります。

しかし、江戸時代の子供は貧しい家に産まれると、その選択肢はあまりありませんでした。

現代に生きる私たちは、しがらみや環境に左右されるものの、昔よりは選択肢があります。

花いちもんめの歌詞を通して、
努力次第で自分の人生を切り開くことができる現代に生きる意味を改めて考えたいですね。
 

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