猫が7歳を迎える節目に気をつけること
猫も人間と同じく、歳をとります。
歳をとると昔よりも大人しくなったり、食欲が減ってくることもあります。
また、猫の平均寿命は12歳〜18歳といわれており、
7歳というのは、人生(猫生?)の折返しの時期でもあります。
もちろん、7歳まで一緒にいると、家族の一員として溶け込んでいて、
できるだけ長く一緒にいたいですよね。
今回は、そんな7歳を迎えた猫について、
変化や長生きのために気をつけるべきこと、事前の準備について、
ご紹介します。
Contents
●そろそろ7歳。どんな変化が?
猫も人間もそうですが、加齢による変化は、急に起こるものではなく、
じわじわと起こってきます。なので、毎日のように一緒にいると、
変化に気づきにくく、気づいた頃に
「なにか対策をしておくべきだった・・・」ということがよくあります。
もちろん、猫によって変化は様々で、猫によって違うのですが、
7歳の猫に起こりやすい一般的な変化について、知っておきましょう。
*筋肉や骨が弱ってくる
猫の7歳は人間の50歳程度に相当するといわれています。
この時期になると、老化の全長として、
筋肉や骨が弱ってくる猫が増えるようです。
なので、以前のように高いところから飛び降りると、
骨折してしまうといったこともありえます。
もちろん、高いところにあるキャットタワーを見直すのも、
今すぐできる対策ですが、猫の今後を考えるならば、
栄養価に優れたペットフードを与える必要があります。
*脱水の危険性が高まる
猫は年齢とともに、水を飲む量が減ってくるといわれています。
夏は暑いこと、冬は乾燥していることから、どの季節でも、
水を飲む量が少なくなると、脱水になってしまう可能性があります。
また、胃腸が弱ってきた猫は嘔吐や下痢の回数も増えることが予想されます。
そうなると、体から出ていく水分が増えてしまうので、
同じく脱水を引き起こしやすいです。
脱水の見分け方は、猫の毛並みの変化や皮膚を引っ張ったときの
感覚で見つけられます。
猫の脱水の原因は様々ですが、水を飲む量が極端に減ってしまった場合や
嘔吐や下痢を繰り替えている、脱水の症状に当てはまっている場合のいずれでも、
近隣の動物病院を受診することをおすすめします。
*おしっこやうんちの粗相が増える
以前はそうでなかったのに、歳をとると、おしっこやうんちの粗相が
増える猫がいます。
猫に悪気はなく、泌尿器系の病気の前兆があるかもしれません。
また、トイレに入るときの段差が原因で、
トイレに入りづらく粗相をしてしまうこともあります。
●日常からできる対策、事前の準備
*ペットフードを工夫してみる
先程も申し上げたように、猫は7歳を迎えるころには、
筋肉や骨が弱くなってきます。
それを少しでも遅らせるためには、日頃の食事が大切です。
以前よりも栄養価が高いペットフードを与えるのが一番の近道です。
もちろん、猫によって、好みは分かれますので、一からペットフードを探すのは
大変かもしれませんが、7歳まで一緒にいるならば、
味の好みはなんとなくわかると思います。
また、そうでなくても、最近では高齢猫向けのペットフードも種類が増えてきて、様々な味のものが市販されています。
そのほか、胃腸が弱ってきた猫にとっては、
ウェットのペットフードに変えてみるのもおすすめです。
ドライと比べて、飲み込みやすいことや水分を含んでいるので、
水分補給の替わりになるなど、7歳ごろの猫には、メリットがたくさんあります。
フード選びのコツとしては、
アメリカにある米国飼料検査官協会(AAFCO)の基準を満たしているものを
探すことや、着色料などの添加物が入っていないものを選ぶといいでしょう。
AAFCO基準を満たしているフードを探すのは難しいかもしれませんが、
ペットフードによっては、記載されていることがあるほか、
総合栄養食と呼ばれるカテゴリにはいっていて、
タンパク質が26%以上含まれているものが基準を満たすとされています。
*定期検診の頻度を増やす
これまでは、なにか問題があってから動物病院の診察を受けていた
かもしれませんが、7歳を迎えた猫の場合、
今後様々な不調がでてくると思われます。
日頃から、猫の様子に十分注意し、気づいたことを獣医師に伝えることで、
専門家の目から猫の体調管理をすることも大切です。
*バリアフリー仕様に
これまでは難なく乗り越えていた段差や高いところからの飛び降りも
7歳以降の猫にとっては、一苦労になるかもしれません。
段差を減らすようにトイレの前に階段になるものを設置したり、
高いところにあるキャットタワーなどの高さを調整するといいでしょう。
●まとめ
これまで7歳を迎えた猫について、よくある変化や事前にやっておくべきことを
まとめました。
しかし、これらは一般論であって、変化や対策は猫一匹一匹によって違います。
色々な方法で情報収集をすることも大切ですが、
もっとも大切なのは、日頃から常に一緒にいる飼い主さんからの目線と猫への
愛情です。
飼い猫のことを一番理解しているのは飼い主さんですので、
猫への愛情を込めて、日頃のお世話をし、必要な対策をとるようにしましょう。
そうすれば、きっと一緒に過ごせる時間も増えて、
思い出をたくさん作れます。
猫は普段はそっけないですが、意外と恩を覚えているようで、以前飼っていた猫は、最期の時を仏壇の前にある座布団の上で丸くなって迎えていました。きっと、自分のことを家族の一員だとわかっていて、我が家のご先祖さまのところに家族として向かったのだと思います。ぜひ、みなさんも飼っている猫への愛情を大切にしながら、家族として一緒に過ごしてあげてください。何よりもそれが一番大切なことだと思います。