推理小説のおすすめは?アガサクリスティが書かれた名作を紹介!
推理小説の女性作家にアガサクリスティというとても
有名な作家がいらっしゃいます。
イギリス人の推理小説作家で
『そして誰もいなくなった』
『名探偵ポアロシリーズ』
『ミスマープルシリーズ』
など長年愛され続ける推理小説を生み出しています。
アガサクリスティの書かれた推理小説はどれも面白くて
何を読もうか?と迷ってしまいますよね。
この記事ではアガサクリスティが書いた推理小説の中でも
特に名作とされている『ABC殺人事件』のあらすじと
おすすめしたい理由を書きます。
読んだ事がないという人はもちろん、読んだ事があるという人に
もう一度読みたいと思っていただけると幸いですので
最後までお付き合いください。
●アガサクリスティの推理小説『ABC殺人事件』のあらすじです。
物語は探偵エルキュールポアロのもとに一通の手紙が届くところから
始まります。
それは「6月21日、アンドヴァーを警戒せよ」という犯人からの挑戦状でした。
そして6月21日にアンドヴァーで名前にAの付く女性が
犯人の魔の手にかかり犠牲者となってしまいます。
そしてBから始まる場所で名前にBの付く人物がCから始まる場所で
名前にCの付く人物が続けて被害に遭います。
犠牲者たちにはつながりがなくただ犯人がゲームのように
楽しんでいるだけなのか?
そんな意見が警察内部で広まる中でポアロは犯人には何か別の
明確な目的があると推理して独自に捜査を進めていくという流れです。
この推理小説では犯行にいたる動機がメインの謎になっているので
話を読み進める中で色々な登場人物の心情が詳しく書かれていて
とても面白いです。
●登場人物の気持ちにとても共感できる部分が多いです。
この小説にはアレクサンダーボナパルトカストという
偉人2人の名前を一緒に付けられている登場人物が出てきます。
この人物は物語の中でとても重要な役割を担っているので読んでいて
注目される人物なのですが
その行動よりも心情に私はとても共感できて印象に残っています。
彼は偉人の名前を付けられた事で子どもの頃から
その名前の大きさと現実の自分があまりに違い過ぎている事に
コンプレックスを抱いていました。
そして自分は大した人間ではないと考えてしまい
卑屈で弱気な性格になり大人になってもその感情を引きずったままでいます。
彼の性格について書かれたところを読んでいて名前について
コンプレックスを抱いてはいないけれど私も同じだと強く感じました。
私も自信がなく卑屈で弱気な性格だからです。
そう共感してからは小説内での彼の立場や境遇がまるで
自分が体験している事のように感じられて
かなり小説の世界に入り込んで楽しむ事ができました。
自慢できる性格ではないのですが、私や彼に近いと感じている人は
この作品をとても深くまで楽しむ事ができると思うのでおすすめです。
●犯人の意外な動機とその執念に驚かされます。
物語のラストで探偵ポアロが犯人を見つけ出すのですが
犯人の正体よりもなぜこんなに大掛かりな犯行をしようと考えたのか
という理由にとても驚きました。
推理小説だからこその理由で現実にはそこまでの事は無理だろうし、
やろうとはしないだろうと最初は思いました。
しかし探偵ポアロの口からその理由を聞いていると合理的で犯人が
逮捕されないために良い方法かもしれないと感じさせられました。
「それはちょっとありえないんじゃないか?」と感じてしまうところを
「意外にいい方法かもしれない」と読んでいて考えを変えられるあたりが
アガサクリスティの表現の上手さなのかもしれないと感じました。
このような大胆な発想とそれを納得させる話の流れが面白くておすすめです。
●まとめ
ここまでアガサクリスティの推理小説『ABC殺人事件』の
あらすじとおすすめしたい理由について書きました。
登場人物や話の流れ、犯行動機がとても面白くて
おすすめの推理小説ですのでぜひ読んでいただきたいです。