打楽器とは?お馴染みのあの楽器から珍しいものまで打楽器の種類をご紹介!
吹奏楽やオーケストラでは後方でさまざまな楽器を演奏しているのが打楽器パート。
みなさんも幼稚園、小学校などで行われるお遊戯会や学芸会などで
一度は触れたことがあるのではないのでしょうか?
打楽器はトランペットやフルートなどの管楽器たちとは違い、
ソロで目立つ場面も少ないので地味な印象を受けますが、
音楽の大切な要素であるリズムをキープする楽団の要と言っても過言ではありません。
今回は影の立役者打楽器に注目してみましょう!
●そもそも打楽器とは?
打楽器とは、「打つ」「擦る」「振る」などをして音を出す楽器の総称です。
各民族で多様な楽器があり、ヴァイオリンやチェロなどと言った弦楽器や
トランペット、フルートなどの管楽器に比べ原始的で歴史も長い楽器と言われています。
●よく見かける!触ったことがある!お馴染みのあの打楽器たち
打楽器は大きく3種類に分かれます。
膜が貼ってあり、表面を叩いて演奏する膜鳴楽器。
ドレミファソラシというように音階がある板を叩いて音を出す鍵盤楽器。
楽器本体の振動で音を出す体鳴楽器。
さて、みなさんが触れたことがある打楽器は
どの種類に当てはまるのでしょうか?
●膜鳴楽器に分類される打楽器
膜鳴楽器の代表的な打楽器といえば、お遊戯会や学芸会でお馴染み小太鼓と大太鼓。
正式には小太鼓がスネアドラム、大太鼓がバスドラムと呼ばれます。
スネアドラムではスティック(いわゆるバチ)で表面を叩いて音を出します。
バスドラムでは、マレットと呼ばれる先端に丸いヘッドがついたバチで叩いて演奏します。
マレットのヘッドは毛糸や糸、フェルト、プラスチック、
金属など素材が多様でそれぞれ音色が異なります。
バスドラムでは、大きなヘッドが付いているものをよく使用します。
オーケストラや吹奏楽などの大きな編成で使用されるティンパニも膜鳴楽器です。
4つで1セットとなっており、それぞれに音程がついています。
こちらもバスドラム同様にマレットを使用して演奏します。
●体鳴楽器に分類される打楽器
先程の膜鳴楽器が膜を叩いたり擦ったりして音を出していたのに対し、
体鳴楽器はそれらを使用せず楽器本体の振動によって音を出す楽器のことです。
音楽室でよく見かける「鉄琴」は金属の鍵盤を叩いて音を出します。
その中でも高音域を担うキラキラとした音が特徴のグロッケン、
ルパン3世のテーマなどでお馴染みのふんわりした音が特徴的なヴィブラフォンがあります。
対して「木琴」は鍵盤が木製でできており、
カラッとした木ならではの音が特徴的です。
お遊戯会や学芸会などでよく見かけるものはシロフォンと呼ばれ、
それよりも音域が広く長い木琴がマリンバです。
そのほかにも、鐘のような音が特徴のチャイムやチェレスタがあります。
チェレスタは一見アップライトピアノやオルガンのような形をしていますが、
楽器の中にある金属板を鍵盤と連動しているピアノのハンマーのようなもので
叩いて音を出します。
有名な曲だとバレエ音楽「くるみ割り人形」や木星または
ジュピターでお馴染みの惑星でも使用されています。
そしてみなさんが触ったことのあるであろう打楽器、シンバル。
こちらも体鳴楽器に分類されます。
実はシンバルにも種類があるのをご存知ですか?
シンバルどうしを合わせて音を出すクラッシュシンバルとスタンドに
立ててマレットで音を出すサスペンドシンバルと呼びます。
似たような体鳴楽器に中華でお馴染みの銅鑼、
定番打楽器トライアングルなどがあります。
まとめ
打楽器は多種多様で、叩く以外にも奏法が多く存在しており、
例えば木琴や鉄筋などを弓で擦り鯨の鳴き声を模倣したり、
鎖を机などに叩きつけるなどがあります。
リズムをキープして他楽器との調和性を高めるだけでなく、
楽曲により彩りを付けることができる打楽器。
ぜひオーケストラや吹奏楽などの演奏を見かけた際には打楽器にも着目してみてくださいね!