仔犬と子犬はどっちが正解?2つの違いや意味を徹底解説
仔犬と子犬はどっちが正解なの?
仔犬と子犬の意味が知りたい
仔犬と子犬の違いはあるの?
こんな疑問をお持ちではないでしょうか。
確かに、テレビでは「子犬特集」というような表記をされているけど、
「仔犬」とは書かないのか、筆者も疑問に思っていました。
個人的には「子犬」の方がよく見かけるので馴染みが深い印象です。
なぜ「子犬」の表記が「仔犬」よりよく広まっているのかを調査していきます。
この記事では、「仔犬」と「子犬」はどっちが正解なのか、
違いや意味を解説していきますので、ぜひ最後まで読んで頂けたら幸いです。
●仔犬と子犬はどっちも正解
まず結論から申し上げると、「仔犬(こいぬ)」と「子犬(こいぬ)」の意味は
ほぼ同じで、どちらを使っても正解と言われています。
「仔」と「子」の漢字の意味や使い方に違いがありますので、
ここから一つずつ解説していきます。
*仔犬の意味
「仔犬」とは、「犬の赤ちゃん、犬の子供」という意味を持っています。
「仔」は常用漢字ではないので、テレビや新聞などのマスメディアでは
「仔犬」の文字はあまり使われません。
日常でよく見かけるのは「子犬」の方が多いかと思います。
使いたくても使えないという大人の事情があるようです。
*子犬の意味
「子犬(こいぬ)」とは、上記と同じく「犬の赤ちゃん、犬の子供」という意味を
持っています。
子犬の「子」は人間の尊称であるため、
動物と人間をはっきり区別するために使い分けられていると言われています。
そのためテレビなどのメディアでは、常用漢字である「子」を使うのが
一般的となっています。
(個人的には、「子犬」という文字を見ると、柴犬の赤ちゃんがキュルキュルのお目目でこちらを見ているかわいすぎる映像が思い浮かびます。)
もう一つの説は、 「子」は中国の優れた人への尊称(孔子、荘子など)としても
使われていたため、動物に使うことを避けていたということです。
1884年、華族令によって作られた五段階の爵位(公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵)
の子爵にも用いられています。
学生時代の古典の授業で出てきた論語の中に
「子曰く(しいわく)」は「先生が仰られた」とも訳されることから、
「子」には尊敬の意味が込められていることが分かります。
●仔犬と子犬と小犬との違いは?
「仔犬」と「子犬」はともに「犬の赤ちゃん」という意味で、
「小犬(こいぬ)」は「小型犬」という意味があります。
成犬になっても小さい犬を「小犬」と書きます。
「小犬」の例を出すと、チワワやポメラニアンなどの小型犬全般を示す言葉です。
筆者は5年以上ペット関係の仕事に就いていましたが、
「小犬」の表記はあまり見かけることはありませんでした。
「小型犬」が一般的によく使われている表記になります。
*ショパンの「こいぬのワルツ」はどれが当てはまる?
余談ですが、ショパンの「こいぬのワルツ」は誰もが聞いた事のある曲だと
思います。
音楽辞典や楽曲に関する本には「小犬のワルツ」と書かれているようです。
フランス語で「Valse du Petit Chien」(小さな犬のワルツ)と訳されますが、
Petitには「小さい・小型の」という意味があるということなので、
「小犬のワルツ」が正解なのでしょう。
●まとめ
仔犬と子犬はどっちが正解?2つの違いや意味を徹底・解説
この記事では、仔犬と子犬はどっちが正解なのか、
意味や違いについてまとめていきました。結論は以下の通りです。
・仔犬と子犬はどっちを使っても正解
・意味はどちらも「犬の赤ちゃん」という意味
・「仔」は、常用漢字ではないため、マスメディアではあまり使われない
最後までお読みいただき、ありがとうございました。