レッドウィング45番ラストは他とは違う特殊な木型
レッドウィングのブーツを購入検討の際、
ラスト○○番という表示を一度は目にしたことがあるのでは
ないでしょうか。
「ラスト?」「どういう意味?」と何も知らない筆者は
気にも止めずにブーツを購入していました。
ラストの意味を知ったのは4足目の購入を検討している時でした。
もっと早く知っていればブーツ選びもより楽しめ、
イメージと違いせっかく買ったブーツを手放すなんてことは
なかったと思います。
ブーツに可哀想なことをしてしまいました。
ラストとはブーツを作る際に使用する木型のことをいうようです。
ラストを土台にし、革やソールを合わせて作っていくので、
最も需要な部分の一つです。
レッドウィングではモデルによって使用されているラストが
違います。
ラストの種類が多いのもレッドウィングの歴史とこだわりを
感じさせられます。
ここでは、他のラストと一味違ったレッドウィング45番ラストに
ついて書いていきます。
●45番ラストは特殊な木型
45番ラストはフッドベッドを挿入することを前提で作られた
木型になります。
フッドベッドとは中敷きのことです。
フッドベッドと聞いてピンと来なかったのは私だけでしょうか。
中敷きを挿入するためにラストの底面部に厚みを設けた
ラストとなっています。
更に、横幅も広めになるように設計されています。
そんな特殊な木型レッドウィング45番ラストを使用しているのが
1907というブーツです。
一般的なモックトゥブーツと似ていますが、
45番ラストだからこそのデザインとなっています。
●レッドウィング1907
特殊な木型を使っている1907を紹介していきます。
カッパー・ラフアンドタフというレザーを使用しています。
革の表面を擦って加工し、オイルとワックスを加えています。
そのため、新品の状態で履き込まれたかのような見た目に
なっています。
ウェルトはボリュームのあるシルエットを作り出すため、
立ちコバという仕様になっています。
中敷きを挿入することを前提として作られたレッドウィング45番
ラストなのでレザーインソールが付属します。
クッション性が上がり、フィット感が増すので履き心地が
快適になります。
また、通常の靴紐の他にレザーシューレースも付属するので、
自分好みにカスタマイズすることが可能です。
レザーインソールとレザーシューレースが付属するなんて、
得した気分になるのではないでしょうか。
●モックトゥブーツの定番23番ラストと45番ラストの違い
1907モデルはモックトゥブーツの代表的な875、8875と同じような
作りに見えますが、細部で異なる部分があるためラストが違います。
ちなみに875、8875はラスト23番ラストが使われています。
45番ラストと23番ラストはつま先部分が底面から
垂直に立ちあがり、モカ部にはエッジがつけられています。
ここまでは同じ仕様です。
レッドウィング45番ラストは23番ラストと比べて高さよりも
横幅を広くするように設計されています。
そのため、足の幅が広い方にフィットする仕様となっています。
●まとめ
レッドウィング45番ラストは一般的なモックトゥブーツの
23番ラストとは違い、フッドベッドの挿入を前提として
底面に厚みが設けられており、足の横幅を広くするような
設定になっています。
そんな特殊設計の45番ラストはレッドウィング1907モデルに
使用されています。
単純に土台となる木型が違うだけではなく履き込まれたような
風合いのレザー、ボリュームのあるシルエットを作り出すウェルト、
快適な履き心地を実現するインソール、
全て計算し尽くされたデザインとなっています。
「他の人と同じ物は嫌だ」「個性を出したい」という方は
一味違ったレッドウィング45番ラストを使用した1907モデルを
手に入れてみてはどうでしょうか。