レッドウィング 08875、これぞレッドウィングを代表する超定番モデル。
●レッドウィング 08875とはどんなモデルなのか
レッドウィングと聞いて、ほとんどの人がイメージするモデルが
この「レッドウィング 00875」です。とりわけ日本国内での人気が非常に高く、
街で見かけることも非常に多いですね。
そのレッドウィング 08875はどんなモデルなのか、
そしてなぜそんなに人気があるのかを紐といていきたいと思います。
まず、このレッドウィング 08875が誕生する前の前身となるモデルが存在します。
00877というモデルで、底が平たく、クッション性に富み、ぬかるみにも強い
「トラクショントレッド・ソール」を採用したハンティングをする人をターゲットとし、
1952年に誕生しています。
その00877は、「モカシンタイプ」というつま先の形状を持ち、疲れにくく、
履きやすいモデルとして大変人気がありました。
そして、機能性だけではなく、良質なレザーと堅牢な作りから生まれる耐久性が
当時のワーカー達からも絶大な支持を得ました。
その00877は丈が8インチと少し長めであり、
丈を6インチに短くしてあるモデルが00875となります。
では、その00875がいかにして08875となっていったかですが、
元々00875に使用されていたオロラセットレザーはオレンジがかったブラウンカラーでしたが、
1990年代に特に赤味が増し、やや押し出しの強いカラーリングになっていました。
アメリカ本国ではリアルワーカーも多く使用している現状もあり、その赤味の強さを抑え、
元の落ち着いたカラーに戻すといった動きがありました。
しかしながら、ファッション用途の多い日本市場では赤味の増したカラーが
圧倒的に人気だった為、「オロラセット・ポーテージ」という別のレザーを作り、
別品番としてレッドウィング 08875が誕生し、今なお人気定番モデルとして存在しています。
●「モカシンタイプ」と「トラクショントレッド・ソール」の最強タッグ
レッドウィング 08875に採用されている「モカシンタイプ」通称モックトゥと、
元々は高機能なソールとして誕生した「トラクショントレッド・ソール」は
外観上の魅力として最強の組み合わせと言えると私は考えています。
まず、モカシンタイプは、つま先上部を縫い合わせて作られるため、
その縫い目がU字となり、かなり特徴的な見た目となります。
通常のワークブーツ等はプレーントゥと言われ、一枚革を伸ばして作るので、
ツルっとした印象となります。
それに対し、モカシンタイプはU字の縫い目がアクセントとなり、
カジュアルな印象が強くなります。
そのカジュアル感に白いカラーのトラクショントレッド・ソールの組み合わせで
更に本格ブーツながらも軽快な印象を与えてくれます。
●まとめ
レッドウィング 08875はブーツを初めて履きたいという人にもおすすめのモデルです。
理由としては、まずラスト(木型)がゆったり目で比較的幅広の足を持つ人が多い
日本人にも馴染みやすいというところがあり、それをさらに後押ししているのが、
モカシンタイプというつま先の形状です。
このモカシンタイプは、つま先にゆとりが生まれ履きやすい形状です。
そして、さらには元々狩猟用として生まれたトラクショントレッド・ソールは
しなやかでクッション性もあるので、街のアスファルト上でも歩きやすく、
ハードなワークブーツに比べ、圧倒的に疲れません。
おすすめする理由の最後は、丈です。レッドウィング 08875の丈は6インチを採用しており、
本格的なワークブーツに多く採用される8インチに比べると短い作りとなっています。
その短い丈が、軽快な印象を与えてくれるだけではなく、
実際足にかかる重さ=負担を軽減してくれます。
ブーツは勢い込んで買っても、履かなくなってしまう人も多い様なので、
こういったレッドウィング 08875の様な履きやすいモデルを選んでみてはいかがでしょうか。