マクドナルドなのに24時間やってない!?コロナ禍前との違いは?
最近、マクドナルドでは24時間営業をしない店舗が増えてきています。
かつて放送されていたマクドナルドのCMでは、
24時間営業をアピールしていましたよね。
記憶に残っている方も多いと思います。
私の住んでいる地域の最寄りのマクドナルドも、
調べたところ深夜1時までの営業になっていました。
24時間営業を取り止めたことを知らず、
「夜中に立ち寄ったら店舗が閉まっていた」
「夜食が買えなくて困った」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なぜマクドナルドで24時間営業をしない店舗が増えてきているのか?
調べてみました。
結論として、
・清掃などのメンテナンスのため
・コロナ禍による業績不振や人員不足のため
・店内での居眠りなど、迷惑行為防止のため
以上の3点が理由として挙げられます。
1.清掃などのメンテナンスのため
マクドナルドは2006年から24時間営業を始め、それに伴いシフトや清掃、
メンテナンス時間の変更が行われました。
現在は、1日の営業時間帯のうち最も来客が少なくなる深夜帯に
メンテナンスや清掃が行われています。
実際に、
「深夜3時ごろにマクドナルドにいたら退出するようにスタッフに言われた」
との書き込みを見つけました。
24時間営業の店舗であっても、営業時間中に一時的にお客様に退店してもらい、
清掃やメンテナンス作業を行なっているそうです。
シェイクやソフトクリームなどの機械は乳製品を扱います。
定期的に清掃やメンテナンスを行わなければ、
乳製品は食中毒のリスクが高くなります。
マクドナルドに限らず、飲食店で何よりも恐ろしいのは食中毒などの事故です。
マクドナルドでは2013年に異物混入事故が発生し、
大きなニュースとなりました。
異物混入事故により、マクドナルドはお客様からの信頼を大きく損ない、
売上も大きく減少しました。
営業時間中はもちろん、
深夜帯に一度お客様を退出させてまで清掃やメンテナンスを行うのは、
異物混入事故からの反省を踏まえ、
食の安全を最優先に考えた結果だということが分かりました。
2.コロナ禍による業績不振や人員不足のため
2020年に発生した新型コロナウイルスは、
マクドナルドをはじめとした飲食店に大きな影響を及ぼしたことは
記憶に新しいかと思います。
緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置により、
時短営業や休業などを余儀なくされ、多くの飲食店で売上が伸び悩みました。
マクドナルドも例外ではなく、
24時間営業の店舗では深夜営業を取り止めざるを得なくなり、
現在もその名残から24時間営業を取り止めた店舗が多くあります。
また、深夜営業の時間帯に勤務できるスタッフを確保できず、
深夜営業を取り止めた店舗もあります。
深夜帯の時給は、通常の営業時間帯よりも時給が割高になります。
働いている側にとっては聞こえはいいかもしれませんが、
採算が取れなければ経営者にとっては悩みの種です。
深夜帯でもお客様が来なければ採算が取れなくなってしまいます。
来客が減り、赤字が続いた結果、
深夜営業を取り止めた店舗が多くなりました。
しかし、コロナ禍におけるマクドナルドの客数は、
2021年1月〜3月期は前年と比べて4.6%減ったものの、
一方で客単価が14.2%増えています。
テイクアウトやモバイルオーダー
、
ドライブスルーなどを中心にCMや広告で宣伝を行い、
お客様の『家で食べたい』という需要に応えた形になりました。
お店で食べてもらうよりも、テイクアウトやデリバリー等を利用し
店舗以外の場所で食べるお客様が増えたのも、
深夜営業を取りやめる要因の1つであることがうかがえます。
3.店内での居眠りなど、迷惑行為防止のため
駅周辺などのマクドナルドでは、終電を乗り過ごしてしまった人が
始発を待つために店内で過ごす姿がよく見られます。
また、夜行バスが発着する都市部では、
夜行バスが発車するまで店内で時間を潰したり、
夜行バスが到着して、朝食を食べたり次の場所へ向かうまで
マクドナルドで時間を潰す人も多くいます。
私は、コロナ禍以前に夜行バスや新幹線で遠方の地域で行われるライブや
イベントに足を運ぶことがしばしばありました。
特に夜行バスでの移動の日は、夜遅くまでやっていて、
朝早くから開いている24時間営業のマクドナルドは大変重宝しましたし、
朝マックを食べて一休みしてから目的地に向かうのがルーティーンと
なっていました。
マクドナルドで朝まで時間を潰す人の中には、酔い潰れたり、
長旅の疲れで店内で眠ってしまう人がしばしば見受けられます。
店内で居眠りをするお客様が出ないように、
メンテナンスや清掃を兼ねて一度お客様を店外に出す、
ということも、お客様が快適に店内で食事をするために必要なことだということが
分かりました。
まとめ
マクドナルドの24時間営業の店舗が少なくなったのは、
コロナ禍による売上減少や人員不足という要因もありますが、
清掃やメンテナンス等のためでもあるということが分かりました。
「深夜も利用したい」というお客様のニーズから24時間営業が始まりましたが、
コロナ禍での時短営業などで深夜利用するお客様が減ったり、
従業員の働き方改革によって深夜に働くスタッフが確保できず、
結果として深夜帯に営業する店舗が少なくなりました。
マクドナルドは深夜も利用できる『便利な店舗』から、
清掃やメンテナンスを頻繁に行い、『安心して食事ができる店舗』へと
シフトしていったということが分かりました。
皆様も、深夜にマクドナルドへ行かれる際は店舗の営業時間を確認してから
お店へ足を運んでみてください。
しかし、深夜に食べるハンバーガーやポテトってなんで
あんなにおいしいんでしょうか…書いていたらお腹が空いてきました笑