ファミコン リンクの冒険 伝説の2作目 今再び、世界を救え
世界を救った数年後、ハイラルに新たな脅威が迫る…
今でも新作が出続けている「ゼルダの伝説」の2作目。
横スクロールになってゲーム性アクションも一新された
「リンクの冒険」をご紹介したいと思います。
リンクの冒険とは
1987年1月14日にファミコンで発売された横スクロール型アクションRPG。
英題では「ZeldaⅡ: The Adventure of Link」、
またパッケージ、タイトル画面でも「ゼルダの伝説パート2 リンクの冒険」とあるように、
「ゼルダの伝説」シリーズの2作目にあたるのが今作。
1作目「ゼルダの伝説」では見下ろし視点のアクションアドベンチャーゲームだったが、
今作は横スクロール型のアクションRPGとなっており前作とはまるで違う操作感のゲームとなっている。
世界観
1作目から数年後のハイラル地方。
リンクの左手に突如トラーフォースの紋章が浮かび上がる。
ゼルダ姫の乳母、インパはそれを見るとリンクを初代ゼルダ姫の元へと案内し、古の王家に起きた悲劇を語った。
永い眠りにつく初代ゼルダ姫を目覚めさせるためには「勇気のトライフォース」が必要であり、
リンクの左手に現れた紋章はそれを継承できる証なのだという。
倒されし魔王ガノンを魔物たちが復活させようと「ガノンを倒した者の血」を求める中、
リンクは「勇気のトライフォース」を探す旅に出るのであった。
リンクの冒険のシステム
横スクロールアクションとは言ったものの、
マップ上を歩いているときは前作同様見下ろし視点となっている。
マップ上には森や町などのシンボルが配置してあり、
そこに進入すかマップ上の敵シンボルと会敵すると横スクロールに移行するというつくりになっている。
またこのエンカウントの仕様はマップの地形に依存しており、
草原や砂漠などマップ上のエンカウントした場所が横スクロールの戦闘画面に反映されるようになっている。
敵のシンボルは3種類。
・青いシンボル=強敵
・赤いシンボル=回復してくれる妖精
戦闘では基本的には剣を用いて近接戦闘を行う。
横スクロール画面の端まで到達すれば、突破となる。
町のシンボルでは町人に話しかけたり、家に入って情報収集ができる。
さらにこのゲームにはアイテムが存在し、そのほとんどは使用アイテムではなく、
所持しているだけで効果を発揮するものとなっている。(使用アイテムは笛とハンマーのみ)
1作目にあったようなアイテムの代わりに「剣技」と「魔法」が存在する。
剣技と魔法は町で魔術師と剣士から教わることができる。
ちなみに1作目同様、ソードから出るビームを出すことも可能。
アクション
リンクの冒険はアクション性が前作より増しており、攻撃のほかにジャンプも行うことが可能。
リーチこそ前作より劣っているものの、前述のソードビームも体力満タン時であれば使用可能。
また、剣では下突きと上突きを繰り出すことができ、今作において重要なアクションとなっている。
もちろん、盾で相手の攻撃を防ぐこともできるし、盾でも上下で防御位置を変えることができる。
リンクの成長
また、「リンクの冒険」はRPGの要素も兼ねておりリンクを成長させていくことが
ゲームを進めるうえで重要な要素となっている。
成長は3つのパラメータ、
・MAGIC・・・魔力の消費量を減少させる
・LIFE・・・受けるダメージを減少
となっており上限は3つともレベル8まで。
また、MAGICかLIFEを上げた際には選んだ方のパラメータが回復する。
「リンクの冒険」と「ゼルダの伝説」
冒頭でも「リンクの冒険」は「ゼルダの伝説」シリーズの2作目とお伝えしたが、
現在に至るまで多くの作品が登場している「ゼルダの伝説」シリーズでは今作はどこの時代の話なのか気になる人も多いはずだ。
「リンクの冒険」はファミコン「ゼルダの伝説」と続いている。
ではファミコン「ゼルダの伝説」はどの作品とつながっているのだろうか。
まず、「ゼルダの伝説」シリーズの歴史の最初期は「スカイウォードソード」から始まっており、
そこから「ふしぎの帽子」→「4つの剣」→「時のオカリナ」と続いている。
複雑なのはここからで、世界の分岐が起こっている。
「時のオカリナ」で勇者が勝利したか敗北したかで今後の作品が分岐しており、
勝利時は「神々のトライフォース」へ。敗北時は「ムジュラの仮面」、「風のタクト」へと分岐する。
「リンクの冒険」へと繋がるのは勇者勝利後の「神々のトライフォース」から
「夢をみる島」→「ふしぎの木の実」→「神々のトライフォース2」→「トライフォース3銃士」そして「ゼルダの伝説」へと繋がってくるのだ。
ファミコンで発売された作品が時系列では最近の歴史になるという非常に面白い展開となっている。
おわりに
ファミコン「リンクの冒険」の解説でしたが、いかがだったでしょうか。
非常に高い難易度、カセットが国内未発売の今作は
おそらく「ゼルダの伝説」シリーズの中で最も知名度の低い作品ではないかと思います。
アクションの多彩さや死に技がなく全てのアクションを余すところなく使ってこそクリアが可能と
アクションゲームの理想が詰まっている作品になっているので、
「ゼルダの伝説」シリーズのファンの方は是非プレイしてみてほしい。