スポーツスター48のミッドコントロール化は、こんな方に最適です。
2010年に日本で発売されたスポーツスター48は、
現在でも国内で非常に人気のあるバイクです。
その特徴の一つにフォワードコントロールが挙げられます。
フォワードコントロールとは、バイクに乗車した際に両足を前方に放り出す、
所謂る「くの字」のような姿勢で乗車するスタイルです。
もともとアメリカなどでよく見られる、
広大でまっすぐな道をゆったりと快適に走行することに適した乗車姿勢なのですが、
この姿勢がきつく感じる方もいます。
よって、このような場合フォワードコントロールの姿勢から後ろ方向へ調整した
ミッドコントロールへ変更した方が良い場合もあります。
ではスポーツスター48に乗車する際、
どのような人がミッドコントロールに適しているのでしょうか。
・小柄な方
身長が低い方、特に標準的な体格より小さい日本人女性の場合、
フォワードコントロール状態のスポーツスター48だと手足が突っ張ってしまい、
走行時にかなりの肉体的な疲労を感じることになります。
そんなときは、ステップをミッドコントロールに変更することで、
乗車姿勢がオーソドックスで自然なものとなり身体的な負担もかなり軽減されます。
私感ですが、身長175センチメートルである私の場合でしたら
フォワードコントロールでも問題ないですが、
160センチメートル以下の方の場合は、
ミッドコントロールの方がストレスなく運転できると思います。
・腰痛持ちの方
これに関しては個人的な感想になってしまうのですが、
私がスポーツスター48に試乗する前にディーラーさんに最初に言われたのが
「腰が痛いときには乗らないでください」でした。
その理由は色々ありますが「振動」による影響が主な理由です。
フォワードコントロール特有の「くの字」状態だと、
下から来るハーレー独特の振動を受け流しにくく、
腰にな悪影響を及ぼすことがあります。
ですが、これはフォワードコントロールを採用した際にも起こりうることです。
よって基本的に腰痛の場合はバイク自体に乗るべきではありませんし
「腰痛」と一言で言っても様々な痛み方があるはずですので、
ミッドコントロールにしたからといって、
劇的に症状が改善できるものではないと思います。
・市街地やワインディングロードをスポーティに走りたい方
スポーツスター48に限らず、ハーレーはアメリカ大陸等を運転する際、
ゆったりとしたライディングポジションでひたすら長い直線を運転するバイクです。
このような時は、両足を車両の全面に放り出して背筋を伸ばし、
リラックスした状態を保てるフォワードコントロールのほうが適しています。
それに対して、日本国内のように市街地で頻繁にストップアンドゴーを繰り返したり、
狭路やカーブの多い道路事情だと国産バイクの多くに採用されている
ミッドコントロールの方が快適に運転しやすいといえます。
また信号待ちの際、ステップの位置から考えてもミッドコントロールだと
スムーズに足を上げ下げすることができてさほど疲れない、
というメリットがあります。
まとめ
ハーレーには、乗り手が100人いれば100通りの乗り方があります。
当然スポーツスター48にも無数の楽しみ方があり、
これが正解、というものは存在しません。
ミッドコントロール化に関しても乗り手がより快適に、
よりスポーツスター48を好きになるために行うものです。
よって足つきを設定する際も、極端なミッドコントロール化を行うよりも、
グラデーションのように少しずつ自分が理想とするポジションを探していく、
というやり方の方がうまくいくと思います。
自分だけしか所有していない、世界に一つだけのスポーツスター48を作り上げて、
楽しいバイクライフを過ごしてください。