オールディーズって良いよね!?新鮮で素敵 名曲ランキング
1950年代のアメリカ音楽を「オールディーズ・バット・グッディーズ」と呼ぶ。
「古いけれど良い音楽」という意味だ。現在では後半部分を省略し単に「オールディーズ」と呼ばれる事が多い。
ジャンルは幅広く、懐かしのメロディは全て同カテゴリーに入る。
今回は中でもロックンロールに焦点を当ててみたい。
現代ではレジェンドと呼ばれるエルヴィス・プレスリー、チャック・ベリー、バディ・ホリーの3人
と名曲と呼ばれる代表曲を紹介したい。その音楽は聞く者をあの頃のアメリカへ連れていってくれるだろう。
⚫︎ラヴ・ミー・テンダー/エルヴィス・プレスリー
キング・オブ・ロックと呼ばれるエルヴィス・プレスリーの代表曲は「ラヴ・ミー・テンダー」1956年発売。
当時のビルボードランキングでなんと5週連続で1位を獲得。
初主演映画の主題歌として発表し、テレビ番組で披露。
すると映画公開前にも関わらず100万枚の予約が殺到し、ゴールドディスクになった。
ファンが選ぶ人気ランキングでも必ず上位に入る名曲。
オールディーズといえばまず思い浮かぶのがこの曲という方も多いのでは?
原曲はアメリカ大衆歌謡の名曲「オーラ・リー」だがエルヴィスらによって新たに歌詞が加わった。
甘く優しく力強い歌声は聞く人を魅了する。
⚫︎ジョニー・B・グッド/チャック・ベリー
数多あるオールディーズの中でもギターリフが特に印象的な名曲はチャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」1958年発売。
ビルボードランキングでは60位を記録。
チャックはロックンロール創始者の1人とされる。
特徴的なギターリフは数多のミュージシャンに引用された。
本曲は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の第1作目で
主人公マーティ・マクフライが1955年にタイムスリップした際にダンス・パーティーで演奏されたシーンも興味深い。
マーティは「懐かしいオールディーズを、いや僕がいた場所ではオールディーズです」
と喋りギターを弾き始める。
その演奏を見たバンドメンバーが親戚のチャックに電話をかける。
そして受話器越しに未来の音楽を聞かせる。
これをヒントにチャック・ベリーは曲を完成させたというジョークになっている。
他にも宇宙船に積み込まれたメッセージレコードの中に
地球音楽のロック代表として収録されているなど名曲ならではのエピソードにほ事欠かない。
⚫︎ノット・フェイド・アウェイ/バディ・ホリー
ビートルズやザ・ローリング・ストーンズにも多大な影響を与えたとされるバディ・ホリー。
彼もオールディーズのオムニバスには必ず収録される人気ミュージシャンの1人だ。
それまでのロックンロールが持っていた不良の雰囲気とは異なり、
黒縁の大きなメガネとピシッとしたスーツ姿は後のミュージシャンもこぞって真似をした。
また現在バンドと聞いて誰もが頭に思い浮かべるボーカル、
ギター、ベース、ドラムの4人編成もバディが確立した。
それまでは大所帯のビッグバンドが主流だった。
ビートルズはバンド名にも影響を受けている。
バディの「クリケッツ」がスポーツのクリケットと昆虫のコオロギとのダブルミーニングになっており
「ビートルズ」も音楽用語のビートと同じく昆虫であるカブトムシのビートルの2つの意味を持たせている。
ストーンズは結成初期にこの曲をカバーしイギリスで大ヒット。
英ランキングでは3位で最初のトップ10ヒットとなっている。
アメリカでは最初に発売されたシングルとなっている。
ビルボードランキングでは48位。
ボーカルのミック・ジャガーは「バディ・ホリーを聞いて作曲の仕方を学んだ」と言っている。
本曲はブルースミュージシャンであるボ・ディドリーの考案したジャングルビートを基調にしている。
そのリズムパターンを強調するためにクリケッツのドラマーのジュリー・アンソンはボール箱を叩いて録音をしている。
1957年に発売され全米ランキングでは10位を獲得。ファンからの人気も根強い名曲である。
まとめ
今回は3人のミュージシャンと代表曲を取り上げて、オールディーズの魅力に迫ってみた。
紹介したミュージシャンと彼らの残した名曲は現在でも様々な場面で多大な影響を与えている。
ふとした時に最新楽曲からオマージュの雰囲気を感じる時もあるかもしれない。
オールディーズのオムニバスアルバムには高確立でこの3曲は収録されているので、レコード店などで是非チェックしてみてほしい。
オールディーズの人気ランキングにも頻繁に登場している。
本稿はロックンロールに絞って紹介をしたが、
他ジャンルのオールディーズにも素晴らしいメロディはたくさんある。
名曲はいつ聞いても色褪せない魅力を持っている。古き良きアメリカに誘われてみるのは如何だろうか。