【重要】スポーツスターを限界までローダウンさせる際の3つの注意点

限界まで低くローダウンしたスポーツスターに乗りたい!
という人は多いのではないでしょうか。

近年のハーレーブームには目覚ましい勢いがあります。

中でも軽量コンパクトなスポーツスターは、
欧米人と比べ小柄な日本人には人気のモデルです。

このノーマルでも十分イケてる鉄馬をあえて限界までローダウンし、
とことんビジュアルにこだわる。

リアルカスタムとは、性能よりも超外観重視のカスタムカルチャーです。

でも、、、
安全上、運転に支障はないの?
DIYでカスタムできるの?
二人乗りはできるの?

といった疑問がいくつか出てくるはずです。

今回は、スポーツスターを限界までローダウンさせる際の
安全性を含めた3つの注意点についてご紹介していきます。


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●スポーツスターを限界までローダウンさせても安全に運転できるの?

結論から言うと安全に運転することが難しくなります

ローダウンさせるということは例えば5cm下げた場合、ノーマル時に対し5cm地面に近くなる計算になるので、
走行の際ノーマルよりも車体の底やマフラーを擦りやすくなります。

特にコーナリング時や山なりの段差越え等で車体底のフレームやマフラー、
ステップ等が地面にヒットしやすくなります。

軽く擦るだけなら危険ではありませんが、例えば峠の上りコーナーなんかの逆バンクしている道では
ステップまたはマフラーがもろにヒットし、転倒する危険性があります。

もしもロングツーリング中にこのように転倒しステップが折損してしまったら
自走不可で立ち往生となり、楽しいはずだったツーリングが台無しになってしまいます。

でも諦めてはいけません。

限界ギリギリまでローダウンした鉄馬がノーマルと同じ走行ができないのは仕方のないことです。
ツーリングへ出かける際は、事前に平坦で安全なルート選びをしてから目的地へ向かいましょう。

性能よりも見た目を選ぶ場合、事前のリスクヘッジは避けて通れませんが、
それも踏まえてカスタムライフを楽しみましょう。

●スポーツスターをDIYで限界までローダウンさせる際の注意点

ローダウンカスタムとは大きく分けて2種類のタイプがあります。

(1)フロントとリアのスプリング、またはサスペンション本体を交換しローダウンする方法。
(2)車両を全解体し、フレームから再溶接することで究極のローダウンを追求する方法。

(2)は当然DIYでは難しいので(1)の作業になるかと思います。
この作業の場合、フロントとリアで作業の難易度が大きく異なります

まずフロントの場合サスペンション内部のスプリングを交換する作業となりますが、
非常に難易度が高く素人ではかなり難しい作業です。

作業の詳細は省きますが、スポーツスターのスプリング交換は
基本フォーク本体を取り外す必要があるため、それなりの設備、道具、それから専門スキルが必要となります。

フロントを限界まで下げたい人は、迷わずカスタムショップへ任せましょう。

一方、リアについては比較的難易度は低く、安全性も確保できます。

手順としては以下の4項目になります。

(1)ジャッキアップ(タイヤが浮かない程度)
(2)上下のボルトを外す(ロック剤で固まっていて外すのが大変です)
(3)サスペンションを交換(ジャッキを上下させて高さと穴位置を合わせる)
(4)ジャッキを外す

限界までローダウンさせた場合ジャッキのストロークをオーバーしてしまい
外せなくなる可能性がありますが、

その際は10mm~20mmほど厚みの木材を敷いて
リアタイヤを乗り上げると外しやすいです。

以上がスポーツスターのカスタムをDIYで作業する際の注意点となります。

●スポーツスターを限界までローダウンさせても二人乗りは可能?

結論から言うとお勧めできません。
※物理的にムリな場合も

通常販売されているスポーツスター用ローダウンサスペンションは
基本的に二人乗りを想定していません

たった1インチダウン(約2.5cm)のローダウンサスペンションであっても
2人乗りの際の注意点として硬めに調整することを推奨しています。

スポーツスターの場合、ローダウンすると走行中にリアフェンダー内側に
タイヤがヒットしてしまう危険性が高まるので、
プリロードなどを硬めに設定してフェンダーにヒットしないセッティングをする必要があります。

今回のように限界までローダウンする場合、最低でも2~3インチ(約5~7.5cm)のダウン量となるので、
よりフェンダーにタイヤがヒットしやすくなります。

当然、底突き対策としてバネレートが硬いものを採用しているはずですが、
たとえば10.5インチショートのサスペンションを装着した場合、
2人目が乗った時点でベタ当たりとなり、走り出すことができない可能性があります。

ローダウンサスペンションでの2人乗りは絶望的と考えた方がよさそうですね。

ただ、サスペンションをリジットバー(ただの鉄の棒)へ交換した場合は沈み量がゼロになりますので、
フェンダー内側にタイヤがヒットする危険性は回避でき、2人乗りは容易かと思います。

その場合は下からの突き上げがダイレクトに伝わるのでシート選びにこそ工夫が必要ですが、
リジットフレームのパンヘッドやショベルヘッドで2人乗りをしている人もよく見かけるので、
決して不可能ではありません。

スポーツスター専用のリジットバーも販売されていますので、
限界ローダウンスタイルのまま2人乗りをしたい場合はリジットバーを視野に入れてみるのもありです。

ただ、マンホールや地面の凹凸を超えるとき、
一瞬息が止まります。。。。

このように、お勧めはできませんが方法によっては鉄馬の2人乗りは可能です。

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●まとめ

以上がスポーツスターを安全に限界までローダウンさせる際の注意点となります。

上記に共通していえることは、外観を重視すると
カスタムハーレーの世界では性能よりも外見を重視しなければリアルカスタムとはいえません。

私はカスタムバイクのイベントによく参加しますが、展示してあるバイクもさることながら、
来場者用駐車場へ停められた一般の方のバイクも必ず観に行きます。

中には「こんなベタベタにローダウンした状態で県外から来たの?」とか
「このフレームDIYで溶接したよね?」といった独創的な鉄馬も多くあり、
正直イベント自体よりも面白いとさえ感じることがあります。

カスタムバイクを扱うには今回ご紹介した注意点や制約も多いはずです。

ですがあえて性能よりも外見重視のカスタムを徹底的に追求し、
走行する際は事前のルート選びで安全を確保する。

これぞリアルカスタムカルチャーへのこだわりだといえるでしょう。

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