【意外と知らない】エレキギターのサウンドに木材が関係ないって・・・・本当!?
より良い音を求める者としては永遠のテーマです。
エレキギターに限らず楽器界隈では希少な材を使うと価格が高騰し、
高い楽器だから良い音がする、安い楽器だと良い音が出ない。
そんな偏った思考になり、所有している楽器の値段でマウントの取り合う
下らないやり取りを見かける機会があります。
言い方が厳しくなりましたが、
本記事では音楽の本質を見失わないためにも
エレキギターのサウンドに関係ないと思われがちな木材が及ぼす影響や
考え方を身に着け、高い=良いではなく、、、、、
みんな良い!と全てを認め合える、
豊かな心の持ち主ばかりにしてやろうではないかと思います。
Contents
●そもそも良いエレキギターの音とはなんぞや
ギターサウンドには、良いも悪いもありません!以上!
この一言で終わらせてしまえばどれだけ楽な事か・・・。
私なりの考え方になるのですが、
A君とB君では好きなジャンルも違えば当然ながら求めるサウンドも違います。
好みのジャンルは違うはずなのに、
尊敬するアーティストの尊敬するアーティストの更に・・・
とルーツを遡って行けばエレキギターだとジミヘンやジェフベック、
クラプトン等に収束します(三大ギタリスト)。
結果的にですが、偉大なギタリスト達のサウンドが好きな音=良い音と定義できるので
ジャンルは関係ないですね。
良いとされる音はこの年代のサウンドと考えて良いでしょう。
●当時と現在ではギターの材料(木材やパーツ)が違う
同じ見た目のエレキギターでも時代が変われば使用木材や部品等も変化しております。
製作過程にフォーカスすると人体に有害な物質を含んでおり、
現在は使用禁止されている物資を含んだパーツ等や塗料、
ギターに使用していた木材の枯渇等の様々な理由があり、
当時と現代では見た目は似ていても中身は全然違う物になっております。
例えばパンと米粉パンみたいな感じですかね。どっちも美味しくて好きですけど。
●木材はサウンドに関係ないのか?どう変化するのか?
エレキギターに使われる木材には様々な種類がありますが、
イメージしやすく固い木材と柔らかい木材に分けて考えてみましょう。
もうなんとなく察しがついた方もいるかもしれませんが、
更にざっくり説明しますと、
固い床を叩いた時と、布団を叩いた時では当然音が違いますよね?
それと同じことがギターにも当てはまりますので
床と布団までの差とは言いませんが、材質で音が変化するイメージは掴めたのではないでしょうか。
固い木材だと高い音の成分が多く、柔らかい木材だとマイルドな傾向になります。
ここまでイメージできれば木材は関係ないなんて
思えなくなってきたのではないでしょうか。
●高いギターと安いギターの違いって何なの?
正直な話、材料単価や人件費で値段設定されているため、
良い音だから高い価格が設定されているわけではありません。
ですが、先にも述べました良い音とされる当時のサウンドを求めようとすると
同スペックにするために希少になった木材を使用しますので、
結果として利益を確保するため、
高い価格帯で販売するモデルに希少な材料が優先的に使用されるので
高い楽器が良い音とされるのもまた事実です。
あくまで結果論ですので、良い音だから高いという訳ではありませんのでご注意を。
●エレキギターの音に木材は音に関係ないかどうか
これまでの内容から木材が音に与える影響は理解できたのではないかと思います。
何かが変われば何かが変わるのです。
ですがせっかく理解できたなら今度は実感してみたい!
というのが我々ギタリストという生き物です。
環境が無いと難しいかもしれませんが、
是非スタジオが併設されている楽器屋で大音量で弾き比べて見てください。
きっと違いが見えた頃には木材の沼に片足を突っ込んでいるはずです。
余談という名の悲しい現実ですが、
聞いているお客様や演奏している本人以外は正直木材の差までは感じられないというか分かりません。
ですが演奏者が違いを認識し気持ちよく演奏すれば
感情がサウンドに乗って音にも影響を及ぼすので、良い音を求める旅は終わらせず永遠に走り続けましょう。
音作りの沼底で私も待っております。