【危険】猫の鼻に潜む寄生虫の正体とは!?ウマバエってどんな虫??
ピンク色や黒色、ブチ柄など、
猫によって三者三様の姿を持つ個性たっぷりでキュートな鼻。
視力のよくない猫にとって、
匂いで相手を判別するのに使われる鼻は非常に大切な体の一部です。
そんな大事な猫ちゃんの鼻に、
「ウマバエ」と言われる虫の幼虫が潜んでいることがあるのをご存知ですか?
そんな猫の鼻に寄生するウマバエがいったいいつ、どうやって体内に入ったのか。
そもそもウマバエって何?猫にはどんな影響があるの?
猫の鼻に住む寄生虫だけど、人間にも寄生するの?
そんな不安を解消して、猫ちゃんとの幸せ鼻ツンライフを満喫しましょう!
Contents
●猫の鼻の中に寄生虫が!正体を調べてみた
可愛い猫ちゃんの鼻には似つかわしくない姿で、
したたかに組織液や血液を摂取しながら生活している寄生虫がいることをご存知ですか?
「ウマバエ」と言われる虫で、主に中南米や熱帯アフリカ、
サハラ以南のアフリカに多く生息していると言われていますが、
日本では北海道や東北地方の馬に寄生してると言われています。
猫の鼻で寄生している姿が有名ですが、
実は猫の鼻に限らず「哺乳類の体内」に寄生するのです。
そんなウマバエですが、
いったいどうして猫の鼻に寄生しているのでしょうか?
●どうして猫の鼻に寄生虫として生活してるの?
ウマバエは猫の鼻にも寄生しますが、
実はその名前の通り 「馬」の毛に寄生しています。
馬がグルーミングで子馬や他の馬のたてがみを噛む際、
体内に取り込まれ寄生します。
では、そんな馬の体にいる寄生虫がどうして猫の鼻に入ってくるのでしょうか?
感染経路はこうだと考えられています。
・卵が孵化してウジが産まれ、草にくっつく
・ウジのいる草に猫の体が触れてしまい寄生される
という流れで猫にくっつき、口や耳など体内に侵入できそうな場所から侵入し、
寄生されるというものです。
●猫の鼻に住む寄生虫だけど人間にも寄生するの?
人に寄生するのは「ヒトヒフバエ」で、
猫の鼻に住む寄生虫の「ウマバエ」とは別の寄生虫です。
ヒトヒフバエとウマバエは、その似ているその見た目から
現在ではウマバエのことも「ヒトヒフバエ」と呼ばれます。紛らわしいですね。
ですので、厳密に言うと
「ウマバエの“仲間”が人に感染するおそれがある」ということになります。
●猫の鼻で生活する寄生虫、猫の体に影響はないの?
猫がウマバエに寄生されてしまうと、
以下のような症状がみられることがあります。
・息切れ
・旋回運動
・皮膚の腫瘍
・めまい、ふらつき
・まひetc…
猫の鼻の寄生虫としても有名ですが、
体内に入り込むことで様々な体調不良を引き起こします。
見える場所に寄生虫がいなくとも、
少しでも異変を感じたら獣医さんに診てもらいましょう。
●感染させない為の予防策はあるの?
知らぬ間に寄生されていることが多いので、ノミやダニの局所治療や、
ノミの成長抑制剤の使用でウジの成長を一時的に抑えるほか、
口や耳などの開口部から侵入される前に退治する対策が有効と考えられています。
まとめ
いかがでしたか?
「検索してはいけない」ワードにも名前があがる、
猫の鼻に潜む寄生虫「ウマバエ」の生体と対策について、
皆様がその姿を検索しなくていいようなるべく詳しくこちらでご紹介しました。
宿主にとって、「百害あって一利なし」な関係を「寄生」と呼びます。
猫ちゃんにとっても飼い主さんにとっても辛いことばかりでいいことが一つもないのであれば、
早期発見して早急に駆除してしまいたいですよね。
約9500年も前から人類と共存し続けてきた猫と、
これからも末長く幸せを共有するため、目を背けたくなる寄生虫から守るのも
また一つの愛なのではないでしょうか。