【元トリマー監修】犬は茹で野菜を食べちゃダメ!!!これってほんと??
犬に茹で野菜はダメなのか、
結論から言うと「基本的には良いが、ダメなものもある」です。
犬を飼っている人にとってペットフードの悩みはつきものです。
色々なペットフードを試しては変えてみたり、
最終的に手作りを選ばれる飼い主さんも多いかと思います。
少なくとも犬が食べてはダメな野菜・茹で野菜については
しっかりと知識を得た上で手作りに挑戦してみてください。
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この野菜は犬には絶対にあげちゃダメ!
以下に挙げる野菜は、たとえ加熱している茹で野菜であっても絶対にあげてはいけないダメな野菜です。
①ネギ類(玉ねぎ・ねぎ等)
人間には血液に良いと言われている玉ねぎなどのネギ科の野菜ですが、
犬に与えると血液中の赤血球を破壊してしまう作用があります。
血尿や貧血などを引き起こす原因にもなり、最悪の場合、死亡する可能性もあります。
②ニンニク
ニンニクもネギ類と同じように赤血球を破壊する作用があります。
似たようなものにニラもあり、注意が必要です。
③アボカド
「森のバター」と呼ばれ、栄養価の高いアボカドですが、ペルシンという成分には注意が必要です。
嘔吐や下痢、重症化すると呼吸困難や肝障害を引き起こすことがあります。
食べても良いけど注意が必要な野菜
先ほど挙げた野菜の他に、与えても良いが注意な野菜を紹介します。
①とうもろこし・さつまいも
とうもろこしやさつまいもは栄養価も高く、
茹で野菜だと軟らかくなるのでシニア犬でも食べやすい野菜です。
しかし、栄養成分の中でも糖質が多く含まれるため、
あげすぎると肥満やそれに伴う病気のリスクが高くなるので注意が必要です。
またとうもろこしはアレルゲンとなる可能性も比較的高いので、
最初は少量ずつあげて様子を見るようにしてください。
余談ですが、とうもろこしは市販のドライフードにもよく使われており、
知らずに食べてアレルギーを起こすことがまれにあるので注意してください。
②ほうれん草・小松菜
ほうれん草や小松菜にはβカロテンや鉄分が多く含まれており、栄養価が高い野菜です。
しかし、アクにはシュウ酸と呼ばれる成分が含まれており、
食べ過ぎると尿路結石や腎障害を引き起こす可能性があります。
茹で野菜にすることでシュウ酸を少なくすることは可能ですが、
与えるときには注意が必要です。
特に腎臓病などの持病持ちのワンちゃんは、
与える前に一度動物病院の医師に相談してみてください。
③ごぼう
食物繊維が豊富で人間だと便秘解消などの腸内環境を整える野菜ですが、
犬に与える量を間違えると便秘や下痢などを引き起こすことがあります。
根菜類であるレンコンなども同様に繊維質な野菜を与えすぎると
消化不良を招く恐れがあるので注意が必要です。
茹で野菜にして、柔らかくしてから与えるか、
すりつぶすなどの対策をすると良いでしょう。
野菜を与える際の注意点
どうしてもペットフードを手作りで与えてあげたい、
市販のペットフードじゃ食べてくれないという飼い主さんへ
野菜を与える際の注意点についてまとめてみましたので、参考にしてみてください。
・茹で野菜などのように、しっかり軟らかくする
・与え過ぎに注意してトッピングやおやつから始める
・持病がある場合は必ずかかりつけの医師と相談する
・初めて与える野菜は必ず有害でないか調べる
万が一、食べてはいけない野菜を食べてしまった場合は、
できるだけ2時間以内に動物病院などで嘔吐させるようにしてください。
まとめ
犬は基本的に茹で野菜を食べても良いですが、絶対的にダメな野菜もあることについて説明しましたが、
紹介した野菜以外にも注意が必要なものがたくさんあります。
大切な愛犬を守るためにも与えてはいけない食べ物については把握しておきたいものですね。
あげてはいけない野菜を知っていたとしても、
必ず与える前には調べるように心掛けておくと良いでしょう。