【元トリマー監修】犬が自分の手を「なめる」のはなぜ??実は、、、
愛犬が自分の手を舐める様子を見たことはありませんか?
犬は猫と違って自分で毛づくろいをすることはあまりありません。
犬が毎日、頻繁に自分の手をなめている場合は
病気や精神的なものが関係している場合が多いです。
そこで今回は犬が自分の手をなめる理由についてお話ししていきます。
理由①痒い
人間と同じように犬にもアレルギーはあります。
原因は様々で花粉やホコリ、カビなどのほか食事に含まれている原材料などに対して
アレルギー反応が起こり、痒みが出ることがあります。
特に足先に症状が出ることが多いため、痒くてなめてしまうことがあります。
なめる頻度が多くなると、なめた部分の毛が抜けて
皮膚の免疫力が下がりさらに痒みが増してしまいます。
なめ壊してしまうとさらに炎症が起きてしまうため、
痒がっていたら早めに動物病院を受診しましょう。
他には、散歩時に色々なものに手足で触れているため、
肉球を虫に刺されたり草でかぶれたりしてしまうことが原因になることがあります。
理由②痛い
打撲や骨折、捻挫、爪が折れている、肉球に何か刺さっているなど、
痛みがあるとその部位をなめる場合があります。
他にはしこりがある、腫れているなど何かしら異常がある場合は
なめることがあるので、一度飼い主さんの目で直接確認してみましょう。
犬は痛みがあるとキャンキャンと鳴くイメージがありますが、
全員がそうなるわけではなく、鳴かずになめて我慢してしまうケースもあります。
理由③痺れる
脊髄の損傷や神経に麻痺が生じるような病気の場合、
足先が痺れて噛んだり舐めたりすることがあります。
椎間板ヘルニアになると後ろ足が麻痺するため、後ろ足を舐めるようになり、
頸椎や脊髄に障害が出ると前足が痺れてなめるようになることもあります。
理由④吐き気
よだれを垂らしながらなめている場合は、なめることで
吐き気をごまかしている場合があります。
家のカーペットや床、ソファなどを一生懸命なめている光景を
見た事はありませんか?
その場合は吐き気をなんとかしようと気を紛らわせている可能性があります。
日常的にこういった行動をする子もいるため、
飼い主さんがあまり深刻に考えていないこともあるようです。
理由⑤ストレス・不安
ストレスや不安を感じた時に、気持ちを落ち着かせるために
自分の手を舐めることがあります。
引っ越しで環境が変わる、近所で工事が始まって騒がしいなど
ストレスや不安を感じる理由は様々です。
またイライラしたり、何か不満に思うとなめるという行動に出ることもあります。
お気に入りのおもちゃがなくなったり、
お散歩が大好きなのに天気が悪くて行けなかったり、
自分の欲求がうまく満たせないと不満が溜まりやすくなります。
ストレスや不安が原因でなめてしまう場合は動物病院では治せません。
症状が重度だとドッグトレーナーやしつけ教室で
行動療法ができる専門家に相談する必要があります。
理由⑥暇つぶし
犬はお散歩や飼い主さんとのコミュニケーション(一緒に遊ぶ)などを通して
体力を使ったり、ストレスを発散させています。
しかし何もすることがない留守番中などは、
暇で自分の手をなめるということが癖になってしまっていることがあります。
これも動物病院では治せないので、
思い当たることがあればいつもよりコミュニケーションを取ったり、
気にかけてあげるようにしましょう。
理由⑦飼い主の気をひくため
あまり構ってくれない飼い主さんが、自分の手をなめた時に
リアクションを起こしたことで構ってくれたと思い
その行動を繰り返してしまっている可能性があります。
まとめ
なめる行動ひとつにも原因は様々です。
犬の何気ない行動にもきちんと意味があるので、
必要であれば病院で診てもらったり、
コミュニケーションを取って触れ合う時間を増やしたりしてあげましょう。