lgbtとは何か? 映画の歴史に残る作品の中から厳選した3作品を紹介!

lgbtとは、「レズビアン」、「ゲイ」、「バイセクシュアル」、
「トランスジェンダー」を意味する英語の頭文字を組み合わせた言葉です。

女性を好きになる女性を「レズビアン」、男性を好きになる男性を「ゲイ」、
男性と女性どちらも好きになる「バイセクシュアル」、
身体的性と性自認が異なっている者が「トランスジェンダー」と呼ばれています。

lgbtを描いた映画の中で歴史に残る作品を厳選して3本紹介していきます。

恋愛とは男女間で成立するものであり、同性同士やトランスジェンダー同士で
恋愛は成立しないという考え方ではなく多様な恋愛関係もあることも
lgbtが題材になっている映画を通して学んでみる必要があるでしょう。

スポンサードリンク




●1:ゲイを題材にした歴史に残る革命的な作品


1961年公開の映画『Victim』(原題)はシルビア・シムズとダーク・ボガードが
出演する作品です。

サスペンス映画である『Victim』(原題)はゲイ、「lgbt」の「g」で
あることを隠し続けている主人公の弁護士メルビル・ファーが秘密を
暴露すると謎の集団から脅迫を受けることから物語が動き始めます。

この映画は初めて「ホモセクシュアル」という言葉を使用した映画として
歴史に残っており、1967年にイギリスで「性犯罪法」が成立するという
動きをもたらしました。

「ホモセクシュアル」とは「男性同性愛者」を意味する用語で、
差別的な意味合いを含んでいることから「ゲイ」と言い換えることが必要です。

かつては同性愛が違法となっていたのですが、映画『Victim』(原題)を
きっかけに同性愛が合法とされたといわれています。

映画『Victim』(原題)は公開当時に物議をかもし出し、
各国の倫理審査機関から問題視され、検閲を受けました。

映画に出演していた俳優ダーク・ボガードは有名であったことから、
自身の経歴に傷が付く、と警告を受けていたといわれています。

●2:カウボーイ同士の同性愛を描いた切ない恋愛映画


全世界で1億7800万ドル、日本円に換算して200億円の興行収入を記録した
映画『ブロークバック・マウンテン』はカウボーイ同士の恋愛を題材に
しており、「lgbt」の「g」、つまりゲイ同士の恋愛を描いています。

監督を務めたのは台湾出身のアン・リーで、2005年に公開された映画
『ブロークバック・マウンテン』でアカデミー監督賞を受賞し、
他にアカデミー脚色賞と作曲賞も受賞しました。

公開当初は「ゲイ・カウボーイ・ムービー」と評されましたが、
アン・リー監督曰く、「普遍的なラブストーリー」と強調していることが
観客に受け入れられ、アメリカ国内と国外で高い評価を受けました。

ヒース・レジャー演じる寡黙なイニス・デル・マーと
ジェイク・ギレンホール演じるロデオ好きのジャック・ツイストが
季節労働を通して出会い、恋に落ちる姿が描かれていきます。

ヒース・レジャー演じるイニス・デル・マーは、ゲイ男性が亡くなった姿を
目にしたことから同性愛に関しては悲観的な考えを持つ設定になっています。

イニスとジャックの互いに女性と結婚して子供を持ってもなお愛を
貫き通す姿は切なさの中にも強い愛を感じます。

ゲイとして生きることに対して寛容ではない時代の中にいる苦悩を
広く知らしめた映画として歴史に残る作品になったといえます。

●3:難しい役を演じ切ったヒラリー・スワンクがアカデミー賞を受賞!


1999年公開の映画『ボーイズ・ドント・クライ』は「lgbt」の「t」、
つまり「トランスジェンダーの生き方」に焦点を当てた作品です。

映画『ボーイズ・ドント・クライ』はアメリカ・ネブラスカ州に住んでいた
トランスジェンダーの若者で実在の人物ブランドン・ティーナを
主人公にしています。

当時はほとんど無名であった女優ヒラリー・スワンクがトランスジェンダーの
若者ブランドン・ティーナを演じ、アカデミー主演女優賞を受賞しました。

映画は主人公ブランドン・ティーナの視点で描かれていき、
トランスジェンダーの心情を知らなかった観客に共感を得ることとなりました。

20代の頃に一度だけ鑑賞し、派手な女装や変わり者として描かれていた
トランスジェンダーではなく、1人の人間として生きる
ブランドン・ティーナの姿から性に対する多様な考えを知ることができたと
思いました。

スポンサードリンク




まとめ

「lgbt」を題材にした映画で歴史に名を残した作品の中から厳選した3本を
紹介してきました。

個人的にはカウボーイ同士の同性愛を描いた
『ブロークバック・マウンテン』が胸に強く残っています。

ゲイであることに対して不寛容な時代の中で愛を貫き通すことの苦悩が
強く胸に迫ってきたことを今でも覚えていて、
寡黙なカウボーイを演じていたヒース・レジャーの姿は目に焼き付いています。

時代が変わってもなお「lgbt」には不寛容な状況が未だに
続いているのならば、状況を変えるためにできることはないか
考えたいと思いました。

「lgbt」でも自由に恋愛ができる日が来るのだろうかと
思わず考えてしまいました。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA