「ウミガメのスープはどんな本なのか?推理小説のように推理して楽しめる1冊です!」
『ウミガメのスープ』という推理小説があります。
この推理小説はどちらかというと推理ゲームに近いものです。
この記事では『ウミガメのスープ』が一般的な推理小説とどう違うのか?
そしてこの本ならではの面白さや楽しみ方を解説していきます。
初めてこの『ウミガメのスープ』を読んだ時に
私はこんな推理小説が存在するのかと驚きました。
しかしこの推理小説は読んでいて1つずつの問題に対して
とても深く考えながら楽しい時間を過ごせました。
この記事を読んでいる皆様にも推理小説『ウミガメのスープ』の
面白さや楽しみ方が伝わると幸いですので最後までお付き合いください。
Contents
●『ウミガメのスープ』と一般的な推理小説の違いを書きます。
『ウミガメのスープ』と一般的な推理小説の違いは
その⑴
あるシチュエーションでの謎と解答を導き出すためのヒントが用意されていて
文章問題のように一問一答していく形式になっている点が違います。
その⑵
一般的な推理小説と違って細かい状況説明がされていないので
かなり想像力を働かせないと解答にたどり着けない問題や謎もあります。
その⑶
1冊にたくさんの謎が詰め込まれている問題集のような形式なので
純粋に謎解きを楽しめます。
一般的な推理小説と違ってストーリーがかなり短いです。
この3点が一般的な推理小説とは違います。
ストーリーや登場人物の感情の動きを楽しむのではなく
謎に挑戦して自分の推理で解答にたどり着きたいという人や
自分の推理力や想像力がどれほどか力試しがしてみたいという人におすすめです。
●1人で推理して楽しむだけでなく複数人でワイワイ推理して楽しめる本です。
この推理小説は1人で読んで深く1つ1つの謎について考えるのも面白いですが、
複数人で推理を披露しあったり話し合ったりしながら楽しむ事もできます。
謎に対する解答は確かに用意されているのですが
問題の文章とヒントを合わせても情報量が少ないです。
そのため
「解答にはこうあるけれどその他にもこういう解答も正解になるんじゃないか?」
と感じてしまう問題も多いです。
はっきりしない状況だからこそ様々な可能性を考えだしたり、
話し合ったりできます。
1人では思いつかなかったアイデアが複数人で推理する事で思いつき、
解答を導き出した時に喜びあえて
とても楽しい時間を共有できると思うのでおすすめです。
●「そういう事かぁ」と納得させられる謎が多くて読んでいて心地いいです。
ここで1つ問題を出します。解答を推理してみてください。
(問題)
部屋の中にりんごが6個入ったかごがあり、女の子が6人います。
女の子たちは1人1つずつりんごを取ったのですが
かごの中にはまだりんごが1つ入っています。なぜでしょうか?
ヒント:Q:りんごは割られたり食べられたりしたの?
A:いいえ
Q:6人ともりんごをもらえたの?
A:はい
Q:最初から最後まで部屋にはりんごが6つしかなかったの?
A:はい
Q:りんごを1つ以上もらった女の子はいたの?
A:いいえ
この問題とヒントから謎の答えを導き出します。
皆様には分かったでしょうか?私は考えても分からなかったので
さっさと答えを見て「あー、そういう事かぁ」と納得しました。
謎を自力で解くには私には根気と努力が足りないようです。
それではお待たせしました。解答です。
(解答)
最初の5人はかごからりんごを1つずつとっていたが
6人目の女の子はりんごをかごに入れたまま持っていったからでした。
言われてみれば単純な話なのですが「思いつかないものだなぁ」と
うなってしまいました。
日常のどこにでもありそうな話がこうして推理ゲームの題材になると
面白いと感じました。
●まとめ
ここまで『ウミガメのスープ』が一般的な推理小説とどう違うのか?
その説明と本の面白さや楽しみ方について書きました。
ゲームとして楽しみながら推理力や文章から状況を想像する力、
深く考えて何かを思いつく発想力といった様々な思考力が
鍛えられるとても良い本です。
このような思考力はこれからの時代を生きていくのに
とても大切だと思うので様々な世代の人にこの本はおすすめです。