【steam】 vr ゲーム『Half-Life: Alyx』で未来を先取りしよう
steam vr ゲームHalf-Life: Alyxで未来を先取りしよう
vrゲームが世に現れて5年程経つが一般家庭に普及しているとはとても言い難い状況である。
それには色々な要因が考えられるが、
一番はvr機器が高価だという点。
次いでキラーコンテンツ不足は大きい。
キラーコンテンツとはどうしてもそのゲームを遊びたいと思わせるソフトの事で、
過去の成功したゲーム機には必ず存在し大きな原動力となっていた。
しかしvrゲーム業界において遂にキラーコンテンツ不足は
2020年steam vr ゲームHalf-Life: Alyx (ハーフライフ・アリックス)が発売された。
真にvrの世界でしか実現できない傑作が世に産まれ出たのだ。
steam vr ゲームHalf-Life: Alyxとは如何に
先進的な未来のゲーム体験なのかを紹介していこう。
●Half-Lifeという傑作とValveについて
Half-Life とは1998年という20年以上前に発売されたタイトルだ。
主人公の視点がそのままゲーム画面となるFPS(ファーストパーソンシューティング)と
言われるジャンルのゲームである。
開発会社はValveでこちらは世界的規模のゲーム配信サービスsteamを運営している会社である。
V
alveから発売されているゲームには名作が多い事でも有名だ。
Portal、Left 4 Dead、Dota 2などゲーマーなら名前を聞いたことがあるシリーズが並ぶ。
そのValveが初めて開発したゲームがHalf-Lifeであった。
Half-Lifeは発売後50以上のゲームを扱う機関で
ゲームオブザイヤーを授賞した名作として語られる。
このゲーム以前にもFPSは存在したが、
以前は次々と出現する敵を打ち倒すというシンプルなスタイルが多かったところを
Half-Lifeは優秀なAIをプログラミングし、仲間も敵も協力、分担して
その時々に攻撃方法を変え、敵たちはプレイヤー以外の別勢力との戦闘や逃亡することもある。
また、映画的な表現手法によりリアルな臨場感やストーリーへの没入感を与えた
最初のタイトルであった。
現在ではその手法はスタンダードなものとなったが、
当時のFPSというジャンルの可能性を切り開いたタイトルと言って間違いない。
2004年に発売されたHalf-Life 2もゲームファンの大きな期待に応えて
素晴らしいものを作り上げ、続きのストーリーを3部作にて作ると発表し
2006年Episode One、2007年Episode Two発売とここまではよかったのだが…
その後現在に至るまでEpisode Threeは発売されていない。
こうした経緯からファンは続編を待ち続けていたのだが
10年以上の時が経ち半ば諦めかけていた。
そんな時にこのHalf-Life: Alyxが発表された。
ストーリー的にはHalf-Life2の前日譚となり完全続編というわけではなかったが、
Half-Life2 Episode Two以来13年振りにHalf-Lifeの名を冠する
ゲームの発表はゲーマー達を大いに喜ばせた。
●vr専用ゲームとしての完成度
先に述べたようにValveはFPSのレベルを数段引き上げる役目のゲームHalf-Lifeを
成功させた実績を持つ。
そしてValve はsteam vr ゲームHalf-Life: Alyxにて再びまたやってくれた。
vrを根底から研究し尽くし、vrゲームのレベルを数段引き上げることに成功したのだ。
ひとたびvrヘッドセットを被ればHalf-Life: Alyxというもう一つの世界に降り立つ。
ゲーム内に存在するオブジェクトはただの風景ではなく現実に触れられる。
vrのハンドコントローラーは自分の手のように馴染み
それらにダイレクトに干渉する事ができる。
棚をくまなく探し、回復の注射器や弾薬を見つける。
邪魔なものを弾いたり、欲しい物を引き寄せたり。
こういうことできるかもと思った事ができるという現実の世界に
ゲームがここまで追いついてきたのかとプレイすれば誰もが興奮を隠せないだろう。
後、なにより素晴らしいのは操作感が抜群にいいところだ。
今回初めてvrゲームに触れる人にとってとても遊びやすく作られているのはもちろん、
慣れた人にとっては違和感なくすぐに入り込めるだろう。
ゲームをしていて感覚的に遊べる操作方法は
当たり前のように思われるが実はそう簡単ではなく、
職人芸のように細かな調整が必要な作業だ。
どんなに面白そうなゲームでも操作方法が難しすぎる、
過去に同ジャンルのゲームでの操作方法と違いすぎて覚えにくいと
それだけでプレイヤーはゲームに没入できなくなり面白さを感じる前にプレイを辞めてしまう。
ましてやvrゲームは今まで3D空間をモニターに平面的に写していたのとはわけが違う。
前後左右に立体的に広がる凄まじい情報量を持った世界である。
その中で今、自分がしたいと思える直感的な操作感で違和感なしに動かせるのは
Valveがとてつもない事を成し遂げた証明である。
●Modによるさらに広がるHalf-Life Alyxの世界
PCのゲームにはmodと呼ばれる元となるゲームから改造データの作成、
利用が盛んに行われている。
メーカーによってはmodに好意的ではなく不寛容なところもあるが、
Valveはmodに対しては寛容な立場を取っている。
特にHalf-LifeはエンジンやmodをSteamを通して
公式にダウンロードできるようにサポートしている事からも伺える。
それはHalf-Lifeから2人の大学生が作ったあるmod、
Counter-Strike(カウンターストライク)の存在が大いに関係しているだろう。
はじめはHalf-Lifeの数多くあるmodの一つであったのだが、その高い完成度、
なにより人気があまりに高かったため、
なんとValveから正式に後援を受けるに至り後に権利を
全て買い上げ単品として製品化されたという伝説のmodだ。
そして、そのmodによってゲームが拡張されていく、
または違うゲームに様変わりしてしまうというシステムは
このsteam vr ゲームHalf-Life Alyxにおいても
同様でゲーム開発に必要なソースが公開され製品版を購入するとついてくる。
世界では今もこれをつかい日々様々なmodが開発されている事だろう。
その中にはかつてのCounter-Strikeのように
伝説的な新たなコミュニティとなるvrゲームの誕生ももう間近に迫っているかもしれないのだ。
まとめ
いかがだったろうか?PCゲームの世界でレジェンドとして扱われている
Half-Lifeの名前を冠しているこのタイトルがいかに威信をかけた傑作として
産まれるべく重圧を背負って産まれたのかお分かりいただけるだろう。
そしてHalf-Life Alyxはその大きな期待に見事に応えた。
steam vr ゲームとして絶対に外せない新しいvrゲームのスタンダードを提示して見せた。
現在vrゲームは依然として敷居の高いものではあると思う。
しかしいずれゲーム、もっと言えばエンタテインメントの世界においての中心になっていく
可能性は高い。
その理由はsteam vr ゲームHalf-Life Alyxをプレイしてもらえれば
皆さんも確信していただけるだろう。
vrゲームの古典として語り継がれる未来ではなく今、是非体験してほしい。