7人の侍が西部劇としてよみがえる！ その魅力と知られざる裏話に迫る！
zaku0909『7人の侍』は日本映画を代表する黒澤明監督が手掛けた大作です。
野武士の襲撃に悩む農民たちが腕利きの侍7人と共に野武士に戦いを挑む姿が描かれていきます。
三船敏郎や志村喬ら日本映画を代表する豪華な俳優陣に彩られる大作『7人の侍』が
西部劇『荒野の七人』としてよみがえりました。
メキシコの寒村に住む農民たちは毎年、収穫期になると盗賊の略奪行為に悩まされていました。
農民たちはわずかなお金を出し合って腕利きのガンマンを雇い、盗賊たちに戦いを挑んでいきます。
●豪華な俳優陣が出演している
西部劇『荒野の七人』には豪華な俳優陣が出演しています。
冷静沈着で厳格さを持つガンマン、クリスを演じているのはユル・ブリンナーです。
1956年の映画『王様と私』でタイ王国の国王役を演じ、アカデミー主演男優賞を受賞しています。
ミュージカル版でもタイ王国の国王役を演じていて、ブリンナーの当たり役となっています。
チャールトン・ヘストンと共演した大作『十戒』にも出演しています。
根はとてもまじめなガンマン、ビンを演じているのはスティーブ・マックイーンです。
高層ビルで発生した火災に立ち向かう消防士を演じた1974年の映画『タワーリング・インフェルノ』、
銀行強盗に手を染める男を演じた1972年の映画『ゲッタウェイ』、
脱獄に執念を燃やす実在の人物を演じた1973年の映画『パピヨン』などに出演しています。
素朴で屈託がなく、温かい人柄で村の子供たちに慕われるガンマン、ベルナルドを
チャールズ・ブロンソンが演じています。
スティーブ・マックイーンも出演していた映画『大脱走』では閉所と暗闇恐怖症に耐えながら
脱走用トンネルを掘るイギリス空軍兵士を演じていました。
1968年の映画『さらば友よ』ではフランスを代表する二枚目俳優アラン・ドロンと共演しています。
日本の化粧品会社のテレビコマーシャルに出演したことがあります。
野性的な風貌のブロンソンが口にするセリフは日本で大流行し、
子供たちが真似をするほどでした。
ナイフ投げの達人で、孤高の男ブリットを演じているのはジェームズ・コバーンです。
スティーブ・マックイーン、チャールズ・ブロンソンが出演した映画『大脱走』では
脱走用の道具を作り上げるオーストラリア人中尉を演じていました。
1998年の映画『白い刻印』でアカデミー助演男優賞を受賞しました。
●続編が製作されている
オスカー俳優ユル・ブリンナーや同じくオスカー俳優であるジェームズ・コバーンら
豪華な俳優陣が出演している1960年の西部劇『荒野の七人』には続編があります。
1966年に2作目である西部劇『続・荒野の七人』が製作されました。
前作から10年後のメキシコにある寒村が舞台で、冷静沈着で厳格さを持つガンマン、
クリスを演じたユル・ブリンナーが引き続き出演しています。
1969年に3作目である西部劇『新・荒野の七人 馬上の決闘』が製作されました。
第一作目から登場しているガンマン、クリスを1967年の映画『暴力脱獄』で
アカデミー助演男優賞を受賞したジョージ・ケネディが演じています。
1972年には4作目である西部劇『荒野の七人・真昼の決闘』が製作されました。
続編ですが、前3作品とストーリーのつながりはないです。
前3作品に登場しているガンマン、クリスは初老を迎えている設定です。
クリスを演じているのは西部劇の悪役として有名な俳優リー・バン・クリーフです。鋭い目が特徴であり、
巨匠ジョン・フォードが手掛けた1962年の映画『リバティ・バランスを射った男』やフレッド・ジンネマンが監督を務め、
ゲイリー・クーパーが2度目のアカデミー主演男優賞を手にした1952年の西部劇『真昼の決闘』で悪役を演じました。
●西部劇『荒野の七人』のリメイク作品がある
『7人の侍』を西部劇としてリメイクした『荒野の七人』にはリメイク作品があります。
2016年に『マグニフィセント・セブン』というタイトルでリメイクされました。
監督は2001年の映画『トレーニング デイ』でデンゼル・ワシントンにアカデミー主演男優賞をもたらしたアントワーン・フークアです。
『グローリー』でアカデミー助演男優賞、『トレーニング デイ』でアカデミー主演男優賞を受賞したデンゼル・ワシントン、
『ジュラシック・ワールド』で知られるクリス・プラット、『ノースマン 導かれし復讐者』で知られているイーサン・ホーク、
『王になった男』の韓国人俳優イ・ビョンホンが出演しています。
流れ者や賞金稼ぎ、銃の達人など7人の男たちが家族を奪われた女性の依頼を受けて、
悪徳実業家に立ち向かう姿が描かれていきます。
まとめ
日本を代表する映画監督にして世界の映画監督から尊敬を集めている黒澤明監督が
手掛けた映画『7人の侍』を西部劇としてリメイクした作品が『荒野の七人』です。
農民たちにわずかな報酬で雇われた腕利きのガンマン7人が略奪を行う盗賊に立ち向かう姿が描かれていきます。
ユル・ブリンナーやスティーブ・マックイーンら豪華な俳優陣が出演し、
エルマー・バーンスタインが手掛けたテーマ曲を耳にするだけで
映画のシーンや俳優陣が目に浮かんできます。
『7人の侍』という1本の日本映画が海外の映画監督に与える影響の大きさを感じます。
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