5弦ベースの特色とは?弦の数で音は違う楽器。特徴と考え方。

ボーカロイドの流行などもあり、パソコンで音楽を創作する方が本当に増えました。

作曲ソフトのスゴイところは、好きな音程がマウスのクリック一発で出せること。
4弦ベースより低い音も簡単に再現できるようになりました。

結果、レコーディングやライブ、
色んな場面で5弦ベースの音域が求められるようになりました。

時代の背景もあり使う人が増えた5弦ベース。
「弾いてみた」動画で見て、憧れる人も増えたのではないでしょうか?

憧れを振り切って5弦ベース始めてみませんか?
4弦より難しそう」と思う方もいると思います。

ですが、未経験の方へも、すでにベースを弾いてる方へも、
5弦挑戦の背中を押したいです。

この記事が5弦ベースを手にしたい人の参考にわずかでもなればうれしいです。

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●音色

*音の比較

5弦ベースと4弦ベースは音が全然違います。
もっと言えば6弦ベースも違う音の楽器です。

同じ型番でも個体差があるというレベルの話ではなく、
傾向として確かに感じれるものです。
 
音の違いを言葉でお伝えするのは難しいのですが、

個人的に 

・5弦ベースは1~5弦すべて落ち着いて洗練された深みある音
・4弦は若くてエネルギッシュな音

そんな印象です。
 

●出せる音の幅

*出せる音域は5弦の方が広いです。

理由はシンプルに4弦ベースを基本に弦が1本増えるため、

4弦の全音域+さらに広い音域がだせます。

*4弦ベースのチューニングを落としても5弦ベースの音域は出ません。

低い音を出すためには、弦の張りを緩めます。

4弦ベースの4弦だけを1音低くするチューニングもありますが、
5弦ベースの音域にたどり着く前に弦が緩みすぎて音が出ません。

輪ゴムはピンッと伸ばして弾くと音がしますが、
ゆるゆるの状態で弾いても音は出ませんよね。

ベースも原理は同じです。

●5弦ベースから始めることについて

*「最初は4弦ベースから始めた方がいいですか?」

そんなことはまったく無いです。
最初から5弦を持つと5弦が普通になります。

興味があるのに気持ちを抑えて、遠回りする必要はないです。

「好きなバンドのベーシストさんが5弦を使っているので自分も。」
「弦が多い方がかっこいい。」
 
憧れやかっこよさは楽器をやる理由でとても大切なことだと思います。
ぜひ思い切り飛び込んでみることをおすすめします。

*実は身近に

バンドメンバーで集まって隣を見た時、
「最初から最低弦6本」という宿命を課せられている人がいます。

ギターさんです。
弦が6本、同時に違う弦をいっきに鳴らす、なおかつ不要な弦をミュートしています。
単音のソロの時には、ベースと同様に弾かない弦を共振しないように両手を使ってミュートしています。

それでいて速弾きなどもこなします。
5弦より4弦の方が簡単なのかな?と考えている隣で、
ギターさんは6本弦で練習しています。  
 
確かに弦の太さや違いはありますが、弦を弾くという音の出し方は一緒です。

そう考えると少し踏み込む勇気が出ませんか?
 

●5弦の方が難しいとされる理由

*不要な音を消す工夫が4弦より必要

ベーシストにとって「不要な音を鳴らさない」ことは重要です。

人の耳の特性上、複数の低音が混ざって聞こえると不快に感じます。
和音(コード)を狙って出すと、ギターやピアノでは出せない柔らくて丸みのある優しい音が出るのですが、
単音で直前に弾いていた弦のミュートが甘くて次の弦の音と混ざったり、

同じ弦を弾き続ける時に他の弦が共振してしまうと、
超速弾きができようが、高速スラップができようが下手に聞こえてしまいます

これはバンドのライブで他のパートさんと同時に音を出している最中でも、客席側からはよく分かります。

上手に弾いてもあまり目立つことのないベースですが、ミスはとても目立ちます。不公平。

音が鳴らないようにするには、弦に手のどこかで触れて振動を防ぐ必要があります。
5弦ベースは、弦が増えてカバーしなければいけない部分が増えるので音を止めるのもアイデアが必要です。

●病みつきになる5弦ベース×ディストーション

エフェクターという音を変化させる機材があります。 
与える変化は種類によって違うのですが、5弦ベースならではのおすすめを一つ。

歪み系に分類されるエフェクター、「ディストーション」です。
おすすめの理由はオンにすると、さっきまでの落ち着いて洗練された深い音が一転。

凶悪凶暴になります。

特に一番低い弦の重さと歪みが混ざった這いずるような音はずっと聞いていたいです。
エフェクターの中でも安価で入手しやすいです。

●音楽以外のところで存在する5弦のリスク

*重さ問題

基本的に5弦ベースのほうが重いです。
弦の増加にともなってボディの木や金属の部分も増えるためです。

この差はベースを担いで移動するときに意外と負担になります。
5弦ベースを持った後に、4弦ベースを持つと軽さに感動するくらいです。

*弦の値段が4弦ベースに比べて、だいたい1000円ほど高くなります。
消耗品なので避けずに通れない弦の交換ですが、4本でもお高いベースの弦がさらにお高くなります。
ベースは重くなるのに、お財布の中身は軽くなります。

*後で4弦から5弦に変えるということは

4弦から5弦に移る際、2本目のベース買うことになります。
1本目と同じくらいの価格のものを買うと、手元のベースは2本になりますがお金は倍かかります。

4弦である程度上達してからとなると、音の違いや弾きやすさなども自然と理解も深まってきます。

そんな状態で新たに満足のいくレベルの5弦ベースを探すとなると、1本目より値段は上がると思います。

「欲しいけどお金が足りなくて買えない。最初から5弦にしとけば・・・」
ひょっとしたらしないで済む後悔かもしれません。

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●世界はもっと広かったり

*世の中には7弦ベースや8弦ベースなども存在します。
実際にお目にかかることは珍しいですが、ネットでは動画があります。
興味がある方は一度探してみてください。

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