2004年の香港映画から垣間見るここだけの話
2004年の香港映画の代表作を紹介する事で
香港映画の今までの歩んで来た歴史を振り返ろうと思います。
香港映画の事を知らない人でも役に立つ記事だとおもうので
ぜひ読んでください。
そもそも日本人にとって香港映画は
あまりなじみのある洋画ではありませんでした。
洋画と言えば、従来の映画ファンからすると、
やはりアメリカ映画を筆頭に欧米の映画といえました。
2004年の香港映画界を代表する映画は、
映画ファン歴数十年の私から判断すると
「柔道龍虎榜」、「香港国際警察/New police story」、
そして中国との共作ですが「カンフー・ハッスル」ではとないかと考えます。
では、これらの映画を紹介する事を通じて
香港映画の話をしていこうと思いますのでぜひお読みください。
●70年代に起きたカンフーブーム
若い人からすると、かなり昔の話ですが、
香港映画は1973年の年末に公開されたある一本の作品から
日本に定着化するようになりました。
2004年の香港映画を語る前提として
過去の話ではありますがこの事に言及させてもらいます。
この作品はブルース・リー主演の「燃えよドラゴン」という
今では伝説化された作品です。
このアクション映画がきっかけとなって起きたカンフー映画の爆発的な
日本国内での盛り上がりから
私たち日本人の元に香港映画はどんどん身近なものとなってきます。
2004年の香港映画において、私が前述した3本はすべて、
カンフーアクションに近いものがあります。
またなんと70年代に、第2のブルース・リーとまで呼ばれたブルース・リャンが、
2004年公開の「カンフーハッスル」に登場するなど、
いかにあの70年代の香港映画が、
2004年の香港映画に受け継がれているかを物語っているといえます。
ブルース・リャンというと若い人の中には
名前をそもそも知らない人がいらっしゃるかもしれないためご紹介しておくと、
日本人の空手スターである倉田保昭さんと「帰ってきたドラゴン」で共演した、
まさに時代を代表したカンフースターが
20004年の香港映画界でも活躍している事からみても、
いかにあの70年代から始まった熱狂が今につながったとえいます。
「カンフー・ハッスル」はワイヤーアクションや、
画像をコンピュータ処理するいかにも現代風のアレンジが入ってはいるものの、
未だに70年代の強烈なカンフーブームを基礎とし発展させた映画といえます。
●2004年の香港映画とジャッキー・チェン
皆さんご存じのジャッキー・チェン。2004年の香港映画においても、
「香港国際警察/New police story」でまさに香港を舞台にして
相変わらずダイナミックなアクションシーン満載の魅力的な
作品の主演を務めています。
ジャッキー・チェンは、元々香港映画界でブルース・リーの後継者として、
期待されその才能がどんどん開花してきた香港を代表する映画スターです。
最近香港映画のファンになった人はなじみがないかもしれませんが、
ジャッキー・チェンは、ブル―ス・リーの主演映画のエキストラとして、
「燃えよドラゴン」そして「ドラゴン怒りの鉄拳」の中で、
ちょい役で起用されているんです。
ずば抜けた身体能力があったジャッキーは、リーの後継者として最初は、
シリアスなカンフースタイルの映画に主演していました。
その後、「酔拳」などに代表される70年代後半からコミカルさを交えた映画に
挑戦し、新境地を作り上げました。
2004年の香港映画である「香港国際警察/New police story」は
アクションとシリアスさを組み合わせた、ジャッキー映画の集大成的な作品と
なっていると思います。
従来のコミカルさはこの作品ではかなり薄れていますが、
演技力が増し長年の映画出演のキャリアが見事に表現されており
お勧めの作品ではと考えます。
●2004年の香港映画から予想される事
さて70年代から、徐々に浸透し今ではすっかり定着してきた香港映画。
2004年の香港映画を少し言及したので、
今後の香港映画の傾向を私なりに予想したいのですが
なかなかいい作品を2004年の香港映画の作品の中に見つけました。
その作品とは「柔道龍虎榜」です。
「柔道龍虎榜」は正直なじみは無いかもしれませんが、
柔道スタイルを取り入れた作品で、日本発祥の武術をテーマにしていて、
日本人のマーケットを意識した映画作りを進めていこうとする意識が
あるのではという点でかなり注目の作品だと思います。
今後、香港映画界は日本を含めてよりグローバルな展開をしていくのではと
予想しています。
元々ブルース・リーとジャッキーチェンという2人のスパースターが登場した事で
一気に身近になった香港映画。
今後は、この偉大な2人が切り開いた基礎を受け継いだ作品を
より現代風にアレンジしながらさらに香港映画は私たち映画ファンの
身近な存在になってくると予想しています。
まとめ
2004年の香港映画は、日本で最初に香港映画をメジャーにしたブルース・リー
という偉大な存在。
そしてリーが世界の映画ファンに残した強烈な印象を受け継ぎより自分なりに
アレンジしたジャッキー・チェンの存在を受け継ぎながら
時代の変化に応じて発展させた作品作りがかなり多かったような印象があります。
またよりグローバルな展開を予想させる作品作りをしているような
印象を受けました。
今後の香港映画も大いに注目していきたいと考えています。