1940年代に出版された推理小説、何から読もう?アガサクリスティーの作品からおすすめの1冊を紹介!

1940年代にも色々な推理小説が出版されています。
80年程前になりますが今でも読み続けられている作品も多いです。

私も1940年代の推理小説を読むのですがそこに書かれている人間関係や探偵と犯人、
その他の登場人物のやり取りを面白いと感じています。

私は昔の推理小説は舞台や登場人物の考え方や
価値観が今と大きく違っていると思っていたので読みづらいと感じていた時がありました。

しかし1冊の1940年代の推理小説を読んで
これは面白い」「他の1940年代の推理小説も読んでみたい」と感じた作品があります。

その作品とはアガサクリスティーが書かれた『動く指』です。

この記事ではなぜこの作品がおすすめなのか?3つおすすめのポイントを書きます。

1940年代の推理小説で何を読もうかと迷っている人の参考になれば良いなと思いますので
最後までお付き合いいただけるとありがたいです。


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●自分が探偵役になった感覚で読み進める事ができます。

推理小説の流れは

(1)事件が起きる。
(2)探偵役が出てきて事件の調査をする。
(3)探偵が事件を解決する。

この(1)~(3)の中で探偵役と一緒に読者は犯人を推理します。
動く指』もこの流れは変わらないのですが、主人公である探偵役は終盤でようやく出てきます。

そのため読者は自分が探偵役であると仮定して情報を集める事ができます。
探偵役として推理小説の世界に入り込むのはとてもワクワクしませんか?

そうして終盤までで自分の推理をしっかりとまとめて探偵役が登場する終盤の解決編で答え合わせできます。

探偵役の登場が遅い分、あなたが本の世界で事件を解決しようというモチベーションも上がり
最後までスラスラと読めます。

●登場人物達が個性的で人間関係が面白いです。

私は推理小説を読む時にもちろん犯人が誰かという事は考えながら読むのですが、
そのヒントになる登場人物の性格、やり取りも楽しみながら読んでいます。

むしろ犯人が誰かという事よりも
登場人物達の会話や行動を読んで自分に似ていると共感したり、
あまり好きになれないと嫌ったりして小説の舞台に入った気持ちで楽しんでいます。

この作品は田舎が舞台で作中には
こんな田舎で悪い事が起きるはずがない」というセリフが出てきます。

特に珍しい舞台でも珍しいセリフでもないのですが、
私も日本の田舎に住んでいるのでとても親近感を感じます。

田舎は犯罪が起きないのかというと全くそんな事はないのですが
生活していて同じようなセリフを頭に思い浮かべて暮しています。

80年も前の本ですが
今を生きている私にも共感できて本の世界に入りやすくてとても良かったです。

●『動く指』の中で特に好きなシーンはジェリーとミーガンのやり取りです。

私が『動く指』の中で面白いと感じたのが語り手のジェリーと
若い町娘のミーガンが会話しているシーンです。

2人とも舞台である田舎に移り住んで来ているのですが
お互いに好感を持っている印象を受けます。

最初に大通りで2人が話すシーンはあまりお互いの事を知らない2人が
何気ない話をしながらも少しずつ相手の事を知りたい気持ちが伝わってきて心が暖かくなります。

次に石段で2人が話すシーンではミーガンが周りの人から
変な女」に思われていると告白し内心の不満をジェリーにぶつけます。

ジェリーはその不満を受け止めて
そしてミーガンがこれからどうすればいいかを優しく提案します。

前回の会話とは逆にいつも明るく過ごしているミーガンの抱えている冷たくて
暗い気持ちが一気に流れ込んできます。

この会話の温度差は今でも良くあります。

80年も昔の小説とは思えません

今、そこで会話がされているように感じられて私はこれらのシーンがとても好きです。

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●まとめ

ここまで1940年代のおすすめの推理小説としてアガサクリスティーの
『動く指』をおすすめするポイントを書きました。

私はこの作品を読んで昔の推理小説を読む事に対する苦手意識を無くす事ができました。

それからはアガサクリスティーが書かれた
他の作品や日本国内、海外の昔の推理小説も読むようになりました。

食べ物に食わず嫌いがあるように
読書にも読まず嫌いがあると私は考えています。

もし私と同じように昔の作品を読まず嫌いしている人がいたら
この本を読んで読書の世界を広げてもらえれば幸いです。

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