12モンキーズについての考察!タイムトラベルが不正確だった!

1990年代を代表するSF映画として有名な「12モンキーズ」。

ブラッド・ピットブルース・ウィリスという二大スターが
キャストに加わり、当時最盛期を迎えていたテリー・ギリアムが
監督をするということで、世界中が本作に熱狂しました。

その内容というのは、なんとウィルスにより壊滅した人類社会を救うために、

ブルース・ウィリス扮する主人公が
タイムトラベルするというものでした。

しかし、このタイムトラベルはかなり不正確で曖昧であったりと、
他SF映画とは違う生々しさをもった本作は
現在でもカルト映画として認知されています。

今回は、「12モンキーズ」について、様々な考察を行いたいと思います。

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12モンキーズの概要・あらすじ

12モンキーズとは、
「未来世紀ブラジル」などの名作を生んだテリー・ギリアム監督
ブルース・ウィリス主演で1995年に製作されたSFサスペンス映画です。

本作はブルース・ウィリスとブラッド・ピットの共演ということで、
アメリカだけではなく日本でも大ヒット。

不気味なOPテーマも相まって社会現象を巻き起こしました。

また、その難解で後味の悪いストーリーは、
現在でも多くの考察を産んでいます。

本作のあらすじは未知の病原体で地上が犯され、
人類は地下に逃げ込まざる負えなくなった2035年。

本作の主人公は地下刑務所の囚人コール、彼は幼いころにみた
「空港で銃で撃たれる男・泣き叫びながら男を助けようとする女・二人を後目に逃げだす大男」
の悪夢をみつづけていました。

そして、コールは、その怪力・生命力を買われ、
科学者チームによって強制的に過去社会へと送り込まれ、
タイムトラベルを果たすこととなりました。

そのプランは本当であれば、1997年のアメリカに向かうはずでしたが、
7年先の1990年に飛ばされてしまいました。

挙句、不審者として警察につかまり、
精神病院に送り込まれるという惨事にみまわれます。

果たして、コールは人類を救うことができるのでしょうか。

こういった内容が本作のあらすじとなっています。

ここまで書くと、普通のSF映画なのですが、
本作はその衝撃的なオチは多くの人々から
ショックを持って受け止められました。

12モンキーズのタイムトラベルは不正確で不完全

では、12モンキーズのタイムトラベルですが、
実はその描写は不正確で不完全な代物であったりします。

主人公のコールは当初、1997年に送られるはずであったのですが、
失敗して1990年に飛ばされてしまいました。

また、未来社会に戻る際にも、もはやコールの意思関係なく
未来社会に強制的に戻されるなど、かなりべらぼうな代物であったりします。

ちなみにコールだけではなく、コールの友人で同じ刑務所にいたホセも
タイムトラベルの被験者として選ばれていましたが、

彼の場合は第一次大戦に送られてしまうという
最悪の事態に襲われていました。

さらにどうやらタイムスリップをするたびに精神に異常をきたすのか、
たびたびコールは幻覚に悩まされたり、

あるいは未来社会で起きたことはすべて自分の妄想ではないか
といったように現実逃避をするようになっていきます。

このように、「12モンキーズ」のタイムトラベルは非常に不正確で
不完全で、どこに飛ばされるかわからない非常に迷惑な代物
であることがわかります。

ちなみに本作のタイムスリップ装置は、
謎の球体に包まれそのまま時空を超え飛ばされてしまうという物
でありました。

さらに送られるときは全裸にされるので、
間違った場合は、不審者として逮捕されてしまいます。

こういったリスクの高い行為から、タイムトラベルとして選ばれる被験者は
肉体的に屈強である者の、立場的にまずいところにいるコールや
ホセといった地下刑務所の囚人が進んで選ばれます。

その後、タイムトラベルを行う装置は改善をされたのか、
地下刑務所の看守や未来社会の科学者といった身分の高い人物が
作中終盤では、タイムトラベルを行うことに成功していました。

このように、コールやホセはなんでもない
ただの「消耗品」でしかなかったこと、

そして人類が逃げ込まなくてはいけなくなった地下社会は、
かなりのデストピアに近い状況であることがわかります。

いわば、人体実験の延長線上にタイムトラベルがあるのかもしれません。

なぜ、このようなグダグダで無茶苦茶で
絶対に経験したくないタイムトラベルにしたのか、

恐らく当時流行していたタイムスリップ系SFへのテリー・ギリアム流の
アンチテーゼであったのかもしれません。

ブラピ扮するジェフリーはなんだったのか

本作にはブラッド・ピット扮するジェフリーという
キャラクターが登場します。

このジェフリーは序盤、コールと同じ精神病院に送られて、
そこでコールと出会います。

挙動不審で妙にハイテンションな性格をしており、
あのブラッド・ピットが演じていたとは到底思えません。

一旦過去社会から未来社会に戻ってきたコールは、
再び90年代に戻ってきたときにジェフリーと再会しますが、
そこでジェフリーが世界を滅ぼした元凶なのではないかと疑います。

しかし、その後、ジェフリーは何の関係もない狂人であったことが判明。

恐らく、このジェフリーは一種の引っかけ要員として
出てきた可能性が高いと思われます。

一件怪しそうに見えるけど、
実は何でもないただのにぎやかしにすぎなかった
トリックスター的立ち位置のキャラクターといえるでしょう。

話しかけてくる老人は元タイムトラベル被験者かコールの妄想か

本作の主人公コールは、タイムトラベル以前から彼を
ボブ」と呼ぶ謎の幻聴に悩まされていました。

未来社会に行くとそれはひどくなり、
最終的にはその幻聴の主とも思われる浮浪者に遭遇してしまいました。

その際に浮浪者はコールをボブと呼び、
あいつらからの追及をさけたいなら歯を抜け」と助言してきました。

しかし、その後コールに手を貸していた女医の前に現れた浮浪者の男性は
コールの事を覚えていませんでした。

この男の正体については、現在でも議論が大きく分かれます。

この事から、もしかしたらこの老人はコール同様に
未来社会を変えるために、タイムトラベルの一環として、
送り込まれた地下刑務所の囚人なのではないかもしれません。

つまり、コールが過去社会にくる以前からこの老人は
ずーっとコールの見えないところにおり彼に助言をしようとしていた、

しかしそれがゆえに科学者チームに目を付けられ最終的に
彼自身も被験者となってしまったのかもしれません。

そして、タイムトラベルをする一連の行為の影響で、
精神を病んでしまい、浮浪者として街を
さまようようになってしまったのかもしれません。

しかし、コールの中で幻聴として残ってしまった彼の声は、
本人がいないところで延々とコールの頭の中で聞こえるようになった。

と考えると彼の正体に一貫性が付くのではないかと思われます。

しかし、これらはあくまで私の仮説でしかありません。

結局この老人はタイムトラベルしてきた被験者なのか、
それともコールの幻聴なのか、あるいはその両方か、何もわかっていません。

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まとめ

今回は、大人気SF映画「12モンキーズ」について様々な情報を調べました。

・12モンキーズはブルース・ウィリス、ブラッド・ピット共演のSF映画
・12モンキーズにおけるタイムトラベルは人体実験
・12モンキーズに出てくるブラピ扮するジェフリーはトリックスター
・12モンキーズに登場する老人はタイムトラベルの被験者疑惑

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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