10代とミステリー小説

10代について

10代とひとくくりにしてみたが、小学生から大学生までが含まれる。

年代によって思考も趣向も変化するが、
10代が一番激しいときかもしれない。

それだけ未知があり発見もある。

様々な出会いもあり成長著しい時期に特定的なコンテンツを向けることは簡単ではない。

いうなれば、年代での区分けが一番不適当な時期である。

いろいろな経験が蓄積し、
以後における各個人の人間形成の礎となり得るときである。

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経験

要領得ない文章が続いたが、言いたいことは何をやっても経験となるわけだ。

経験という言葉は面白い。

矛盾も包括してしまう。成功や失敗、
挫折に栄光と意味的には両極的な立ち位置も経験という言葉のもとでは
得るべきものとなる。

すなわち全てが経験値である。

ゆえに何をやるにもいいと言える。

すでに表題にあるから、次にどんなことを言われるのか大方想像はつくだろう。

まさにその通り、読書においても何を読んでもいいわけである。

前口上が長くなり、また申し訳のような展開となったことはご容赦いただきたい。

何故なら自ら掲げておいて何だが、
10代に薦める本など私は知らない。

むしろ再三述べたように何でもかまわない

何なら別に読まなくてもかまわない。
読書は強要されるものではないというのが私見である。

ミステリー小説

ただ、仮に何か読みたいと思ったときにどこから入ればいいのか。

また新たな小説ジャンルの入り口として、
ストーリーが追いやすいミステリー小説から入るのが適当ではないかと考える。

それだけミステリー小説というジャンルは多様性に秀でていて、
また読みやすいという特徴がある。

おすすめのミステリー小説
では、どんなものを読めばいいのか。

だが、先程から申しているように10代を対象とすることはとても困難である。
なので、さらに区分を分けた上で小説を挙げてみた。

初めての読書

読書に興味がある。また、読書のきっかけとして薦めるのが児童書である。

少し話がそれるが、
大学時代に講師より図書館での情報探索の際に言われた言葉がある。

「もし分からないことを調べるときには、児童書から当たるようにしなさい。
児童書は子どもでも理解できるように書かれているので
入門書としてはうってつけである」ということだ。

これが、読み物にも通用するのかは置いておいて、
わかりやすいと言うことは確かである。

初めてでも楽しんで読める読み物として薦めるのが、

*「加納朋子」著『ぐるぐる猿と歌う鳥』

児童書のミステリー小説である。200ページを超えるが、
一気に読み終えることができるほど引きつけられる内容となっている。

古典文学の入門として

古典小説を読んでみたいという10代の方々もいると思う。

「江戸川乱歩」や「松本清張」といったミステリー小説の大家から遡っていくのもいい。

現代の作品から入るのであれば限定的にはなるが

*「湊かなえ」著『告白』 「芥川龍之介」著『藪の中』

著者のデビュー作である『告白』はストーリー展開に独自性があった。

ストーリーはタイトルにあるとおり各登場人物による視点をそれぞれ展開し、
それを繋げていくことで1つのストーリーを紡いでいく。

その形態の萌芽が『藪の中』に伺うことができると個人的には感じている。

もし、興味と余裕のある方は、
『告白』と『藪の中』の間に「黒澤明」監督による『羅生門』を
鑑賞することを合わせて提案したい。

同作は『藪の中』を原作とした作品であるため、
より『藪の中』という作品を知る手立てとなる。

ホラーミステリー

最期にミステリーが好きで変わったミステリー小説に親しんでみたいという10代に対して
提案するのが、ホラーミステリー小説である。

読んで字のごとくホラー要素が加味されたものである。

ミステリー小説やホラー小説に興味がある方だけでなく、

SFや怪奇ものに興味がある人にもお勧めなのが

*「恒川光太郎」著『夜市』

手に取ってみてほしい。
幻想的な世界観が最期まで読むものを飽きさせない作品となっている。

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最期に

以上、何冊か列挙した。図書館でも貸し出しできるものばかりなので
興味があれば手にしてみてはいかがだろうか。

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