赤川次郎のミステリ博物館ってどんな話?そのあらすじと見どころについて解説!
日本人のミステリー作家に赤川次郎という人がいます。
幼少期から物語を作るのが好きで会社に勤務しながらも
小説を書き続け小説家として生活していくまで有名になった努力家であり、
趣味を仕事にして成功しておられる珍しい人だと思います。
とても創作意欲が高い作家で多い時には年に20冊の小説を発表し面白く、
分かりやすい内容の物が多いので若い世代から年配の世代まで
幅広い人達を楽しませています。
そんな赤川次郎の作品に『ミステリ博物館』という小説があります。
この記事では『ミステリ博物館』のあらすじとここが面白いという見どころについて書きます。
今まで『ミステリ博物館』を読んだことがないという人やすでに読んだ事があるという人が
「読みたい」「もう1度読もう」と思っていただけると幸いですので
最後までお付き合いください。
●赤川次郎『ミステリ博物館』のあらすじです。
この小説は7つの短編が収録されています。大安吉日の日に行われている
結婚記念パーティーで突然の犯行予告を受け推理が始まる「密室」。
舞台演劇での人間関係に注目して書かれている「人間消失」。
犯人が死刑になった後の遺族の感情について書かれた「汚れなき罪」。
これらの独立した7つの物語による短編集です。
どの物語も会話文が多いのでドラマの脚本を読んでいるような感覚で
サクサクと読み進める事ができるし、ストーリーの展開が早いので
この先はどうなるのだろう?
と最後までハラハラさせられながら楽しめます。
赤川次郎の小説にはユーモラスなものが多いのですが
この短編集は比較的シリアスで読んでいて考えさせられる作品が多いです。
●赤川次郎『ミステリ博物館』の見どころ①
*本格的なミステリですが短編なので読みやすく短い時間で楽しめます。
私個人の意見なのですが短編集には3つの良い点があると感じています。
1つ目は少しの時間で1つの物語を読み終える事ができる点です。
読書したいけれど他にもしなければならない事が多いので
そんなに時間が取れないという時でも20~30分程で読めるので
待ち時間などを有効に使うのにとても良いと感じています。
2つ目は分かりやすくまとめられているので次に読み始めるまでに
間が空いても内容を思い出しやすい点です。
もしも途中までしか読む事ができなかったとしても
すぐにどんな内容だったか簡単に思い出せます。
そして本の世界に入り込みやすいいうところも良い点だと感じています。
3つ目はもう1度読もうという気持ちになりやすいという点です。
1つ目の短い時間で読めるという利点と重なるのですが
あまりに1つの物語が長いともう1度読もうかなと思っても
「時間がかかりそうだな」という気持ちになり断念する事があります。
しかし短編集は1つの物語が短いので「この話だけもう1度読もう」というように
2度3度と手軽に楽しめるところが良いです。
この小説も本格的なミステリでありながら短く、
分かりやすくまとめられているのでとても読みやすくて面白いし、
何度も読み返したくなる魅力があります。
●赤川次郎『ミステリ博物館』の見どころ②
*ミステリ小説ですがホラーや人間ドラマも楽しめます。
この短編集は犯人を推理するミステリとして楽しめる物語や同じ空間を共有する人達の
心の動きに注目した人間ドラマ、
幽霊をメインの題材にしたホラーなど様々なジャンルとして楽しめます。
作者のマルチな才能や人間観察の力が強く物語に出ているので
どの話も多様な楽しみ方ができて面白いです。
●まとめ
ここまで赤川次郎『ミステリ博物館』のあらすじとここが面白いという
見どころについて書きました。どの物語も読みやすく、面白いのでぜひ読んでみて欲しい