貴志 祐介、おすすめの本4冊をジャンルごとに紹介!

小説家、貴志 祐介の本は、読み応えがあります。

書いてきた本は、「日本SF大賞」、「日本推理作家協会賞」、
日本ホラー小説大賞」など、数々の栄誉に輝いている。

また、1986年の佳作受賞から数えて、
37年間に渡って多くの小説が生み出されています。

受賞歴や活動期間から分かるように、
小説のジャンルが幅広い上に著作も多いので、
「何から読んでいいか分からない」という方もいると思います。

そこで、貴志 祐介のおすすめの本を「SF」「ミステリー」「ホラー」の
3ジャンルから1冊ずつ紹介。

合わせて、サクッと楽しみたい方向けに
短編集『罪人の選択』の面白さも伝えます。

ぜひ、興味ある一冊から読んでみてください。

●【SF】貴志 祐介のおすすめの本、『新世界より』を紹介

SF好きにお勧めしたいのはやはりこれ。『新世界より』です!

舞台は、1000年後の日本。人類は超能力を使えます。

「神栖66町」に暮らす主人公の少女、渡辺早季は平和な日常を送っていますが、
町を一歩踏み出せば、1メートル近いバケネズミなど、
異様な生物が生息しています。

ここから物語が展開していきます。東京は不毛の土地という設定や、
異様な生物の気色悪さが物語の世界に惹き込みます。

世界観以外にホラー的な展開も大きな魅力です。

上・中・下巻合わせて1496ページからなる貴志 祐介渾身の大作ですが、
読み進める手が止まらないです。

世界観やストーリーに没頭したい本を読みたい」方におすすめの一冊です。

●【ミステリー】貴志 祐介のおすすめの本、『青の炎』を紹介


舞台は湘南。男子高校生の櫛森 秀一が主人公です。

湘南で男子高校生というと、爽やかなイメージですよね。
潮風を感じながら、砂浜を歩くシーンとかが浮かびあがるのではないでしょうか。

この本はそうはいきません。

平穏に暮らしていた、秀一、母、妹の3人家族が、傍若無人な男の曾根によって
壊されます。家族を守るために秀一は、曾根を無きものとする計画を立てます。

ここから物語は展開します。

秀一は決して悪人ではありません。人の命を奪うことへの罪悪感もあります。
不謹慎ですが、等身大の高校生の葛藤が面白いです。

仕方のないでは済まされない」にどう向き合うのか。

貴志 祐介が贈る異色の青春ストーリーに、夜も忘れて本を読んでしまいました。
おすすめです。

●【ホラー】貴志 祐介のおすすめの本、『天使の囀り』を紹介


生々しいホラーはいかがですか?
天使の囀り』は、貴志 祐介の日本を舞台にした一冊です。

主人公は、北島早苗。精神科医です。アマゾン調査隊に参加した恋人の高梨は、
帰国後に命を失うことへの恐怖を失います。

さらに、「天使の囀り」が聞こえると主人公に訴えます。

やがて、高梨は喜びの中で命を捨てます。
調査隊に参加した他メンバーも、次々に自死。

同様の事件が日本全国で発生します。

これがあらすじです。

立て続けに起こる奇怪な事件の真相はもちろん、命を投げ出す人々などの描写に、震えながらページをめくっていました。

徐々に謎が明かされていく丁寧なストーリーで、「背筋が凍り続ける」本です。
ホラー好き以外にも、リアリティのある設定が好きな方におすすめです。

●【短編集】貴志 祐介のおすすめの本、短編集『罪人の選択』を紹介


「本を読む時間がない」という方は、短編集から入ってみるのがおすすめです。

『罪人の選択』は、貴志 祐介が1987年から2015年に発表した
「夜の記憶」「呪文」「罪人の選択」「赤い雨」の4つの短編が楽しめます。

この中で特に面白かったのが、「赤い雨」です。

舞台は、汚染された地球。地表には、新生物チミドロの胞子で真っ赤に染まった
雨が降り注ぎます。富裕層はドームの中で難を逃れている一方で、
貧民層は、皮膚も赤く変色し「RAIN」という病気で長く生きられません。

物語は、「RAIN」の治療プロジェクトが中断されたところから始まります。

主人公は、橘瑞樹。医師でドーム外に生まれました。
今は、優秀な成績でドーム内に居住できており、「RAIN」の研究をしています。

ここからの展開がすごく面白い。絶望的な世界観を裏付ける精緻な設定や、
予想外のラストに惹き込まれます。世界観ゆえに決して明るい話ではありません。

しかし、コロナ禍を経験した私たちだからこそ、身に染みるストーリーは、本好きではない人にもおすすめです。

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●まとめ

貴志 祐介の本をジャンルごとに紹介しました。

他にも数々の名作があるので、一度と言わず手に取ってみてください。

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