西部劇で名を知られるビリーザキッドが登場するおすすめの映画紹介

ビリーザキッドは西部劇に登場する実在の人物で、
アメリカの西部開拓時代にその名を知られるアウトローです。

左利きの伝説的な早撃ちガンマンと言われるほどの腕前を持っていたと言われており、
例えば、鏡で銃を抜く敵を見て振り返ることなく撃ち抜いたという伝説があります。

また、射撃の腕前と同じように乗馬の才能もありました。

馬を走らせながら杭に止まっている鳥を撃ち落としたり、
空中に投げ上げた空き缶が地面の上に落ちる前に
銃弾6発を命中させたりしたとも言われています。

後に弱い者を助けて、強い者をくじくという義賊として後世に語り継がれていき、
今では伝説的な西部劇の英雄として高い人気を得ています。


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『左きゝの拳銃』

1958年のアメリカ映画です。ビリーザキッドを演じたのは
1986年の映画『ハスラー2』でアカデミー主演男優賞を受賞したハリウッドの伝説的な俳優ポール・ニューマンです。

監督を務めたのは1967年の映画『俺たちに明日はない』で知られるアーサー・ペンです。

西部劇の題材で取り上げられるビリーザキッドの内面に迫っていく異色の作品です。

恩人の命を奪われたビリーザキッドはカウボーイとしての仕事を辞め、
仇を討つために拳銃を手にします。

ビリーザキッドを演じたポール・ニューマンは1969年の映画『明日に向って撃て!』では
実在のアウトローに扮し、同じく実在のアウトロー役を演じていたロバート・レッドフォードと
軽快なやり取りを見せていました。

再びレッドフォードを共演した1973年の映画『スティング』では
ユーモアあふれる詐欺師を演じていました。

映画『左きゝの拳銃』ではユーモアあふれる演技は封印し、
仇討ちのために拳銃を手にする無法者ビリーザキッドを演じ、影のある演技が冴え渡っていました。

社会からはみ出したと言われているビリーザキッドを描いたアーサー・ペン監督は
本作に続いて実在の強盗を描いた1967年の映画『俺たちに明日はない』でも
社会からはみ出した男女の姿を描き出していました。

『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』

1973年のアメリカ映画です。監督はスティーブ・マックイーン主演による
1972年の映画『ゲッタウェイ』を手掛けたサム・ペキンパーです。

ビリーザキッドを演じたのは歌手としても知られているクリス・クリストファーソンで、
ビリーザキッドの友人である保安官役をジェームズ・コバーンが演じています。

西部開拓時代、21才の生涯を生き急いだ1人の無法者ビリーザキッドと彼の友人であり、
立場を理由に対立せざるを得ない保安官パット・ギャレットの追跡劇です。

滅びゆく西部の男の姿が哀愁こもる視線で描き出されていきます。

音楽を担当したのはボブ・ディランで、ディラン自身も映画に出演しています。

ビリーザキッドは無法者として知られている一方、弱い者を助け、
強い者をくじくという義賊の一面もあったと言われている。

映画の中で、悪い地主に抑圧されるインディオを助ける姿がある。

ビリーザキッドが身を隠した村の中で人々から愛されていることが伝わってくるシーンです。

『スリー・ジャスティス 孤高のアウトロー』

2020年のアメリカ映画です。ビンセント・ドノフリオが監督を務め、
ビリーザキッドをデイン・デハーンが演じました。

ビリーザキッドを追跡する保安官パット・ギャレット役をイーサン・ホークが演じています。

アメリカ南部をさすらう15歳の少年リオと姉サラは無法者ビリーザキッドと遭遇しますが、
ビリーザキッドを追う保安官パット・ギャレットが現れます。

恐ろしい叔父から逃れるためにアメリカ南部をさすらうリオとサラは
保安官パット・ギャレットによるビリーザキッドの追跡劇に巻き込まれていくのでした。

重厚な西部劇であることから、
西部劇やビリーザキッドに詳しくなくても楽しめた印象でした。

実在の人物の性格を上手に活かして描かれていました。

西部劇が好きである人ならより深く楽しめる作品だと感じました。

西部開拓時代に生きた実在の人物たちが活躍したニューメキシコで撮影されたことから、
西部劇の息づかいや雰囲気を感じることができました。

歴史上の出来事をフィクションに活かしている印象でした。

アメリカ南部をさすらう姉と弟に手を差し伸べるビリーザキッドですが、
自身も追われる身であるということから姉弟に同情したのだと思いました。

無法者である一方で、
弱い者を助ける義賊的な一面を見ることができました。

デイン・デハーンは2015年の映画『ディーン、君がいた瞬間(とき)』で
永遠の青春スターであるジェームズ・ディーンを演じていました。

ディーン本人かと思うほどの演技に魅せられたことを思い出しました。

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まとめ

西部劇に登場する実在のアウトローであるビリーザキッドは
映画の中で虚実を織り交ぜながら描かれてきました。

映画の題材になっているのは、
無法者でありながらも弱い者に救いの手を差し伸べ、
強い者や悪を許さないという一面もあるからです。

これまでオスカー俳優ポール・ニューマンが演じ、
デイン・デハーンやクリス・クリストファーソンが演じてきたアウトローのビリーザキッド。

影のあるビリーザキッドから弱い者に手を差し伸べるビリーザキッドまで、
映画によって異なる姿を見ることができます。

滅びゆく男の姿と今ではすたれてしまったという西部劇には、
21歳の短くも重厚な生涯を生き抜いたビリーザキッドの姿が重なるようです。

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