自動車業界にも迫りくる2025年度問題

2025年問題が迫りくる中、自動業界はどのように変わっていくのでしょうか?
EV化がどんどん進んでいくのか、それともまだまだ先の話なのか。

筆者の私の肌感では後者のEV化が一般的になるのは
まだまだ先の話だと思っています。

こちらの記事ではそういった近い未来の自動車業界についての
展望を考察していきます。

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1.2025年問題とは

まず最初に皆さんは2025年問題をご存知でしょうか?

2025年問題というのは、日本に800万人いるとされている
団塊の世代(1947年〜1949年)が75才以上の後期高齢者になることで起こる
様々な問題の総称で、以下の3つがよく取り上げられています。

・社会保障費の負担大
・医療、介護体制維持の困難化
・労働力の不足

これにより、日本経済の弱体化が更に進むだろうといわれており、
「自動車業界にも大きな影響を与えてくるのではないか」そのようにいわれています。

私も自動車業界に20年以上携わっており、
現在は独立し整備士のフリーランスとして、
お仕事をさせていただいていますが、
年々厳しくなってきている業界ではないかと肌身に感じています。

2.自動車価格の高騰

2025年問題もあり、車両生産コストが上り販売価格も高騰してくという懸念と、
新車を買える人と買えない人との2極化が大きくなると考えられます。

一部のお金に余裕がある層や、海外の人達は日本車を高額でも購入し、
その他のほとんどの日本人は中古車や今乗っている車を修理し長く乗るようになり、

昔の町工場の様な車屋が息を吹き返すのではないでしょうか、
ただ人材がいないのでこれらを可能にする町工場に修理や
点検が集中するのでは無いかと思います。

3.中古車・中古部品の高騰

上記により徐々に中古車や中古部品の価格も高騰していき、
個人間でも様々なプラットフォームで売買がされていくのではと思います。

特に古い車やその部品などは生産されていませんので、
中古部品の中でも高額な取引がされるのではないでしょうか。

2025年問題で働き方や新しい業種や、反対に無くなる業種なども出てきて、
自動車業界にも新しいジャンルの仕事が出来てくるかもしれません。

現在色々な商品を転売して利益を上げる転売ヤーが多くいますが、
自動車部品もそういった影響で価格が高騰し、
中古車にすら乗れない層も出てくるのではと懸念します。

そうなってくるとバイクや自転車などといった2輪車にも需要が高まってきて、
発展途上国の様な日本になっていくかもしれませんね。

4.EV車はまだまだ普及しない

現在のEV車の航続距離は200㌔〜600㌔程で近辺を走るのでしたら、
さほど問題は無いかもしれませんが、長距離を走るの場合インフラも
まだまだ整っていないので怖くて長距離は走れません。

インフラと充電時間の短縮が整わないと普及には遠いと考えます。

バッテリーもコストがかかりますし、事故での発火や、
高速などで電力がなくなって止まってしまった場合、救助も困難になります。

こういった要因によりまだまだ普及は先になるのではと考えます。

ただ航続距離は少ないが、地方に住んでて車が無いと
生活がとても困難な方々には軽のEV車は増えていくかもしれませんね。

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・まとめ

EV車の普及にはまだまだ時間がかかり、
コストが上がって新車価格も高騰していき、
自動車オーナーの2極化が更に進み、中古車・中古部品も高騰し、
自動車業界で2025年問題を乗り越えようとするには、

とても高い技術と設備で富裕層をターゲットにしていくか、
あるものを修理・加工する昔の町工場の様な技術で一般層をターゲットにしていくかでは
無いかと筆者は思っています。

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