猫に散歩は必要?メリットとデメリット
昔、猫は外にお出かけして、好きなタイミングで
おうちに帰ってくるというスタイルで
飼育していた方が多かったと思います。
しかし、現在ではご近所トラブルの原因になったり、
アパートやマンションといった集合住宅での飼育も増えてきたり
したことから、室内飼育が主となってきました。
しかし、外に出たがる猫も多く、飼い主としては、
猫の気持ちを叶えてあげたい!といったこともあると思います。
そんななかで、生まれてきたのが「猫のお散歩」です。
時々、「おにゃんぽ」という呼び方をされる方もいます。
今回は、猫のお散歩。おにゃんぽについて、
メリットとデメリットをご紹介します。
Contents
●どうして猫は外に出たがるの?
まず、どうして、猫は外に出たがるのかということから
解説していきたいと思います。
*狩猟動物だから
猫は、本来は狩猟動物です。外にでて、
食料を調達して、食べていくことで生きていった感じですね。
なので、おうちのなかで、
おもちゃをしゅしゅしゅー!と追いかけて、
走り回るのは、猫の狩猟本能の表れかもしれません。
*猫は自由
猫は自由な動物です。
犬と違って、言うことはなかなか聞かないし、
さっきまで一緒に楽しく遊んでいたのに、自分が飽きたら、
嫌な顔をして、どこかに行ってしまいます。
逆に、遊んでほしいときだけ、寄ってきます。
本当に自由な生き物です。
それは、外に出たいという気持ちも同じで、
おうちの中だけではなく、外に出て、
一人で気ままに散策したいと思っているようです。
●猫と散歩する方法
猫との散歩は、犬とは方法が違います。
どんな違いがあるのかを解説していきます。
*首輪でなく、ハーネスを
猫は液体という言葉があるとおり、
猫の体はとても柔らかいです。
なので、普通の首輪だと、
すり抜けてしまうことがあります。
実家の猫は、2匹とも首輪が苦手なようで、
しっかりつけても、どうやって外しているのかはわかりませんが、
いつの間にか首輪がなくなっています。
なので、脱走すると、おそらく野良猫との区別がつきません。
そういうことなので、
肩の部分もがっちりとサポートするハーネスが必要です。
*キャリーバッグ
おうちの玄関から直接、散歩をするのであれば、
不要ですが、車で公園まで行くといった場合は、
キャリーバッグが必要です。
というのは、猫は警戒心が強く、
知らない場所や知らない臭いがする場所では、怖がってしまうからです。
また、車のシートが固いと、爪とぎにちょうどいいので、
ガリガリされてしまうこともあります。
なので、猫の散歩のために、車ででかける時は、
キャリーバッグを使いましょう。
*うんち回収グッズ
猫はおそらく、人前で自由にうんちをすることはありませんが、
猫のうんちの臭いは、他の動物と比べて、強烈なので、
万一に備えて、うんちを回収するグッズを持っておくと
安心かと思います。
●猫を散歩させるメリット
猫は外に出たがる本能があると、先程かきました。
その気持ちを叶えてあげると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
*運動不足が解消できる
猫は一日中寝ていたり、ゴロゴロしていたりするイメージですが、
活発な一面もあります。
なので、猫も運動ができない環境だと、
ストレスが溜まってしまうかもしれません。
また、先程知らない臭いがするところだと怖がると書きましたが、
開放的で自然の草木の臭いがするような環境で
のびのびと過ごさせてあげると、猫も気分転換になると思われます。
*猫友ができるかも
同じように、猫を散歩させている人と出会うことができれば、
猫友ができるかもしれません。
基本的に、猫を散歩させるような人は、猫が好きです。
なので、猫のお話も盛り上がるかもしれません。
一緒に猫の話ができる人が増えれば、
動物病院の情報共有ができたりして、いいかもしれませんね。
●猫を散歩させるデメリット
猫を散歩させるメリットについて、解説してきましたが、
逆にデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
*ダニやノミをもらってしまうかもしれない
地面に生えている草には、目には見えませんが、
ダニやノミがついている可能性があります。
また、野良猫との交流があれば、
同じくもらってしまうリスクがあります。
ダニやノミをやっつけたり、
予防したりする効果のある薬剤によっては、
猫の体に負担をかけることもありますが、
事前に対策しておくことが大切です。
*雑草を食べてしまう
猫はいわゆる猫草を食べて、
毛玉を吐きやすくしていると言われていますが、
実は猫が草を食べる理由はよく分かっていません。
また、実は猫は好みによるものがありますが、
猫草以外も食べることがあり、
中には猫にとって毒となる草も食べてしまうこともあります。
そして、猫を無理にひっぱると、
怪我をする可能性があるので、なかなか防ぎにくいです。
*更に外に出たがるようになる
猫が一度、外の世界を知り、それを気に入ってしまえば、
猫がさらに外に出たがるようになるかもしれません。
こうなると、猫にとってストレスが増える原因になります。
なので、猫を散歩させる前に、
本当に必要かどうかを考えてから、行ったほうがいいでしょう。
●実は意見が別れている?猫の散歩の必要性
実は、専門家の間でも猫の散歩の必要性については、
議論の対象となっており、統一された見解はありません。
例えば、猫の本能の1つとして、
縄張りを守りたいとか作りたいといったものがありますが、
おうちのなかにいる時点で、
猫はおうちのなかで縄張りをつくりますし、
定期的に猫のルールで巡回します。
その他、メリットとデメリットを更に深く比較したうえでの
必要性の議論もあります。
つまり、猫を散歩させるかどうかは、飼い主が猫に合わせて、
選ぶことになりますので、事前に情報を収集したり、
獣医師との相談のうえ、行ったほうがいいでしょう。
●まとめ
ここまで、猫の散歩について解説してきました。
猫の散歩には、様々な意見があり、
必要かどうかも決まっていません。
しかし、猫にも性格がありますので、
例えば、すごく外に出たがる子もいれば、外にだそうとすると、
怯える子もいます。
ここは、飼い主と猫との関係性によるものが大きいと思いますので、
猫の幸せを考えて、猫を散歩させるかどうかを考えていくのが
いいと思います。