犬のdic!?原因や症状、どんな病気なのか説明します。

あまり聞き慣れない犬の病【dic】。
もしも愛犬がdicと診断されたら…。

そもそもdicとはいったいどんな病気なのでしょうか。

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●dicとは【播種性血管内凝固症候群】の事

dic(ディーアイシー)とは播種性血管内凝固症候群
(はしゅせいけっかんないぎょうこしょうこうぐん)の事です。

英語名のdisseminated intravascular coagulationの頭文字を
とってdicと呼ばれています。

"播種(はしゅ)"とは植物の種を播く事で、
そこから種を蒔いた様にバラバラと散らばった様子を指します。

何やら難しい名前で、聞き慣れないdic(播種性血管内凝固症候群)。
いったいどの様な病なのでしょうか。

●dicは合併症。命の危険もある状態。

dic(播種性血管内凝固症候群)は実は合併症

色々な基礎疾患に合併して起こり、
血管内で血液凝固に異常が発生し全身の血管に小さな血栓(血の塊)ができやすくなります。

そうしてできた血栓が詰まった場所により血流が滞り、
様々な臓器が機能できなくなる状態(臓器不全)や壊死が起きます。

また、血栓が作られる際に血小板や凝固因子を
多く使ってしまう事で血を固める力が低くなり、
出血を引き起こすこと(止血障害)もあるようです。

犬のdicの場合、血栓による臓器不全や壊死の方が多いようです。

dicになってからの救命率は低く、
突然死などの恐れもある危険な状態だといえます。

●犬のdic(播種性血管内凝固症候群)の原因は?

色々な基礎疾患に合併して起こるdic(播種性血管内凝固症候群)
どの様な基礎疾患から起こる事があるのでしょうか。

原因となる基礎疾患には

・悪性腫瘍(がん、血管肉腫、リンパ腫など)
・激しい炎症性疾患(子宮蓄膿症、急性膵炎、熱中症など)
・胃拡張、胃捻転
・外傷
・手術
・感染症(敗血症など)
・免疫介在性疾患
・ショック

など、様々な疾患があります。

この様な基礎疾患の悪化などから血液が凝固する働きが活発になり、
血栓ができやすい状態になります。

その結果現れた血栓が詰まり、臓器不全や壊死などが起こります。

このdicになると救命率が低く、
とても危険な状態になってしまいます。

海外ではこのdicを Death is coming と呼ぶ事もある程です。

残念ながら「予防法」というものはなく、愛犬の様子がおかしい時は、
早めに動物病院につれていくしかありません。

では、dicの症状はどの様なものがあるのでしょうか。

●犬のdic(播種性血管内凝固症候群)の症状は?

犬のdicの症状は、
血栓が詰まった場所や出血の場所などによってことなります。

血栓が詰まると、肝不全や腎不全、脳梗塞、足などの壊死、呼吸不全などの症状がでます。
また、出血により血尿や血便、吐血、皮膚に内出血のあざの様なものが現れる事があります。

症状としては、ぐったりしている、呼吸が苦しそう、神経症状や意識障害や、上記に挙げた血尿、血便、吐血、皮膚の内出血などがあります。

dicは、なってしまうと救命率がとても低くなります。
なりかけで判明すれば、少しでも助かる可能性が高くなります。

基礎疾患があり、愛犬の様子がおかしい、
気になる場合はできるだけ早く動物病院に連れていきましょう。

基礎疾患がなくともdicの症状が現れて検査したら基礎疾患が見つかった…
という事も考えられますので、
すこしでも気になる場合は動物病院に連れていくと良いかもしれませんね。

●もしもdicになってしまったら…。治療は?

dicの治療は、元の基礎疾患の治療をする事が基本です。

しかし、dicは緊急性の高い疾患ですので、
並行してdicの治療を行うことが多いそうです。

ヘパリン投与での抗血栓療法、
輸血での凝固因子の補充などが行われます。

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最後に

いかがでしたか?
もしも愛犬がdicになってしまったら…。考えるだけでも怖く、
辛い気持ちになってしまいます。

ですが、少しでも知識があれば、最悪を回避する事もできるかもしれません。

我が家にも愛犬がおり、
調べるまでdic自体知りませんでした。

知る事は力になります。

かわいい、
愛おしい愛犬との幸せな生活のために役立てたら幸いです。

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