湘南、葉山で生まれた「ducks」で楽しむサーフィン

Ducksの創業者である高橋太郎さん。

日本で初めて国産サーフボードを作った人物です。

現在、東京都足立区にducks Surfing Shop(ダックスサーフィンショップ)がございます。

Ducksのポリシーは「サーフィンを楽しむこと」。

1961年にDucksを始めて以来、その基本理念をブレることなく守り続けています。

また、Ducks Surfing Shopでは日本初グラスファイバー製のサーフボードを
作った高橋太郎のダックスブランドを専門に取り扱っております。

早速、どのようにDucksが生まれたのか一緒に見ていきましょう。

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●Ducksの歴史

1959年夏、浜辺がキレイでまだ浜辺で煮炊きしていても何の問題もなかった時代。

太郎は湘南の葉山で仲間達とキャンプをする事が恒例でした。

ある日、いつも通り浜辺で煮炊きをする為に
近所の雑貨屋から不要な雑誌をもらってきました。

何気なく雑誌をめくっていると、一枚の興味を引く写真が載ってありました。

それは、ハワイの海岸で多くの人達が長い板に乗り楽しんでいる写真。

太郎は生まれて初めて「サーフィン」という言葉をこのときに知りました。

夏が終わり、東京に戻ってきた太郎はあのハワイの写真の事で
頭が一杯で居ても立っても居られませんでした。

そしてとうとう太郎は、近所の材木屋からあまったベニヤや木材をもらってきて、
自作のサーフボード制作をスタートさせました。

●Ducksサーフボード1号

太郎は写真の記憶を頼りに、ベニヤをサーフボードの形に削りペンキを塗って
人生初となるサーフボード1号を完成させました。 

長さは2m80cmでイエローカラーのデザイン。

あの写真のように気持ちよく波の上を板で乗り、
「サーフィンしたい」という太郎の強い思いが詰まった記念すべきサーフボード1号

しかしサーフボード1号は失敗に終わりました。
サーフボード1号はパドリングで直進する事ができずにすぐに波にもまれてしまったのです。

この悔しさをバネに太郎は、本格的にサーフボードを制作する為に
国立国会図書へ資料を探しに行きました。

当時、サーフィン自体が国内で一般ではなかった為に具体的な資料が見当たらず、
仕方なくハワイに関する資料を手当たり次第に読みあさりました。

すると、ワイキキの事が書かれた資料にサーフボードが載っている写真を発見しました。

そこで板の後ろについているフィンの存在を初めて知る事になります。

太郎は「サーフボードを直進させるにはフィンが必要だ」と考え、何度も試してはやり直し、
フィンをつけたサーフボード制作に励みます。

●Ducksサーフボード2号

太郎は試行錯誤を繰り返して、フィンをつけたサーフボード2号を完成させました。

サーフボード1号に比べ、フィンのついたサーフボード2号は頑丈に作られ
パドリングで直進するようになりました。

しかし今度は、板の上に立つ時にスリップして全く立つ事ができませんでした。

さらに、木材を多く使っているため長い時間入水していると、
どんどんサーフボードが水を吸って重くなりサーフボード2号はやがて海に沈んでいったのです。

それでも太郎は諦めずに、何度もサーフボードにペンキでコーティングする事により、
水を吸ってしまう欠点を克服する事に成功しました。

あとは、立ち上がった時にスリップしてしまう問題を克服するのみです。

●Ducksサーフボード完成

太郎は葉山へ改良したサーフボード2号のテストを兼ねてサーフィンしに行きました。

そこで太郎は運命の出会いを果たすのです。

海では横須賀に駐留していた米軍兵士の息子、ブラウンがサーフィンをしていました。

気持ちよく波に乗り板の上でスリップしないブラウンをみて、
太郎は驚きます。

そこで太郎は浜辺でサーフボードに何かを塗っているブラウンを見て
「あれこそ滑らない魔法だ」と確信し、
さっそく借りてみて自作のサーフボードに塗りました。

すると今までスリップしていたのが嘘のように、すぐに立つ事ができたのです。

そこからブラウンに言葉が通じなくともすぐに友達になり、
サーフィンの知識、テクニックを教わりました。

その後、新たにサーフィン専門雑誌を手に入れ、
それを参考にサーフボード2号をさらに改良していき、
本格的な「Ducksサーフボード」を完成させました。

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●まとめ

「サーフィン」と出会い自分でサーフボードを制作し波に乗る事ができた高橋太郎。
そんな彼のDucksブランドを専門に取り扱っているDucksサーフィンショップでは、お客様一人一人の声を聞き一本一本お客様のオーダーに沿った板を作っています。

「楽しいとはどういうことか」常に楽しさを追求し自問自答してサーフボードと向き合っているスタッフ。

Ducksサーフィンショップに行けば、きっと自分自身の楽しめるサーフボードと出会う事ができるでしょう。

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