池井戸潤の2023年といえばこの1作!受け取り方はあなた次第!
池井戸潤の作品で2023年に公開や出版されたものはいくつか存在しますが、
その中でも特におすすめしたい作品があります。
7月から9月まで放送されていたドラマ、『ハヤブサ消防団』です。
池井戸潤が書いた原作は2022年9月5日に発売されています。
突然ですが、この記事を今読んでくださっているあなたは、
夢中になれる物事や、絶対に曲げたくない信念はありますか?
もしあるとしたら、それはどんなことでしょう?
人はだれしも、生きていればそれらの一つや二つ、あると思います。
『ハヤブサ消防団』は、そんな信念に関する深いメッセージ性のある作品です。
時に恐ろしさを感じることもある信念。
「どういうこと?」と気になった方は是非、最後まで読んで頂きたいです!
色んな意味で不安定な現代だからこそ、響く作品ではないかと感じます。
Contents
●池井戸潤原作2023年夏ドラマ『ハヤブサ消防団』について
物語は、ミステリー作家の主人公が都会の暮らしから離れ、
父の故郷に移住するところから始まります。
のんびり、ゆったりとした田園が広がるハヤブサ地区。
しかし、雰囲気とはまるで違った恐ろしい出来事が立て続けに起き始めるのです。
主人公がその謎に立ち向かうという話です。
「信念とどう関係があるのか?」やはり気になるのはそこの部分ですよね。
『ハヤブサ消防団』には、立て続けに発生する事件のカギを握っていそうな宗教団体が登場します。
村人がその宗教を信仰する。
それも一つの信念です。
一人の人間が信念をもって、何かをする。それはその人の自由です。
悪いことだとは思いません。
ただ、『ハヤブサ消防団』が示したのは、
「その信念が人の命や生活を奪ってまで守られる必要があるのか」ということなのです。
●池井戸潤が2023年夏ドラマ『ハヤブサ消防団』を通して伝えたかったこと
『ハヤブサ消防団』には、人の命や生活を奪ってまで貫き通されてしまった信念が
存在していたわけですが、物語として体感しているだけでも恐ろしさを感じます。
実際にそんなことがあってはいけないとも思いますが、
「実際にそういうことがあったよなぁ」と記憶に新しく思う方も多いのではないでしょうか?
だからこそ、このタイミングで、今を生きている一人として『ハヤブサ消防団』に触れ、
向き合い、あなたなりにどう思うか考える時間を持つ。池井戸潤は、きっかけを作ってくれました。
●池井戸潤からきっかけを受け取り、2023年の私たちが忘れてはいけないこと
上記の記憶に新しい、恐ろしい出来事以外にも、
信念が人や物事を傷つけてしまうことはいつでも起こりえます。
偉そうにこの記事を書いている私も、
ヒヤッとすることは山のようにあります。
例えば、娘という名のイヤイヤ期真っ盛りの2歳児と接している時。
「トイレに行こう」「ご飯を食べよう」「着替えよう」などの日常の些細な一言も、
すべて「いや!ちがう!だめ!」と跳ね返されます。
やってほしいことがあるという私の気持ちと、今はしたくないという娘の気持ち。
それも一つの信念です。
ですが、お互いに信念をぶつけ合っていても身も心もへとへとになってしまいます。
私たちが忘れてはいけないことは、その境目に陥った時に、
いかに諦められるかということではないでしょうか?
娘を力ずくで思い通りにすることには限界があるし、
色んな「危険」が伴うことです。
素っ裸だろうと、食事が冷めようと、とりあえず「まあいいや!」と
声にして言ってみると意外とスッキリします。
もちろん、そんなに簡単なことではない現実は沢山ありますが、
現代の世の中も、より多くの人に「とりあえず、まあいいや!あなたはそう思うのね」
そう思える瞬間が増えれば、「あってはならないこと」は起きずに済むかもしれません。
●まとめ
いかがでしたか?「なんだか重苦しい内容で疲れた…」そう思わせてしまった方にはまず、
疲れさせてしまったことを謝らせてください。
ただ、何か作品に触れたときに物事を深く考えてみることはとても大切なのではないでしょうか?
それが良い意味で、明日を生きるあなたの信念の一部になってくれることもあるでしょう。
大切なのは大切にしたい信念が、誰かを、何かを巻き込み、
傷つけることではないかを振り返ってみること。
振り返るより先に傷つけそうになった瞬間に、思い出してください。「まあいいや!」と。
冷めた食事をおいしくしてくれる電子レンジがあるように、
きっと他の方法で信念を守ることができるはずです。