水平思考推理ゲーム『ウミガメのスープ』これはもう 推理小説だ!
問題です。
Q1「ウミガメのスープ」
難易度★★★★
男がレストランに入り、メニューから「ウミガメのスープ」を頼んだ。
それを一口食べた彼はレストランを飛び出し、持っていた拳銃で自殺してしまった。
なぜだろう?
これは水平思考推理ゲームで編んだ本『ポール・スローンのウミガメのスープ』
の第1問です。
たった数行ですが、もはや推理小説ですね。
答えは思いつきましたか?これだけでは分からない?
そうです。これはゲームです。
解答者は出題者に質問することによって答えを導き出していきます。
言葉だけですが、想像力を必要とするゲームです。
そもそも水平思考推理ゲームとはなんでしょうか?
水平思考推理ゲームについてや、
推理小説のようなゲーム『ポール・スローンのウミガメのスープ』の遊び方を
ご紹介していきましょう。
Contents
⚫︎柔軟性を必要とする水平思考推理ゲーム
水平思考推理ゲームとは、出題者の出す謎を3〜8人の解答者が、
推理を働かせて質問をしながら解いていくゲームです。
このゲームで大切なことは柔軟性です。
想像力を働かせて、理論的に考えなければなりません。
たくさんの視点で、ものごとを視る力も必要です。
水平思考推理ゲームをすると、質問する力、推論する力がついてきます。
真正面から考えてダメなら、違う側面から捉え直してみる。
なんだか難しそうですが、実際にゲームをやってみると、
楽しく水平思考が身について行くはずですよ。
⚫︎自由な発想をする水平思考
水平思考とは、Lateral Thinking(ラテラルシンキング)と言って、
医師で心理学者のエドワード・デボノが1967年に発案したものです。
自由な発想でアイディアを生み出すものです。
水平思考の反対が垂直思考です。垂直思考は枠組みの中で、
順序立てて考えて行くことです。
普段の私たちは、垂直思考をしているかもしれませんね。
⚫︎もはや『ポール・スローンのウミガメのスープ』は推理小説である
『ポール・スローンのウミガメのスープ』は、ソフトウェアの会社で副社長を
務めているポール・スローンと、数学の准教授のデス・マクヘールによって
作られた水平思考の問題を集めた本です。
パズルやクイズなど、共通した関心を持つ二人が、偶然の出会いをし、
意気投合の末に本ができました。
冒頭でご紹介し、本のタイトルにもなっている「ウミガメのスープ」は、
『ポール・スローンのウミガメのスープ』の1問目の問題です。
ちょっと怖いですよね。全部で81問あり、
どれもたった数行なのに謎めいた文章です。
もはや推理小説です。一人で推理小説として読むのも良いかもしれません。
⚫︎『ポール・スローンのウミガメのスープ』の遊び方
『ポール・スローンのウミガメのスープ』は数人で遊ぶことをオススメします。
一人の出題者に対して、3〜8人の解答者がいると良いです。
解答者は謎を解くため、出題者に質問をします。
出題者は「はい」「いいえ」「関係ありません」の3つしか返答できません。
解答者も答えやすい質問にしましょう。
勝ち負けを競うゲームではありませんので、
もし謎解きに行き詰ったら、出題者は少し助け舟を出すと良いですよ。
言葉だけを使ったゲームですので、数人で集まって遊ぶのも良いですが、
Zoomなどを使ってオンラインで遊んでも楽しいはずです。
⚫︎まとめ
『ポール・スローンのウミガメのスープ』は自由な発想をするための
水平思考を鍛えるゲームです。
普段の私たちは、枠組みの中で順序立てて考える、
垂直思考に慣れきっているかもしれません。
水平思考があれば、斬新なアイディアを生み出すことができるかもしれませんね。
私も実際に『ポール・スローンのウミガメのスープ』をやってみましたよ。
たった数行の文章なのに、とっても頭を使います。
ビジュアルを思い浮かべて、色んなパターンを検討したりします。
言葉だけでこんなに楽しめるのかと驚きです。
それに正解をするとやっぱり嬉しいものですね。
ところで、Q1「ウミガメのスープ」の答えはわかりましたか?
え、まだ?
それならぜひ、数人で謎を解き明かしてみてください。ゾッとする答えですよ。