本がきっと好きになる!小学生への架け橋!5歳児のための絵本ベストセラー6選
5歳児といえば幼稚園や保育園では年長さん。
来年はいよいよ小学一年生ですね。本格的な国語教育が始まり、
長い童話を読むようになっていきます。
5歳児は大事な時期です。小学低学年への架け橋となるような、ベストセラーの絵本を6冊、ご紹介いたしましょう。
ベストセラーは長く人々に読み継がれているものです。
とてもいい絵本であるという証拠でもあります。
たくさん読まなくても大丈夫ですよ。
その子のお気に入りの一冊が見つかるだけで十分です。
大好きな絵本を夢中になって繰り返し読むことこそ、素晴らしい体験になるでしょう。
Contents
⚫︎世界中で愛される『スイミー』レオ=レオニ/文・絵 谷川俊太郎/訳
ベストセラーの代表『スイミー』。赤い兄弟に混ざった、一匹だけ黒い魚のスイミー。
ある日マグロに兄弟たちが食べられてしまいます。一人ぼっちになったスイミーは海を旅します。
海の素晴らしい景色や生き物たちと出会い、強くなっていきます。小さな魚の仲間たちと集まって、大きな魚に立ち向かいます。
物語によって、仲間と力を合わせることの大切さを教えられますね。
絵にも感動します。魚や水や海藻が色んな技法で表現されています。独特な質感に触れることで、子供の感性が育まれることでしょう。
⚫︎かわいくって面白い『おばけのてんぷら』せなけいこ/作・絵。
私も子供のころに大好きだった絵本『おばけのてんぷら』。
うさこは、山で天ぷらを食べているこねこくんに会いました。
天ぷらがとても美味しそうなので、
うさこも自分で作ってみることにしました。天ぷらを揚げていると、
匂いに誘われたおばけが、山からやってきます。うさこは、おばけもうっかり揚げてしまって……。なんともユーモアのあるお話です。
絵にも工夫が凝らされています。輪郭がはっきりした切り絵とふんわりしたちぎり絵の部分があります。
紙の風合いで、優しい雰囲気の絵本です。
⚫︎大切なことに気づく『100万回生きたねこ』佐野洋子/文・絵
5歳児はもちろんのこと、小学生になっても長く楽しめる絵本『100万回生きたねこ』。少し切ないお話です。
100万回生きたねこがいました。船乗りのねこになったり、サーカスの手品使いのねこになったり。
ねこは100万回死にました。ねこが死ぬと、飼い主はみんな泣きます。でもねこは泣きません。
飼い主が嫌いで、自分のことが大好き。一匹の白く美しいねこと出会うまでは……。
クライマックスは悲しい気持ちになるかもしれませんし、幸せな気持ちになるかもしれません。
子供の感受性が、きっと豊かになることでしょう。
⚫︎本当の勇気を教えてくれる『モチモチの木』斎藤隆介/作 滝平二郎/絵
『モチモチの木』のおおらかな切り絵を一度目にすれば、誰もが忘れられなくなることでしょう。
特にキリリとした目は、こちらを見ているような迫力があります。
主人公の豆太もちょうど5歳児です。豆太は臆病者で、夜になると一人でトイレにも行けません。
それにモチモチの木が怖いのです。じさまが夜になるとモチモチの木に火がともることを教えてくれます。
でも、豆太は怖くて見ることができないと思っていました。けれど、じさまのお腹が痛くなると、豆太は勇気を出してお医者さまを呼びに夜道を走って行きます。そして、モチモチの木を見るのです。
豆太は勇気と優しさのある子です。そんな子に育ってほしいものですね。
⚫︎想像力が開花する『りんごかもしれない』ヨシタケシンスケ/文・絵
今をときめくヨシタケシンスケのデビュー作『りんごかもしれない』。
ある日、ぼくが学校から帰って来ると、テーブルの上にりんごが置いてありました。「もしかしたらこれは、りんごじゃないのかもしれない」と男の子が思うと、そこから色んなりんごが登場してきます。ワクワクドキドキ、きっと子供の想像力が爆発しますね。
⚫︎心打たれる『おおきな木』 シェル・シルヴァスタイン/文・絵 村上 春樹/訳
世界中で販売され、売り上げは900万部を超える大ベストセラー『おおきな木』。木と少年の物語です。いつもそばにいて、変わらず愛してくれる木と成長していく少年。シンプルな黒一色の線画が想像力を刺激し、愛と悲しみの物語が情緒豊かな子供に育んでくれることでしょう。大人にも読んで欲しい、とびきりの名著です。
⚫︎まとめ
6冊の絵本をご紹介してきました。どれも素晴らしい絵本です。ベストセラーばかりなので、読んだことがある絵本があったかもしれません。
自分が子供の時に読んだ思い出が、ふっとよみがえってきますね。
5歳児はとても大事な時期です。お母さんやお父さんは、ぜひお子様に読み聞かせをしてあげてください。良き親子関係が育まれますし、
あたたかな記憶として残るはずです。それに言葉は聞いて覚えると言います。
一冊で良いです、お気に入りの絵本が見つかることを願っています。