小説の「変身」ってどんな話?あらすじと面白さを解説!

東野圭吾さんの小説に『変身』というものがあります。

初めて読んだ時にはその内容に衝撃を受けたし、
フィクションでありながら

もしかしたらこういう現象はあるかもしれない
リアリティも感じられてとても面白い小説だと感じました。

この記事では東野圭吾さんの小説『変身』のあらすじと
ここが面白いというところを解説します。

『変身』を読んだ事がないという人もすでに読んだという人も

「読んでみたい」
「もう1回読み直そう」

と思っていただけると幸いですので最後までお付き合いください。


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●東野圭吾さんの小説『変身』あらすじです。

物語は日本の病院の一室で主人公が目覚めるところから始まります。
昏睡状態だった主人公は医師から
自分が事故で頭部に大きな損傷を負ってしまったため
治療のために脳の一部をドナーから移植された事を聞かされます。

頭部の損傷によって一時的に記憶を失っていたものの
それも少しずつ戻ってきて日常生活を送れるようになるまで回復しました。

不幸な事故から一命を取り留めて喜んでいた主人公でしたが
自分の意識や考え方に違和感を覚え始めます。

その違和感は少しずつ大きくなり
主人公は自分の意識が他の誰かに浸食されていくという恐怖を
味わう事になります。

ここまでが『変身』のあらすじです。

タイトルの通りこの小説は主人公が変化していく様子と
その変化に巻き込まれていく周りの人々の行動や心の動きに注目した人間ドラマです。

●東野圭吾さんの小説『変身』のここが面白い①

*主人公の自分が失われていく感覚がリアルに描かれているところが怖いけれど面白いです。

この『変身』という小説で心優しく地道に夢に向かって努力していた主人公が
少しずつしかし大きく変化していきます。

あまりにも今までの自分と違う性格に
戸惑いそして浸食してくる新しい性格にかなり恐怖を感じています

例えば今まで仲良くしていた職場の同僚に見下すような発言をしてしまい
戸惑ったり、親しくしていた恋人に全く魅力を感じなくなってしまうといった変化があります。

以前の自分なら絶対に言わないし、
今までになかった攻撃的な衝動が彼の中で生まれてきます。

実際に私が同じ立場だったら戸惑うし本当に恐怖を覚えると思います。

日常生活でまずは体がしっかりしている事が
大切にされがちですが自分のものだと信じてきた性格や記憶が
無くなっていく感覚は味わった事がないのですが
本当に戸惑うし怖いと感じると思います。

この小説ではその主人公の心情が細かく書かれているので
戸惑いや恐怖の感情が文章からじわじわと伝わってきて面白いです。

●東野圭吾さんの小説『変身』のここが面白い②

*主人公が変化していく様子に戸惑いながらも元に戻ると信じている恋人が献身的で素敵です。

主人公自身が自分の変化に戸惑い、恐怖しているのと同時に
彼の恋人も同様に戸惑い、恐怖を感じています。

それでも彼女は主人公が自分を取り戻してくれると信じて
献身的に身の回りの世話をします。

どれほどひどい扱いを受けても彼女は諦めずに付き合い続けます

その姿を読んでいて私はとても感動し
同時にその悲しい気持ちがひしひしと伝わってきて彼女と同じように悲しくなります。

見た目は以前の主人公と同じなのに
その口からは全く違う言葉が出てくる。

これほどしんどい状況は世の中でそうないのではないかと思います。

もし私が彼女と同じ立場なら主人公が元に戻る事を信じられず
縁を切って新しい自分の人生を歩き出す事を決意すると思います。

それだけに献身的に主人公に尽くす彼女を尊敬しますし
その生き様が素晴しいと感動させられます。

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●まとめ

ここまで東野圭吾さんの小説『変身』について書きました。
自分が失われていく恐怖を感じる主人公とそんな彼を支え続ける
恋人の心情がとても丁寧に書かれた作品ですのでぜひ読んでみてください。

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