小説の「変な家」ってどんな話?あらすじとおすすめの理由を解説!
小説に「変な家」というものがあります。
作者の雨穴さんがYOUTUBEで動画を挙げている第1章に続く内容になっている
不動産ミステリーです。家の間取りを見ながら推理を進めていく
珍しいミステリーとなっています。
この記事では小説「変な家」のあらすじとおすすめの理由を書きます。
まだ読んだ事がないという人にもすでに読んだ人にも
「読んでみよう」
「また読みたい」
と思っていただけると幸いですので最後までお付き合いください。
●『変な家』のあらすじです。(YOUTUBEで挙げられている第1章の内容から紹介します。)
物語は中古物件に引っ越しを考えている知人から
主人公に「間取りに変なところがあるのだが本当にこの家に引っ越していいものだろうか?」
という相談を持ちかけられるところから始まります。
実際にその家の間取りを見ると台所に不自然な空間が存在する事に気づきます。
そこで主人公は建築設計士でミステリにも詳しい友人にも
間取りを見てもらって意見を求めます。
主人公だけでは1箇所しか見つけられなかった変なところ
をこの建築設計士は何か所も見つけ
さらに自分の好きなミステリと結び付けて恐ろしい推理を語り始めます。
ここまでが第1章のあらすじです。
最後には建築設計士の推理していた恐ろしい出来事が
実際に行われていたのではないか?
そう感じさせる事実が出てきて
主人公が間取りの中から新しい謎を見つけ出して終わっています。
小説はこの続きとなる第2章から始まっていて
最初の中古物件の持ち主が別に所有していた物件の間取り図も登場します。
これらの間取りには共通点がありそこからは衝撃的な事実が明らかになります。
ここまでが小説『変な家』のあらすじです。
動画の第1章では推測や状況証拠しかなかったのですが
小説では実際に事件関係者と会って話を聞いたり、
同じ人物が所有していた物件の間取り図から推理をしたり
より物語の核心に迫る内容になっています。
●小説『変な家』がおすすめの理由①
*家の間取り図から推理を進めるところが斬新で面白いです。
今まで建物の見取り図はミステリーの中では犯人がこういう風に移動した、
こういうトリックを使ったという推理していくのをサポートする補助的な存在でした。
それに対してこの小説では
・どんな目的のためにこんな間取りにしているのか?
それを推理していくという間取り図がメインのミステリーです。
間取り図を見ながら住人の意図や行動について考えるというのは
今までありそうでなかったと斬新に感じられるので
これまでと一味違ったミステリーを味わいたい人にとてもおすすめです。
●小説『変な家』がおすすめの理由②
*普段見慣れているはずの間取り図から住人の意図が読み取れるという感覚が面白いです。
私は日常生活で間取り図を見る機会はありましたが
そこからどんな意図でこういう設計にしているのかを考える機会はありませんでした。
この小説を読んで「ただの建物の地図」「避難経路の確認」といった認識が変わりました。
間取り図、特に個人がオーダーして作った家には
その住人の様々な目的や願いが詰め込まれているんだと感じるようになりました。
大げさかもしれませんが間取り図は
そこの住人の思考や好みを包み隠さず語ってくれているのだと思うと
とても面白いものが日常生活の中にあふれていると感じられました。
今まで物件について深く考えなかった私ですら
こう感じるのでも、ともと建築や家具の配置に注目していたり、
それらが好きな人には特におすすめです。
●まとめ
ここまで小説『変な家』のあらすじとおすすめの理由について書きました。
とても斬新な小説で面白いのでぜひ読んでみて欲しいです。