小説に何を読もうか?太宰治の走れメロスを紹介!

日本の有名な小説家の1人に太宰治という人がいます。

有名な作品に『人間失格』『斜陽』などがあり
38年という短い生涯の中で多くの小説を生み出しています。

この記事では太宰治の『走れメロス』という小説のあらすじと読んで
私が魅力に感じた事を書きます。

とても有名な作品なのですでに読んだ事があるという人も多いと思うのですが

もう1度読んでみたいと思っていただけると幸いですので
最後までお付き合いください。

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●太宰治が書いた小説『走れメロス』のあらすじです。

物語は妹の結婚祝いを買うために正直者で、正義感の強い青年メロスが
城下町を訪れるところから始まります。

町の雰囲気が暗い事にメロスは疑問を感じて住人に話を聞いたところ
国王が人を信じる事ができないために、住人を多く処刑しているという
情勢を知ります。

この事実にメロスは怒り国王に人は信頼しあうえるのを、
自分が身をもって証明すると宣言します。

その証明する方法とは今この場で国王を侮辱した罪で処刑されるところを
妹の結婚式を見届けるために3日後に延ばしてもらい

その日にここに戻ってきて自分が処刑されるので
自分の行動から人を信じる気持ちを持ってもらいたいというものでした。

他人が信じられず口ではなんとでも言えるという国王に対して
メロスは友人を人質に出して3日後に自分が戻らなければ

彼を処刑すればいい、友人が犠牲にならないようにするために
自分は必ず戻ってくると覚悟を国王に見せつけて3日間の余命をもらいます。

こうして妹の結婚式を無事に見届けたメロスは友人を救うために
国王の元に戻るために走り出しました。

このようなストーリーです。中世の外国が舞台の話ですが
細かい設定や難しい外国語や文化は出てこないので
すんなりと小説の世界に入り込めます。

●太宰治が書いた小説『走れメロス』のここが面白い①

*登場人物の感情の動きがとてもリアルで親近感を感じられます。

この小説は短く登場人物が少ないです。その分それぞれの登場人物の
気持ちの動きを丁寧に書き出していてそこがとても面白いです。

一番はっきりと心の動きが分かるのは主人公のメロスで国王の元に戻るまでの
シーンで彼は様々な事を考えます。

自分の信念や正義を大事にしたい気持ちと逆に
友人を見捨てて自分が生き残る事を考える気持ちが

走り続ける彼の中でぐるぐると渦巻いている様子が
よく分かる文章になっています。

彼は友人を救い国王に人を信じさせるために走っていると同時に
自分が処刑されるために走っています。

プラスとマイナスの感情を抱えて走り続ける彼の姿は楽しかったり、
辛かったりしても人生という道を走り続ける私たちにつながる感じがします。

どれだけ強い信念や正義の心を持っていても迷う事はあるし
自分の身が可愛く他人を犠牲にしてでも守りたいものがあるという感情は

とても現実味があり小説である事を忘れてどっぷりと
世界に入り込んでいる感覚が味わえて面白いです。

●太宰治が書いた小説『走れメロス』のここが面白い②

*メロスの感情の動きだけでなく行動も面白いです。

『走れメロス』のここが面白い①でメロスの心情が面白いと書きました。
次に私が面白いと感じたのはメロスが自分の正義のために
手段を選ばないところです。

例えばメロスは友人に何も聞かずに勝手に人質にしています。

友人の心が広く理解ある人なので話は成立していますが
「えっ私、人質になるし下手したら3日後に処刑なの?
しかも何も言われてないんだけど」と
自分なら考えてしまうなと想像しておかしい気持ちになりました。

またメロスが国王の元に走るシーンでは時々犬を蹴とばしたり、
外で食事中の人達の間をつっきたりと急ぐのは当然だけど
結構無茶な事をしてるなぁと感じるシーンがあってそこも想像すると面白いです。

太宰治はただ人を信じる事が大切だというだけではなくて
自分の正義のためには何をしても良いわけではないと

小さくアピールしているのかなと感じて、
そこにこの小説は深い意味があるなぁとも感じました。

●まとめ

ここまで太宰治の書いた小説『走れメロス』のあらすじと魅力を感じたところを
書きました。

読む人によって色々な見方ができる分かりやすい小説のようでいて
奥が深いそんな魅力的な小説ですのでぜひ読んでいただきたいです。

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