太宰治のろまん燈籠ってどんな小説?そのあらすじと見どころについて解説!

日本の有名な小説家の1人に太宰治という人がいます。

有名な作品に『人間失格』『走れメロス』『斜陽』などがあり
38年という短い生涯の中で多くの小説を生み出しています。

そんな太宰治の小説からこの記事では『ろまん燈籠』について
そのあらすじとここが面白いという見どころについて解説します。

今まで『ろまん燈籠』を読んだ事がないという人や読んだ事があるという人にも
「読んでみたい」「もう一度読んでみよう」と思っていただけると幸いですので
最後までお付き合いください。

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●太宰治の小説『ろまん燈籠』のあらすじです。

この小説は頭の中で想像して話を作り出すのが好きな兄弟5人とその母と
祖父母が全員で1つの長い小説を作り出していくというものです。

あるお正月休みに兄弟5人はリレー形式で1つの物語を完成させる計画を建てます。

そして1日目の末弟から5日目の長兄までで1つの物語を作り出していきます。

果たして物語は完成するのか?彼らの挑戦が始まります。

以上が『ろまん燈籠』のあらすじです。作中では休みの1日目、2日目と進んでいき兄弟達がそれぞれどんな人間かという説明が1人ずつ書かれてその後にその人が作った物語が兄弟の連作として書かれていきます。

●太宰治の小説『ろまん燈籠』の見どころ①

*個性豊かな5人の性格や考え方、長所、短所が細かく書かれているので感情移入しやすいです。

この小説に登場する5人兄弟は本当に個性的で彼らの人物像について
書かれているところだけでもとても興味深く、自分と重ねて共感したり、
苦手なタイプだと敬遠したり読者それぞれが違った見方や楽しみ方が
できる小説です。

同じようにこの小説を読んだ人と自分はどの登場人物が好きか、
一番自分に近いかというように物語の世界だけでなく読者の性格や考え方に
ついてもしっかりと語り合う事ができる小説ですので
ぜひ読んでみて様々な人と話し合って欲しいです。

ちなみに私が一番感情移入した登場人物は末弟です。
「いいものを作るという情熱は持っているものの力量が備わっていない」
そんな彼の現状に私はとても共感し自分も知識や経験を増やして
人を感動させられる文章を書きたいと改めて思わされました。

●太宰治の小説『ろまん燈籠』の見どころ②

*家族全員がお互いに思いやり尊敬しあっている様子が伝わってきて心が温まります。

この小説では兄弟それぞれが自分達の個性を活かして1つの小説を
作り上げていきます。

その中で彼らは遊びでありながら自分の受け持った部分を
しっかりと書き上げるという責任感も持っています。

その一生懸命な様子と家族皆がフォローしあっている感じが
物語全体を通して伝わってきてとても温かい気持ちになります。

最近はこの小説のようにお正月など大勢で集まって一つの事を一緒にする機会が
ずいぶん減ってしまいました。

一緒にいたとしてもそれぞれが自分達の趣味に時間を使っている事の方が多いです。

この傾向は私自身もそうであり家族と一緒にいても自分の好きな事ばかり
していて一緒に何かする機会が本当に無くなっていました。

しかしこの小説を読んで「1人1人がそれぞれに楽しむのも大事だが皆で
1つの事に挑戦するのも絆を深めるのにとても大事だ」と感じて
何かやってみたいという気持ちになれました。

この小説のように1つの作品を皆で作り上げるというような大きな事はできませんが
大掃除や初詣など家族で一緒な時間と体験を共有する機会を増やしたい
そんな気持ちが湧いてきました。

最近の1人1人が自分の時間を楽しむ生き方を見直し考えさせられるので
ぜひ読んで欲しいです。

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●まとめ

ここまで太宰治の小説『ろまん燈籠』のあらすじとここが面白いという
見どころについて書きました。

家族のお互いを思いやる心情やその温かさ、
ありがたさに気づかせてくれるすばらしい小説ですのでぜひ読んで見て欲しいです。

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