太宰治が書いたエッセイにはどんなものがあるの?おすすめの3つを紹介!

日本の有名な小説家の1人に太宰治という人がいます。

有名な作品に『人間失格』『走れメロス』『斜陽』などがあり
38年という短い生涯の中で多くの小説を生み出しています。

そんな太宰治が多くのエッセイも書いている事をご存じでしょうか?

この記事では全部で163作あるエッセイの中から私がおすすめしたい3つを
紹介します。

今まで太宰治が書いたエッセイは読んだ事がないという人や
既に読んだ事があるという人にも「読んでみたい」「もう1度読もう」と
思っていただけると幸いですので最後までお付き合いください。


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●太宰治が書いたエッセイからおすすめしたい作品①

*『はじがき』連載を始めて小説家として歩き出した太宰治の素直な心情が書かれています。

このエッセイは太宰治が26歳の時に雑誌に1年間、連載を続けた理由について
書かれています。自分が好きなように書きたいという気持ちと
それが世間に受け入れられるのかが不安であるといった心情が書かれています。

また連載によって自分の小説が買ってもらえて収入が得られる事を
喜びつつも内容に納得できない時もあると悩む様子が伝わってきます。

このエッセイを読んで私はまさに自分も同じ気持ちでいるととても共感しました。
小説という0からの創作を私はしていませんが自分の書きたいと思う物事と
世の中との折り合いの付け方や文章を書いて収入を得る事ができるようになったが
故にけちになってしまっているという自己嫌悪などは
本当に同じ思いで読んでいました。

エッセイの最後には太宰治が書く事で自分の存在を世の中にアピールしようと
する気持ちが表現されているのですが
その一文はとても卑屈な感じがして才能豊かであるのに様々な事を
深く考えてしまい悩んでいたのであろう彼の性格が
ひしひしと伝わってきてとてもおすすめです。

●太宰治が書いたエッセイからおすすめしたい作品②

*『おのれの作品のよしあしを人にたずねることに就いて』自分が作ったものを正当に評価できるのは自分だけという大胆な考えでおすすめです。

このエッセイは短文なのですがとても簡潔で言いたい事が分かりやすいです。
つまり「自分の作品を正当に評価できるのは自分だけなので周りの評価は
気にするな」という事です。

この考えに私は半分賛成なのですが半分は反対です。

なぜなら私もブログで文章を書きますがどうしても読んでくれる人の
評価が気になってしまうからです。

その一方で「自分が書いた物に自信を持たなければいけない」
「人にどういわれるかを気にし過ぎてはいけない」とも考えています。

このようにはっきりと私は結論を出せないのですが
自分の書いている文章に迷いがあった時にはとても参考になるエッセイだと
思うので物を書く以外でも何か決断したい人におすすめしたいです。

●太宰治が書いたエッセイからおすすめしたい作品③

*『川端康成へ』自分を批判してきた川端康成へ抗議する過激な内容の中にも美しい表現が使われていておすすめです。

芥川賞の選考委員だった川端康成が雑誌にて太宰治を批判していたのに対して
真っ向から向かっていく過激な文章です。

はっきりと怒りの感情を伝え脅迫めいた内容さえ書かれているところに
太宰治の過激な一面が見られます。

しかしどれほど過激な内容を書いていても文章自体は丁寧に書かれており、
最後には冷静に自分の考えを伝え理解してもらおうという態度を見せているので
本気で脅迫するというよりは文章の浮き沈みを演出するためだったのかなとも
感じられます。

いずれにしても大先輩をかなり過激な内容で批判しているので
その様子が読んでいてとても面白いエッセイですのでおすすめです。

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●まとめ

ここまで太宰治のエッセイからおすすめ3つを紹介しました。
これ以外にも本当にたくさんのエッセイが書かれていますので
ぜひ皆様1人1人のお気に入りが見つかると嬉しいです。

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