保護犬がなつかないのはなぜ?どうすればなつくの?

保護犬とは飼い主に捨てられてしまったり、虐待を受けていて保護センターに連れてこられたり、
元々が野犬だったりと様々な生い立ちを抱えていることが多いのです。

もしあなたがとても心の優しい方で、保護施設から犬を引き取ったとしましょう。
その保護犬がなつかない場合、あなたならどのような行動をとりますか?

彼らの中にはとても臆病で繊細な子もいるのです。

我が家の保護犬第一号“SUNNY”の場合と比較しながら
お話していきたいと思います。

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●保護犬を探したい!

「どうしても犬が欲しい」という娘の希望に沿うため、ペットショップではなく、
以前から気になっていた動物愛護センターというワードを検索してみました。

するとタイミングよく犬の譲渡会のお知らせが記載されており、
譲渡予定の4頭の仔犬の写真も掲載されていたので娘と眺めていました。

わたしが気になったのは他の3頭よりも少し大きめの子。

娘はその他の小さな仔犬に目を奪われていて、
少し大きめの子には興味がないようでした。

写真を見ながらワクワクしている娘の傍で、
実はわたしも娘以上にワクワクしたのを覚えています。

譲渡会は2週間後。

その日まで娘とたくさん話をし、犬について調べました。
まだ犬が家にいないのに、楽しい時間を過ごしていたような気がします。

さあ!!明日はいよいよ譲渡会です!
保護犬がなつかない…そんなことは考えてもいない夜でした。

●保護犬“い”ちゃんとの出会い

動物愛護センターに到着し受付を済ませ、いざ譲渡会場へ。

譲渡会場は、広いドッグランのような場所を2分割してあり、メス・オスで区切られていました。
4頭それぞれに“あ・い・う・え”と名前(?)が振られていました。

“あ・い”がメス。“う・え”がオスです。

小さな身体で飛び跳ねしっぽを振り、
人間に対して微塵の疑いも持っていないような愛くるしい姿!

保護犬がなつかないなんて頭にも浮かばない光景!

そんな中、しっぽを下げ誰にも寄り付かない仔犬が1頭…写真で見たあの少し大きい子。
傍へ行き近くで見てみると…上目遣いでこちらをのぞき震えていたのです。

飼育員さんにお願いし抱っこさせてもらうことに…
…すると…みるみるしっぽが上にあがりわたしの顔を舐め始めたのです!!

あまりに興奮し始めたので一度下におろすと…その場でジャンプを始め抱っこをせがんできました!
それを見ていた娘が「わたしも抱っこしてみたい」

娘に抱きかかえられた“い”ちゃんは娘の顔も必死で舐めていました。
この“い”ちゃんの行動で我が家の気持ちは既に決まっていたのでした。

保護犬がなつかないなんてあるの?

●保護犬がなつかない…

譲渡会の投票で我が家以外に“い”ちゃんへの票を入れるご家庭がなかったので、
無事に我が家の犬になることが決定!

はやる気持ちを抑えながら家路を急ぎ…いざ我が家へ!
…?リビングに入るとすぐにテーブルの下に隠れてしまいました。

疲れているのかも…。と、“い”ちゃんをそのままにし名前を決めることに。

愛護センターの方から、虐待を受けていた子だと知らされていたので、
明るい名前にしようと…“SUNNY”(サニー)に決定!

この日からSUNNYとの根比べが始まりました。

保護犬がなつかない…
おもちゃを見せても反応しない。散歩に行っても歩かない。
ご飯を食べない。触ろうとすると逃げてしまう。

譲渡会場での彼女とはまるで別のようになってしまったのです……。

●家族会議の末

保護犬がなつかない。
……SUNNYの場合は虐待という辛い経験が頭から離れなかったのでしょう。

男性の姿が目に入ると震えて隠れてしまう…。
ひどい時は半日隠れていることも。

このままではいけない!皆でたくさん話し合いました。

まずは、人間の欲求を押し付けない
叩くような素振りを見せない。怒鳴らない。話しかける時は目線を同じにする。散歩の無理強いはしない。

子供はとにかく散歩をしたがります。
ですがSUNNYの場合リードを付けたこともなければ外の世界を歩いたこともない。

このような状況では怖がるのは当たり前です。

そこで我が家では、人なれしてきたかな?(1か月くらいかかりました)という頃から
家の中でリードを付け屋内散歩を始めてみました。リードに慣れてきたら庭を散歩。

これもまた1か月くらい…
散歩中にハーネスを抜けて逃げようとしたこともありましたが、
そんな時も怒鳴らず、歩くのをやめ…の繰り返し。

なんだかんだで外への散歩が平気になるまでには3か月はかかったと思います。

この頃には名前を呼ばれるとしっぽを振り、
お手・お座りが出来るまでになっていました!

今ではリードを見ただけで興奮してその場でクルクル回るほどです!

最後に、保護犬がなつかない…想像していたのと違う…譲渡してもらった犬では、
自分が思っていたような犬との生活ができない…

このような悩みを抱えてる方は多いのではないでしょうか?

そんな時は、当初描いていた犬との理想の生活を一度白紙に戻し、
保護犬が何に怯え何を望んでいるのか?

一日の生活サイクルはどんな感じなのか?
まずはその子を知ることから始めてみませんか?

また、譲渡会場の飼育員さんたちにお話を聞くのも良い方法だと思います。

SUNNYの場合虐待という過去があったので、人間のどんな行動が苦手なのか?
どんな物(例えば長い棒のような物)が嫌いか?など、
譲渡書類を記入する際にたくさん聞かせて頂きました。

我が家にきてからも「なかなかご飯を食べてくれない・水も飲んでくれない」と、
電話で相談をしたこともあります

ゆっくりと時間をかけて向き合えば必ずなついてくれます!!

色々と問題があり大変なこともたくさんありましたが、
元保護犬“い”ちゃんは、今では我が家のSUNNY!大事な家族の一員です!

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まとめ

「保護犬がなつかない」
この一言で諦めず、その先の楽しい生活を夢見てお世話を楽しんでみてください。

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