保護犬がご飯を食べない…どうして?どうする?

動物愛護センターや保護団体その他施設から譲渡してもらった保護犬が
ご飯を食べない…。

これから一緒に暮らしていこう!!

と、楽しい生活を夢見ていた矢先にこのような事態になってしまったら…。

どんな方でも心配になりますよね?

もしかして体調が良くないのかな…?
自分に何か落ち度があったのではないか…?

つい動物病院に駆け込みたくなるかもしれません。

そこで、保護犬がご飯を食べない状況になった時に取ってはいけない行動、
どうすれば良いのかを私の実体験を通して考えていきたいと思います。

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●保護犬を譲り受けた時にやってはいけない行動とは?

譲渡会などでとても可愛い子に出会い我が家へ迎え入れた時は、
希望と興奮で声をかけすぎたり、触り過ぎてしまったりと、
ついつい構ってしまいがちです。

我が家の場合、動物愛護センターから中型犬ミックスの女の子
(当時6ヶ月・元の飼い主から暴力を受けていた)を家族に迎え入れました。

当時は私の子供達もまだ幼く、
家に犬がいることに興奮してしまい逃げる犬を追い掛け回すような状態でした…。

たくさん準備した犬のおもちゃで無理に遊ぼうとしたり、
目を閉じて静かにしている犬にわざわざ声をかけたりと…
やってはいけないことだらけ…。

そんな数時間を過ごし『さあご飯だよ』……
器を目の前に置いても見向きもしない。

それどころかテーブルの下に入り込んで出てこなくなってしまったのです。

正に…保護犬がご飯を食べない…状態です。

その日は構うのを一切やめて静かに見守りました。

翌日、やはり子供たちが声をかけます…このままではいけない!
ルールを決めました。

・追いかけない
・犬の方から近づいてくるまでは手を出さない
・目を閉じていたら静かにしてあげる
・ご飯、トイレの邪魔をしない

守れなかった時は犬を愛護センターに返す!!

犬がいなくなるのが余程いやだったのでしょう。
みんなしっかりとルールを守ってくれました!
我が家の保護犬はご飯を食べてくれるのでしょうか⁉

●保護犬がご飯を食べない…“静かに見守る”という勇気!

子供たちがルールを守り始めて3日目。

我が家に来てから飲まず食わず…トイレにも行かない状態が2日間続き、
心配がピークを通り越しそうになっていた3日目の朝。

子供たちが学校へ行き、静かになったリビングで
「今日も食べてくれないんだろうなぁ…」

そんな気持ちのまま器を目の前に置き、部屋の掃除を始めました。

そして…何気なく犬の方に目をやると……⁉⁉
本当に少しずつ、周りを気にしながらご飯を食べる姿が‼

『おぉーーーーーーーっ‼‼‼』喉から出かかった声を押し殺し、
物陰に隠れて見ていると、

隣に置いてあった水も飲んでくれたのです!

ご飯は完食‼…でも、ここで声をかけて夜ご飯を食べてくれなかったら…。

“保護犬がご飯を食べない”状況からできるだけ早く脱却したかった私は、
その後も静かに見守りを続けることに。

その間、数時間ほど外出をしていたのですが…
リビングに入り目に飛び込んできたのは…

トイレにあるおしっこの跡と小さなうんち‼

よしよし!頭を撫でたい気持ちに蓋をして……
眠っていた犬を横目に黙々と片付け作業。

一言も声をかけることなく晩ご飯の準備を始めました。
“保護犬がご飯を食べない”状況からの脱却はもう目の前です♬

●“保護犬がご飯を食べない”状況は変えることが出来る‼

我が家にも訪れた“保護犬がご飯を食べない”状況。

実際に経験してみて、心配してもしきれない悲しい気持ちに
押し潰されそうになっていた時期も今では懐かしくもあり
良い思い出となっています。

我が家の保護犬は、初めてご飯を食べてくれたあの日から、
毎日ご飯を食べてくれています。

人に慣れ始めたのはまたしばらく後の話になるのですが…。

まず大切なことは、毎日ご飯を食べ、水を飲み、
用を足す。生きるために必要な日常が過ごせているのであれば
次に進むことは難しくないのだと実感することができました。

“保護犬がご飯を食べない”という状況に陥った我が家の保護犬は
今年で8歳になりました。

大きな病気にもならず今も元気に庭を走り回っています。

あと少ししたら“高齢犬”という壁にぶつかるかもしれません。

新たな課題です。

これからは年齢と体調、
両方を気遣いながらご飯を準備してあげたいと考えています。

これから保護犬を迎え入れようと考えている方へ。

保護犬には様々な過去があります。

ペットショップの仔犬のようにスムーズな飼育が難しいかもしれない…。

我が家の保護犬は…元の飼い主による虐待で、
愛護センターに連れてこられた時には耳の毛と
身体の一部の毛が抜け落ち剝げていたそうです。

見せてもらった写真に写っていたその子の目は怯えていて上目遣い、
毛が抜けたところは赤くなり…思わず目をそむけてしまうほどでした。

人間不信・環境の変化。

保護犬がご飯を食べない状況になるべくしてなったように思います。

しかし、静かに見守る決意と忍耐…。

この行動によって次第に心を開き、人と暮らすことの楽しさを覚えていきます。

もし、迎え入れた保護犬がご飯を食べない時は、
諦めずに寄り添ってあげてください。

その先には愛犬との幸せな日々が訪れることを信じて!!
※明らかに様子がおかしい(食べていないのに下痢をする・食べてもすぐに吐き戻してしまうなど…)場合はすぐに動物病院での受診をお勧めします。

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