主夫の悩みは理解されづらい?メンタルを病まずに生活する考え方とは
近年様々な働き方が増え、生活スタイルも多様化してきました。
男性は外へ出て会社で働き、女性は家で家事育児をするというスタイルが
古臭く感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、男性が家事育児に専念する「主夫」というスタイルに注目し、
主夫の悩みについて考えてみました。
Contents
●そもそも主夫の定義って?
主夫とは、いわゆる主婦の男性版。女性ではなく男性が家事育児などを担当することです。
日本では1990年代に主夫のライフスタイルが一般に知られるようになり、
2004年に阿部寛さん主演ドラマ「アットホーム・ダット」や、
2020年に玉木宏さん主演ドラマ「極主夫道」などが放送され、
世間的にも主夫という言葉や生活スタイルが認知されています。
●共感されづらい?主夫の悩み
主夫は世間的にも知られていますが、実際にどのような生活スタイルなのでしょうか?
実は筆者の家庭は、父親が「主夫」、母親が稼ぎ手として、生活をしていました。
その経験から、父親と家族の共感されづらい悩みを公開します。
*父親は望んで主夫になった訳ではない。全てが中途半端になることも
男性が家事育児を行う主夫というスタイルも、家庭によって事情は様々。
筆者の場合、自営業を営んでいた父親の仕事が少なくなり、
必然的に家事育児を担当する形になりました。
父親は一通りの家事はできましたが、得意だった訳ではなく、
望んで主夫になった訳でもないため、どうしても「家庭を守る」という意識は薄かったように思います。
ご飯は毎日同じ内容で、
部屋はお世辞にも綺麗と言える状態ではありませんでした。
*社会からの孤立感。情報が入ってこない、話についていけない
専業主婦の方が、「社会から切り離され、孤独感を感じる」という話はよく聞かれます。
主夫の場合も例外ではありません。むしろ、
その傾向は女性よりも強いように感じます。
主夫である父は、P T Aや習い事の保護者会の場で突拍子もない発言をして度々場を凍りつかせていました。
また、世の中の動きに付いていけず、パソコンやスマートフォンの使い方が分からない、電子マネーが使えない、
電車の乗り方が分からない等、働いていたら苦労せず得られるような情報も、
自分から勉強しないと取り残される状況でした。
●主夫がメンタルを病まずに過ごすための考え方
そんな父が、主夫としてどのような考え方で、悩まずに生活していたのでしょうか。
実践していた考え方を紹介します。
*うちはうち、よそはよそ
人と比べて悩むことは誰でもよくあることです。
主夫の悩みも、多くは人と比べて勝手に辛くなり、
悶々と考えてしまうことが多いのではないでしょうか。
「うちはうち、よそはよそ」と自分の生活に集中することで、
人が気にならなくなるのではないでしょうか。
*主夫以外の肩書きを持つ
アルバイトや、在宅でできる仕事をするのは、息抜きになります。
父親の場合は、自営業の仕事が月に数回あったため、社会との繋がりを多少なりとも保てていました。
*家族からの感謝
主夫は、家族との関わりがメインです。その家族から感謝されることが一番の喜びと言っても過言ではありません。
家族が積極的に感謝の言葉をかけ、コミュニケーションを取ることが主夫の精神状態を保つ上でもとても大切でしょう。
●まとめ 主夫の幸せはたくさんある
主夫が世の中に認知され増えてきたとはいえ、まだまだ少数派で、主夫の悩みは理解されづらいことが多いと思います。
メンタルを病まずに生活するためには、家族の支えや本人の努力も必要ですね。
どんな生活スタイルであれ、幸せは自分次第。人と比べることで得られるものではありません。
周りばかり見るのではなく、目の前の課題や自分の行動に着目し、前向きに行動することがメンタルを病まずに過ごすための考え方なのかもしれません。