レオナルド ディカプリオ主演映画『ブラッド ダイヤモンド』を詳しく解説

レオナルド ディカプリオが主演を務めた『』は
2006年公開のアメリカ映画です。

監督は『恋に落ちたシェイクスピア』でアカデミー作品賞を受賞し、
『戦火の勇気』と『ラスト サムライ』で知られるエドワード・ズウィックが務めました。

巨大なピンクダイヤモンドの行方を追う3人の男女の運命を
サスペンスフルに描き出す社会派作品です。

『アミスタッド』のジャイモン・フンスー、『ビューティフル・マインド』で
アカデミー助演女優賞を受賞したジェニファー・コネリーも出演しています。

第79回アカデミー主演男優賞、助演男優賞、音響編集賞、録音賞、編集賞に
ノミネートされました。

●1:『ブラッド ダイヤモンド』の気になるストーリーは?

1990年代、内戦が続くアフリカ・シエラレオネ共和国。

反政府武装勢力RFU(革命統一戦線)に襲撃された漁師ソロモンは
家族を逃がすことはできましたが、自身は武装勢力に捕らえられてしまいます。

ソロモンはダイヤモンド採掘場で強制労働に従事する中、
巨大なピンクダイヤモンドを見つけます。

元傭兵でダイヤモンドの密売人アーチャーはピンクダイヤモンドの利益で
救いのない暗黒大陸アフリカから抜け出そうと考え、
ソロモンは引き裂かれた家族を取り戻そうとします。

ジャーナリストのマディーはダイヤモンド密輸の実態を追い、
確固たる証拠を見つけ出そうと動きます。

ピンクダイヤモンドをめぐって交錯する男女3人の異なる願い、
アフリカが今も抱えている問題をリアリティあふれる演出で映し出していく
会派サスペンスドラマです。

●2:「ブラッド ダイヤモンド」とは何か?

レオナルド ディカプリオが主演を務めた映画のタイトルになっている
「ブラッド ダイヤモンド」とは、英語で「血塗られたダイヤモンド」を意味します。

映画『ブラッド ダイヤモンド』の舞台となっているシエラレオネ共和国など
紛争が続く国で産出され、紛争当事者の資金源となっているダイヤモンドのことを意味します。

ダイヤモンドは国際市場において高値で取り引きされていて、
産出国にとっては貴重な外貨獲得の手段です。

紛争が続く国で産出されたダイヤモンドで得た外貨を紛争に使用される
武器や弾薬の購入資金に充てるため、紛争の長期化を招いています。

映画『ブラッド ダイヤモンド』にもあるように、
反政府組織はダイヤモンドなどの鉱物資源採掘のために罪のない人々が
従事させられるため、人道上の問題も指摘されています。

いつの時代もダイヤモンドは人々を魅了し続けていますが、
そのダイヤモンドは過酷な労働に従事する人々がいるからこそ得られたものです。

紛争に使用される武器や弾薬の購入資金源となっていることも事実です。

美しい輝きを永遠に放ち続けるダイヤモンドですが、
その輝きの裏には血塗られた現実が隠されていることを忘れてはいけないです。

●3:映画『ブラッド ダイヤモンド』の舞台であるシエラレオネとは?

レオナルド ディカプリオ主演の映画『ブラッド ダイヤモンド』の舞台となった国は
シエラレオネです。

正式名称はシエラレオネ共和国です。

アフリカ大陸の西部にある国で、大西洋に面しています。
首都はフリータウンで、通貨単位は「レオン」です。
北にギニア、南東にリベリアと国境を接しており、国の南西は太平洋に面しています。

1808年にイギリスの植民地となり、1961年にイギリスから独立しました。

10年以上続いた内戦と高いエイズウイルス感染率の影響で
平均寿命が世界で11番目に短い国です。

国名の由来はいくつかあります。
1つ目は「ライオンの山」を意味するポルトガル語をスペイン語に
翻訳した「シエラ・レオン」から来ているという説です。

首都フリータウンの近くにいたポルトガル人が山からライオンのように
轟く雷鳴が聞こえてきたためと言われています。

2つ目は山から海へ吹き下ろす風がライオンの咆哮に似ているということが
国名の由来になっているという説です。

大統領を元首とする共和制国家であり、
大統領は5年に一度の選挙によって選ばれます。

●4:映画『ブラッド ダイヤモンド』の監督を務めた人は誰?

レオナルド ディカプリオが主演を務めた映画『ブラッド ダイヤモンド』で
監督を務めたのはエドワード・ズウィックです。

アメリカ・イリノイ州シカゴ出身で、1986年に『きのうの夜は...』で
長編映画監督としてデビューしました。

南北戦争を題材にした1989年の映画『グローリー』では
デンゼル・ワシントンにアカデミー助演男優賞をもたらしました。

デンゼル・ワシントンとは『グローリー』に続き、湾岸戦争を題材にした
1996年の映画『戦火の勇気』、ニューヨークで連発する爆破テロ事件を描いた1998年の映画
『マーシャル・ロー』でもタッグを組んでいます。

舞台劇『ロミオとジュリエット』の初演を背景に、
若き日の劇作家シェイクスピアと上流階級の令嬢との悲喜劇を描いた1998年の映画
『恋に落ちたシェイクスピア』では製作を務め、アカデミー作品賞を受賞しました。

2003年の映画『ラスト サムライ』ではトム・クルーズを主演に起用し、
侍の生き方に魅せられる軍人の姿を叙事詩的に描き上げました。

トム・クルーズとは2016年の映画『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』でも
タッグを組んでいます。

『完全なるチェックメイト』、『ディファイアンス』などでも監督を務め、
製作と脚本を手掛けた作品もあります。

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まとめ

レオナルド ディカプリオが主演を務めた映画『ブラッド ダイヤモンド』に
ついて解説してきました。

発見されたピンクダイヤモンドをめぐって3
人の男女の運命を描いたサスペンスフルな社会派ドラマです。

映画『ブラッド ダイヤモンド』の舞台になった
シエラレオネが抱える問題も盛り込まれています。

美しい輝きを永遠に放ち続けるダイヤモンドの奥には、
紛争当事者の武器や弾薬の購入資金源になっていることが潜んでいることがわかりました。

この瞬間も世界のどこかで争いが起こり、
尊い命が奪われていることを思うと胸が痛みます。

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