メス猫は9月まで発情期?近年で変わった発情期事情!

猫を始めとする様々な動物が性的に成熟するのは、
人間より遥かにはやく、猫の場合は早くて生後6ヶ月ごろだそうです。

また、猫の発情期、特にメスが発情期では、行動が普段と大きく変わり、
大きな独特な声で鳴いたり、床にグネグネと身体をこすりつけたりして、
見ている側も苦しくなるほどです。

今回は、そんな猫の発情期について、どんな症状がみられるのかということから、
どうすればいいのかまでをお知らせしたいと思います。


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●メス猫の発情期の仕組み

発情期の仕組みを知っておけば、どのような対処をすればいいのかが
わかりやすくなります。

*どうして9月までが発情期と言われるの?

メス猫の発情は、日照時間が関係しているという研究があります。

つまり、一年のうち、日照時間が比較的長い1月〜8月が発情期になりやすいと
されているため、9月に発情期が終わると言われています。

ただ、これは自然光、つまり太陽の光の下で過ごしている猫の場合の話で、
室内飼いが増えてきた近年では事情が異なります。

研究によると、太陽の光と電気の光のいずれでも発情することがわかっています。

しかし、電気の光の場合は、飼い主の生活スタイルによりますが、
基本的に、一年を通して、明るい時間帯は変わりませんので、
一概に9月までとは限らず、年中、発情する可能性があります

なので、「発情期は9月まで」というのは、
実は以前の外飼いが多かった時代に言われていたことの名残で、
近年の飼育スタイルの変化から、実情9月というタイムリミットは
あまり関係ないのかもしれません。

*猫の発情期っていつ終わるの?

猫がおとなしくなっても、しばらくしたら、また発情期のときの行動が
始まったという経験は多いと思います。

実は、猫の発情期の鍵を握るのは「排卵」です。排卵することができれば、
発情期は終わるとされています。

ただし、猫が排卵するのには条件があり、それは「交尾する」ことです。

交尾によって排卵する動物のことを
交尾排卵動物」といいます。

●メス猫の発情期の行動

メス猫の発情期には特徴的な行動が見られます。

*主な行動

・独特の大きな声で鳴く

・顔や体を色々なところに擦り付ける

・トイレ以外でも排尿する

これらは、ほんの一部ですが、もっともよく見られるものだと思われます。

これらの行動は、自分の存在を周りのオス猫に知らせるためだと言われています。

大きな声で鳴くというのは、どれほどかと言いますと、
おそらくマンションやアパートなどの集合住宅では、
確実に隣のお部屋に鳴き声が漏れると思われます。

そのほか、トイレ以外での排尿についても、
色々なところに排尿するようになるのは、もちろんですが、
うちで飼っている猫は、元々そんなことはなかったのですが、

癖になってしまったようで、発情期が終わっても、
トイレ以外でも排尿するようになってしまいました。

これは、あまり聞いたことがないので、
猫によるところが大きいと思います。

●NGな対処法

まず、はじめにNGな対処法について、お知らせします。

発情期以外でも、猫と飼い主のお互いにとって、
大切なことなので、適切な対処法より先に書かせていただきますね。

*しつけで直そうとする

猫の発情期の行動は全て「本能」によって、引き起こされているもので、
人間で言うところの「お腹が空いたら、ご飯を食べる」と同等の、
いやそれ以上に強い理屈で引き起こされています。

なので、猫に「発情期に大きな声で鳴くな」と言っても、
それは、人間に「お腹が空いても、ご飯を食べるな」と言っているのと
同じなので、しつけでコントロールすることは不可能です。

特に、人間の場合は、理性が強いため、ある程度自制することで、
本能を抑えることができますが、猫を始めとする動物にとっては、
難しいことなのです。

なので、猫の発情期の行動を、大きな声でしかる、音をたてるといった
「しつけ的な行動」で抑えようとするのは、不可能ですし、
猫にとっても、飼い主にとっても、ストレスに繋がります。

お互いが幸せに暮らせるように、本能なのか、しつけで抑えられる行為なのかを、
キッチリ見分けることが、発情期でも発情期以外でも大切な心がけです。

*自分だけで排卵を促す

後ほど書きますが、排卵を促し、猫の発情期を終わらせる方法のひとつとして、
性器を綿棒などで刺激するといったものがあります。

インターネットなどを見てみると、
飼い主が自分で試しているような記述を見かけることもありますが、
個人的にはリスクが高いため、辞めておいたほうが無難です。

実際に綿棒を性器に挿入するのは、かなり難しく、
そもそも性器自体がとても小さいこと、事前に粘性のある液体で潤滑するように
しておかないといけないこと、何より、綿棒を挿入しても猫は動くことから、

かなり難度は高く、失敗すると、デリケートで重要な臓器である性器を
傷つけてしまう可能性があります。

よって、どうしても、この方法を試してみたいという方は、
絶対に、お近くの獣医師さんにお願いすることを、オススメします。

●適切な対処方法

発情期の対応として、適切なものを挙げていきます。

*繁殖させる予定がないなら、避妊手術を受けさせる

避妊手術については、賛否両論があるのが正直なところです。
しかし、客観的な事実に基づき、避妊手術を受けさせるメリットを挙げると…

・病気の予防になる
ホルモンの変化からか、乳腺腫瘍のリスクの低下や、
卵巣がなくなることによる卵胞嚢腫のリスクがなくなります。

そのほかにも、外飼いをされている場合は、
交尾による病気や怪我を防ぐこともできます。

・寿命が伸びる
統計上、猫が避妊手術を受けると、寿命が伸びるとされています。

これは、先程もお知らせした病気のリスクが減ることや、
行動が穏やかになることなどが理由として挙げられています。

ちなみに、避妊手術後の体調についてですが、
うちの猫は傷口を舐めないように、
カラー(エリマキトカゲのようなもの)こそはつけていましたが、
翌日にはいつもと変わらないほど、元気に動き回り、傷口もすぐに塞がりました。

人間よりも、治癒力が圧倒的に高いです。
ただし、これは猫によるところが大きいので、避妊手術をするときは、
獣医師さんとしっかり相談しましょう。

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*事情で避妊手術が受けられないなら、獣医師と二人三脚で

猫によっては、身体的な理由などから、避妊手術が受けられない場合があります。

そんなときでも、先程、お知らせしたように「性器を刺激する方法」で
発情期を終わらせることが可能です。

通院の頻度が増えてしまいますが、猫の健康診断の代わりにもなりますので、
良いこともあります。

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