ブラッド ピットがベンジャミン バトン役を演じた映画とは?

ブラッド ピットが主演を務め、ベンジャミン バトン役を演じた映画が
2008年に公開にされた『ベンジャミン バトン 数奇な人生』です。

80歳の姿で生まれ、年齢を重ねるたびに若返っていくという数奇な人生を送る
ベンジャミン バトンの姿を人々との出会いと別れを絡めて描いています。

監督は『セブン』、『ファイト・クラブ』でブラッド ピットとタッグを組んだ
デビッド・フィンチャーが務めました。

原作は『グレート・ギャツビー』で知られるアメリカ人作家
フランシス・スコット・フィッツジェラルドによる映画と同名の短編小説です。

第81回アカデミー美術賞、視覚効果賞、メイクアップ賞を受賞した映画について
詳しく解説していきます。

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●1:人生の儚さとその瞬間を生きることの大切さ

ブラッド ピットが演じているベンジャミン バトンは80歳の姿で生まれ、
年齢を重ねるたびに若返っていくという数奇な人生を送っていきます。

生まれて次第に成長し、やがて大人になって年老いて最期を迎える人とは
正反対の人生を送っているのがベンジャミン バトンです。

自分の周りにいる人たちは成長して年老いていきますが、
ベンジャミン バトンは年齢を成長するたびに若返っていきます。

自分と周りにいる人とは時の流れが違い、お互いの時間が重なり合うことがない
切なさが映画を通して伝わってきました。

自分は年を重ねるたびに若くなっていくが、相手は年を重ねるたびに老いていく。

もしも自分がブラッド ピット演じるベンジャミン バトンのような
人生を送ることになったらどうするのだろうかと考えていました。

数奇な人生を受け入れることができるのかどうか。

もしも自分の大切な人がベンジャミン バトンのように年を重ねるたびに若返り、
自分は老いていくとしたらどうするか

互いに重なり合うはずのない時間を過ごすからこそ、
お互いの時間が重なり合う瞬間は何にも代えがたいものになると感じます。

たとえ短い時間であったとしても、お互いの時間が重なる瞬間の大切さを
強く感じました。

その瞬間を懸命に生きることの大切さを強く感じると同時に、
ブラッド ピット演じるベンジャミン バトンの姿から
人生のはかなさも感じました。

全ての物事には終わりがあること、
始まれば必ず終わりが来ることを教えられました。

いいことも悪いことも永遠に続くことはないと改めて感じました。

映画はベンジャミン バトンの別れと出会いが描かれています。

自分の育ての父親と母親、実の父親と母親も必ず最期を迎えています。
やがて人の命が尽きる時が来る。

後悔の念や喪失感を抱えながらも人は生きていく。

旅先から戻ってきたベンジャミン バトンが息をのむくらい
美しい青年の姿になっているシーンがありますが、
デイジーは老いているのに対し、ベンジャミンは若返っています。

時間の流れの残酷さを強く感じさせます。

人生は短くて儚いものである。永遠に続くものはない。
始まりがあれば、必ず終わりがある。

だからこそ人生のその瞬間を懸命に生きていきたいと思いました。

●2:デビッド・フィンチャー監督によるひと味違う映画

1995年の映画『セブン』ではブラッド ピット演じる若くて血気盛んな刑事と
定年退職目前のベテラン刑事が猟奇的な殺人事件を追う姿を描き出した

フィンチャー監督が手掛けた映画『ベンジャミン バトン 数奇な人生』は
『セブン』とは味わいの異なる映画です。

フランシス・スコット・フィッツジェラルドの短編小説が原作となっているため
文学的な香りがあり、詩情豊かな作品となっています。

映画の冒頭、病院のベッドに横たわる年老いた女性が側にいる娘に日記を
読むように頼みます。そこから映画『ベンジャミン バトン 数奇な人生』が
始まっていきます。

ベンジャミンがどのような人生を歩んできたのか、ベッドに横たわる女性は
誰なのかが明かされていく展開はミステリーを想わせます。

映画を観る者は次第に明かされていく過去の物語に引き込まれながら、
人生の儚さや大切さを感じさせます。

『セブン』で描かれていた重苦しさや湿った空気感、打ち沈んだ感情が
印象的であることとは異なり、人と人同士の間にある複雑な思いを感じさせる映画です。

●3:意外な俳優が出演している

ブラッド ピットがベンジャミン バトンを演じた映画
『ベンジャミン バトン 数奇な人生』には意外な俳優が出演しています。

イギリス貿易使節団のスパイである夫を持ちながらも、ブラッド ピット演じる
ベンジャミン バトンと密かに恋に落ちる女性エリザベスを演じたのは
ティルダ・スウィントンです。

イギリス出身の女優で、映画ではピット演じるベンジャミンに初めての
キャビアの味やキスを教える大人の女性を演じています。

優雅な服の着こなしと洗練された雰囲気を感じさせる演技を見せています。

2007年の映画『フィクサー』ではアカデミー助演女優賞を受賞しています。

映画『ベンジャミン バトン 数奇な人生』にはブラッド ピットの推薦
出演していて、2008年の映画『バーン・アフター・リーディング』でも
共演しています。

ブラッド ピット演じるベンジャミン バトンの育ての父親ティジーを
演じているのはマハーシャラ・アリです。

2016年の映画『ムーンライト』では主人公の少年の面倒を見る麻薬売人を
演じてアカデミー助演男優賞を受賞しました。

2018年の映画『グリーン・ブック』ではカーネギーホールの2階に住居を構え、
ホワイトハウスで演奏経験を持つ天才ピアニストを演じて
2度目のアカデミー助演男優賞を受賞しました。

ベンジャミン バトンの運命の女性デイジーを演じていたのは
オーストラリア出身のケイト・ブランシェットです。

2004年の映画『アビエイター』では往年の女優キャサリン・ヘプバーンを演じて
アカデミー助演女優賞を、2013年の映画『ブルー・ジャスミン』では
アカデミー主演女優賞を受賞しています。

透明感ある美しさと共に知的な雰囲気が漂う魅力的な女優です。

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まとめ

ブラッド ピットがベンジャミン バトンを演じた映画
『ベンジャミン バトン 数奇な人生』について解説してきました。

ブラッド ピットは1995年の映画『セブン』、
1999年の映画『ファイト・クラブ』に続いて
デビッド・フィンチャー監督と3度目のタッグを組んでいます。

フィンチャー監督による卓越した演出とブラッド ピットによる
美しくも繊細で儚い演技が堪能できる映画です。

年を重ねるたびに若返るという他人と全く違う人生を背負って生きる
ベンジャミン バトンの姿を通して一瞬、一瞬の出来事に意味があること、
毎日を懸命に生きること、出会いを胸に刻み込むことの大切さを
教えてくれる映画でもあります。

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