ブラッド ピットがドラキュラを演じた映画があるのか徹底解説

ブラッド ピットがドラキュラを演じた映画はありませんが、
吸血鬼を演じた映画はあります。

1994年に公開された映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』です。

トム・クルーズと共演した映画でブラッド ピットは、
最愛の妻と娘を亡くして絶望の底にいるフランスからの移民で
農場主ルイを演じています。

ブラッド ピットは『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』で
ドラキュラではなく吸血鬼を演じています。

ブラッド ピットが演じたルイとはどのような人物か、
ドラキュラとは何かを解説していきます。

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●1:ブラッド ピットが演じたルイとはどのような人物か?

ブラッド ピットが映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』で演じていたのは
ルイ・ド・ポワント・デュ・ラックという200年もの長きにわたって
生き続けている吸血鬼です。

ルイは1766年10月4日、フランスで生まれました。
両親はローマカトリックの信者で、ルイがまだ幼い時にアメリカの
ルイジアナ州ニューオーリンズに移り住みました。

ある日、愛する妻と娘を同時に亡くしてしまい、
絶望の底に落とされます。

自暴自棄となっていたところをレスタトと名乗る吸血鬼に興味を持たれます。

ルイは人間的な弱さと繊細な魂を持っていたために
レスタトが魅力を感じました。
ルイは吸血鬼としてレスタトと共に生きることを選びました。

実はルイは吸血鬼ではなくひとりの人間でしたが、
最愛の妻と娘を亡くしたことを機に永遠に生き続ける吸血鬼となったのです。

人間としての良心を捨てきれないルイは農場にいる小動物の地を吸って
喉の渇きを解消していました。

ペストの蔓延によって両親を亡くして涙に暮れる
少女クローディアを見つけますが、喉の渇きに耐え切れずに
彼女の血を吸ってしまいます。

人間としての良心を持ちながらも吸血鬼として生き血を吸い続けて生きる
という複雑な青年ルイを繊細にブラッド ピットが演じていました。

●2:ドラキュラとは?

ドラキュラとは、アイルランド人作家ブラム・ストーカーの怪奇小説
吸血鬼ドラキュラ』に登場するドラキュラ伯爵のことです。

小説が発刊されたのは1897年で、イギリスに侵入したドラキュラ伯爵と
伯爵を退治しようとするヴァン・ヘルシング教授の戦いを描いています。

ドラキュラ伯爵のモデルとなった人物はヴラド3世と言われています。

ヴラド3世は15世紀のワラキア公国、
現在のルーマニア南部を統治していた君主です。

オスマン帝国、現在のトルコからの侵略を受けた際には、
敵の兵士を串刺しにして恐れさせ、徹底抗戦を貫いたそうです。

自身に敵対する者を串刺しにしたり拷問を加えたりして
暴虐の限りを尽くしたとも言われており、「ヴラド・ツェペシュ」、
串刺し公ヴラド」と呼ばれています。

その生涯で8万人以上の命を奪ったと言われており、
残虐なイメージが強いヴラド3世ですが、ルーマニアではオスマン帝国から
祖国を守った英雄としても考えられています。

ヴラド3世の悪行がヨーロッパに知れ渡ったのは15世紀で、
印刷機が発明された時でした。

ヴラド3世の敵の手によって書かれた冊子が当時人気となり、
それから数百年の時を経て作家のブラム・ストーカーは古い歴史書の中に
「ドラキュラ」という名を見つけます。

「ドラキュラ」には「竜の息子」の他にワラキア語、
現在のルーマニア南部の言葉で「悪魔の息子」を意味することを知った
ストーカーは、自身の小説の主人公にドラキュラという名を与えました。

「竜の息子」を意味する「ヴラド・ドラキュラ」と
ヴラド3世が呼ばれていた理由は、ヴラド3世の父親ヴラド2世が
ハンガリー国王によって創設された「ドラゴン騎士団」の団員に
命じられたためです。

「ヴラド3世」イコール「吸血鬼ドラキュラ」というイメージがありますが、
実際のヴラド3世は吸血鬼ではありません。

小説『吸血鬼ドラキュラ』に登場する「ドラキュラ城」のモデルとされたことで
観光名所となっている「ブラン城」にヴラド3世が住んでいたことはありません。

1冊の小説が発刊されたことで吸血鬼ドラキュラが誕生し、
映画化されたことで世界中に知られるようになったことで、
祖国ルーマニアを守った英雄に対して吸血鬼というイメージが
強く刻み込まれました。

小説のモデルとなった人物を調べていくと、
ヴラド3世のように実際の人物像を知ることができ、新しい発見があるでしょう。

●3:ブラッド ピットのキュートな一面を見るファンタジックな映画

ブラッド ピットは映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』で
黒髪の青年紳士で吸血鬼を演じましたが、
1998年公開の映画『ジョー・ブラックをよろしく』では死神を演じていました。

映画『ジョー・ブラックをよろしく』では、
交通事故で命を落とした青年の姿をした死神を演じていますが、
ブラッド ピットの美青年ぶりに魅了されます。

共演者は『羊たちの沈黙』と『ファーザー』でアカデミー主演男優賞を受賞した
名優アンソニー・ホプキンスで、
1994年の映画『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』
ではアンソニー・ホプキンス演じる大佐の息子役を演じました。

『ジョー・ブラックをよろしく』でアンソニー・ホプキンスは
大企業の社長ウィリアム・パリッシュ役を演じていました。

ピット演じる死神はパリッシュと共に行動し、社長令嬢に恋をします。
ブラッド ピットは格好いいタキシード姿を披露したり、
ピーナッツバターを味見したりと、素敵でお茶目な姿を見せています。

『ジョー・ブラックをよろしく』はファンタジックな空気に覆われている映画で、音楽がより一層、映画が持つ夢のような空気を感じさせます。

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まとめ

ブラッド ピットがドラキュラを演じた映画はありませんが、
吸血鬼を演じた映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』が
あることがわかりました。

ブラッド ピットは吸血鬼となりながらも、
人間としての良心と吸血鬼の心との間で揺れ動く青年ルイを
繊細に演じていました。

ドラキュラに吸血鬼という意味はないことがわかりました。

作家ブラム・ストーカーが書いた怪奇小説『吸血鬼ドラキュラ』に
登場するドラキュラ伯爵であり、

「吸血鬼」イコール「ドラキュラ」ではないです。

ルーマニアに実在した君主ヴラド3世がドラキュラのモデルになっていますが、
映画と小説の影響で本当にヴラド3世が吸血鬼であったと思っていました。

出版物や映画がもたらす力の大きさを強く感じました。

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