ピアノのペダルの踏み方は意外と簡単?!初心者でもすぐに上達するコツをお教えします。
ピアニストやあなたの周りのピアノの上手なお友達などが、
滑らかにピアノを弾いているのを見ると憧れますよね。
ピアノが少し上達したら、音を響かせたり滑らかに弾いてみたくなるでしょう。
出来上がった曲に華やかさや奥行きを出すためにも、
ペダルはとても重要な役割をしてくれます。
ペダルを使うのと使わないのとでは、曲の印象もガラリと変わります。
ここではペダルの踏み方や踏むタイミングのコツを、
ピアノ初心者でも簡単にできるように説明していきます。
Contents
●ピアノのペダルは3つあります。
ここでは各ペダルの役割を簡単に説明します。
・右側のダンパーペダル
音を響かせる役割があります。
踏むと、中のダンパーという弦の響きを止めてる部分から
弦が離れることによって響く仕組みです。
・真ん中のマフラーペダル
(ここではアップライトピアノのほうで説明します)
音をとても小さくする役割があります。
弦を打ちつけているハンマーと弦の間にフェルトが入るので音が小さくなります。
踏んで左右どちらかにずらせば踏んだ状態を固定できるので、
あまり音を出せない夜間などに練習したい時には便利です。
・左側のソフトペダル
音を少しだけ小さくする役割があります。
弦をハンマーの位置に近付けることで弦への当たりを弱くしてくれるので、
少しだけ音が小さくなります。
次からは、主に皆さんが使う右側のダンパーペダルの使い方の説明をします。
●ペダルの踏み方と、踏むタイミングと離すタイミング
※踏み方
まず右のダンパーペダルを踏む時は右足で踏みます。
ペダルの丸い部分に足の裏の親指の
付け根のふくらみ部分を乗せます。
かかとは床につけたまま柔らかく踏みます。
この時ペダルが床につくくらい踏み込む必要はありません。
踏んだあとはペダルを戻して再び柔らかく踏みます。
ペダルを戻すときはペダルから
完全に足を離さずに少し乗せておくようにします。
まずはペダルに慣れるために、この練習をゆっくり繰り返しましょう。
この基本の踏み方をしっかりできれば初心者でもすぐに上達するでしょう。
※踏むタイミングと離すタイミング
ペダルは、鍵盤を弾くと同時に踏むのではなく、弾いた直後に踏みます。
まず音を出してからペダルを踏みます。
踏んでる間は指を離してもその音は残っています。
そのペダルを離してまたすぐに音を出してペダルを踏みます。
するとその音はまた持続します。
もしペダルを離すのが早すぎると音が途切れてしまい、
逆に離すのが遅すぎると次の音と混ざって濁った音になってしまいます。
きれいに響かせるコツは、小説の最後までしっかり踏んでおき、
次の音を出した直後に素早く踏みかえることです。
最初は、弾くこととペダルの操作を同時にするのは難しいと感じるでしょう。
でも1音ずつから始めて、慣れたら1小節、2小節と、
ゆっくり焦らず基本の踏み方を意識しながら練習することが上達の近道です。
●ペダルを上手に活用しよう
ペダルの効果は、音を響かせたり曲を滑らかにするためだけではありません。
例えば、指を精一杯広げてもどうしても届かなくて
音を繋げられない場合などにもペダルが大変役に立ちます。
音と音を繋げてくれる効果があります。
指の長さや手の大きさも人それぞれ違うので
みんなが同じ技法で弾けるわけでもありません。
私自身もあまり指が広がらないので
技術的に音を繋げることが難しい時は積極的にペダルに頼っています。
逆に最初の練習からペダルに頼るのはお勧めしません。
特に初心者の方がいきなりペダルを使うと、
多少雑な弾き方でもきれいに聞こえる場合があり、ごまかしが効いてしまうのです。
私自身も初心者の頃ペダルを使って弾いていると、
自分はこんなに上手だったんだ、と自分に酔っていたものですが、
ペダルを使わずに弾いてみた途端、
明らかにいつも同じ小節でつまずく箇所があったり、
全く指が動いていない箇所があって落ち込んだことがありました。
基本は、初心者も慣れた方もまずはペダルなしで練習をして、
ある程度スラスラ弾けるようになってからペダルを使うとよいでしょう。
まとめ
主に右側のダンパーペダルを使用します。
弾くと同時に踏むのではなく音を出した直後に踏んで、
小説の最後まで踏み続け、次の音を出した直後に素早く踏みかえる、
という踏み方が基本です。
素早く踏みかえることから、
ペダルからは足を完全に離さないでおくのがいいです。
この基本さえできれば初心者でも簡単に上達し、
応用も可能になります。
出来上がった曲にペダルをつけることで曲に壮大さが出て、
まるで曲に生命が吹き込まれたように感じるでしょう。